himari10
2017/05/17
わらび レシピ
瑞々しいわらびです。山菜はとってから時間が経つとその風味が抜けてしまいます。山菜の足は速い、と昔から言われています。とって来たり買ったら、すぐに灰汁抜きをしましょう。
わらび レシピ 天ぷら
山菜はてんぷらにするとおいしくいただけます。わらびも例外ではありません。わらびのレシピの一番目に出てくる料理です。レシピは至って簡単なので是非お試しください。
わらびのレシピ エビとわらびのパスタ。洋風レシピで
わらびには独特の苦みがあります。だからわらびは嫌い、という人がいますが、このようにクリーミーなレシピにするとわらびの苦みがやわらいで抵抗なく食べられます。
わらびのレシピ わらびのお浸し
わらび好きにはたまらない一品です。わらびの歯ごたえを感じながら、春の息吹を食しましょう。簡単レシピですが、灰汁抜きをうまくしないと、べたべたとしておいしくありません。山菜を美味しくいただくコツは灰汁抜きにあります。うまくできればどんなレシピにもあいますよ。
わらびは春を代表する食材です。今ではレシピの種類もたくさんあって、すっかり国民食になりました。旬の時期に自生しているわらびが本物の野趣を感じさせてくれるのですが、今はわらび畑で栽培されているものがほとんどです。わらび取りは実に楽しいリクレーションでした。しかし、近年はスズメバチや熊などとの遭遇があって、山歩きも危険になってしまいました。お店に並んでいるわらびを買うのが無難なのでしょう。その代り、レシピはご自分でアレンジして、わらびの旨さを引き出すレシピを作ってくださいね。
取り立てわらび 旬を生かすレシピを考えて
わらびは取り立てが一番ですが、スーパーに並んでいるのは収穫してから日にちが経っていることが多いです。そこで、良いわらびの選び方と保存方法をご紹介します。
わらびの選び方は、まずよくわらびを見てください。わらびの新鮮なものは、産毛が沢山付いていますからそういうものを選びましょう。更に、茎が太くて短い物で、首がまだ丸まっているものの方が柔らかくて美味しいです。
栽培物でしたら、長さが30cm位の物が良いと思います。特に茎の部分が緑色の物を選んでください。わらびは鮮度が落ちてくると茶色っぽく変色してきます。
わらびを保存する場合は、なるべく早く灰汁抜きをして、水に浸したまま冷蔵庫で保存します。少なくとも2~3日で使い切るようにします。わらびは灰汁が強く鮮度が落ちやすいので、生のまま保存する事はできません。長期保存したい場合は塩漬けか干物にします。
干物(乾燥)わらびの作り方は、灰汁抜きしたわらびを大きめのざるに入れて風通しのいい日向で干します。雨が降ったら家に居れてください。何日か天日で干すと乾燥わらびができます。乾燥わらびは水でもどしてから煮物やあえ物レシピでいただきます。
わらび レシピ 乾燥わらび
青青していたわらびがこんなにも干からびてしまいました。この状態にしておけば、年末などのレシピに生かすことが出来ます。時期を外れた食材は食卓を潤してくれることでしょう。
わらびのレシピ わらびのぬめり これがおいしさの秘密!
わらびの灰汁抜きにはちょっとしたコツが要ります。入れる塩や重曹の量を誤ると、わらびが溶けてしまいます。それでは良いレシピにのせることができません。わらびの灰汁抜き方法をご紹介します。
わらびの簡単なあく抜き方法をご紹介します。
用意するもの
わらび(新鮮なもの)
例)約500 グラム(およその重量を量って下さい)
水
例)約1000cc(わらびの倍の量)
重曹
(炭酸水素ナトリウム)
※スーパーで売ってます
例)小さじ1~2杯(最大でも水の量の1%以下にして下さい)
大きめの鍋
わらびが十分ひたる大きさのもの
※分量はわらびの量に応じて割合を変えずに増減してください。
手順
【1】お好みで、わらびの根元の硬い部分と開きすぎた頭の部分を取り除きます。
【2】わらびを水洗いします。
【3】大きめの鍋に水を入れ、火にかけます。
【4】沸騰したら重曹を入れます。重曹は入れ過ぎないように。
【5】火をとめて、荒熱をとります。沸騰直後のお湯では熱すぎます。
【6】わらびを入れます。わらびが全部湯につかるようにしてください。
【7】そのまま一晩(半日ほど)おきますが、できれば1時間おきに、わらびのやわらかさを確認すると失敗がありません。
【8】わらびが好みのやわらかさになったらあく抜きは終了です。
【9】鍋から取り出して、水道水などの流水で水洗いをしてください。
【10】あくを抜いて流水洗いした後のわらびは、茹でる必要はありません。そのまま保存するか、味付けをしてお召し上がりください。
ポイント
・水洗いした後、輪ゴムで束ねておくと扱いやすいです。
・お湯が熱すぎたり重曹が濃すぎると、わらびが溶けてしまい、食感を損ないます。苦味が苦手な方、やわらかいのが好みの方は、あく抜き後、調理する時に下茹でするなどして調節してください。
このほかのわらびの灰汁抜き方法としては、わらびを大きめの器にいれます。この場合、わらび全体がスポット収まる器を用意してください。大きな鍋でお湯をたっぷり沸騰させます。器に入れたわらびのうえに灰をまぶします。そこに沸騰させたお湯をわらびがすべて浸るように注ぎます。鍋蓋をおいて上から重石をして一晩おいておきます。翌日には灰汁の抜けたわらびが完成します。重曹を使う方法は、少し量を間違えると、わらびが溶けてしまうので、灰を使ったほうがわらびの食感を残したまま灰汁抜きができます。
わらびのレシピ これもわらびです!
成長したわらびはこのようになります。シダ類の一種です。畑で栽培されたわらびが珍重されるようになって、山でわらびを採取することが少なくなったので、初夏のころになると、山のあちこちでわらびの成長した姿を目撃します。自生のわらびも一度食してみてください。同じレシピでも味が違うかもしれませんよ。
わらびは、詩に詠まれているように万葉の時代から食されてきました。江戸時代の飢饉のとき、わらびで生き延びたと言う話もあります。これほど身近なわらびです。その栄養価について調べてみました・
先ず、皮膚や髪の毛を再生に関与するビタミンB2が含まれています。また、余分な塩分を体外に排出させ、高血圧や動脈硬化を予防するカリウムも含まれています。更に、細胞の老化を防ぐビタミンEやカロテン、食物繊維が豊富に含まれています。わらびを天日で干すと、カリウムやカロテンの含有量が増します。
なんだかいいことづくめのわらびですが、あく抜きをしないで食べると中毒を起こすことがあります。また、灰汁抜き済みのものでも大量に食べると胃壁の出血や貧血症状を起こすともいわれています。
さらに、ワラビの葉には発癌物質であるプタキロサイドが含まれています。このプタキロサイドはあく抜きをすればほとんど分解されるので、しっかり灰汁抜きをしたものを適量食べるようにしてください。
因みに、栽培物には灰汁がないものもあるといいます。参考にしていただければと思います。
野趣あふれるわらび 灰汁抜きを忘れないでね レシピのためにも
発がん物質が含まれると聞いて驚かれた方もいると思いますが、採取してきたものをそのまま食べた場合のことなので、それほど神経質になることはないでしょう。古くから親しまれてきた山菜の王様わらびは、今後も我々の食生活を豊かにしてくれること思います。
岩奔る垂水の上の早蕨のもえ出春になりにけるかも
詩に詠まれた奥ゆかしい食材のわらびです。またいくつかレシピのご紹介をします
わらびのレシピ わらびとエビの白和え
和風のレシピです。お豆腐のまろやかさがわらびの苦みを調和してくれます。もう一品ほしい時の簡単レシピです。
懐かしいお婆ちゃんの味、わらびの煮物レシピ
わらびと糸こんにゃくと油揚げの煮物です。お婆ちゃん自慢の煮物を再現しました。山菜にはこんにゃくと油揚げがよく合います。みりんと醤油で炊き上げます。美味しい和風のわらびレシピです。
わらびのレシピ 変わり種わらびの巻物
油揚げを開いて、わらびと人参を巻きます。人参はあらかじめ固めにゆでておきます。巻いたものはかんぴょうで縛ります。あとは、醤油とみりんで煮ます。適宜に切って盛ると素敵な副菜の完成です。
わらびのレシピ 筍とわらびの煮物
旬が同じわらびと竹の子の煮物です。共に灰汁抜きが必要です。竹の子の灰汁抜きも灰を使うといいでしょう。竹の子のえぐみが煮物の味を落としてしまいますから、丁寧に灰汁を抜いて下さいね。春を感じさせるお馴染みの一品です。
わらびのレシピ わらびのマヨサラダ
灰汁を抜いたわらびにめんつゆとわさびで味をつけマヨネーズであえます。マヨネーズならお子様でも食べられます。家族みんなでわらびを楽しみましょう。
わらび レシピ 炊飯器でできるわらびのおこわ
わらびのもちもちおこわです。干しシイタケのうま味で炊き上げます。戻したシイタケの出汁を炊飯器に入れて炊きます。わらびの食感と餅米の食感の両方が味わえます。春先のお祝い事などにピッタリのレシピですね。
わらびがメインの献立例、春の香りが一杯!
わらびご飯にわらびのお浸し、野菜のてんぷらと、木の芽田楽そしてブリの照り焼きの献立です。春満載の嬉しい献立です。ふいのお客様にも出せる献立です。わらびご飯はきっとどなたにも好かれると思いますよ。
山菜尽くしの夕飯の献立
わらびのお浸し、ウドの皮の天ぷら、蕎麦、田舎のご馳走です。どれをとっても健康食材です。レシピを生かして魅力満点の献立の完成です。
わらびのレシピをあれこれ見てきました。参考になったでしょうか?わらびなどの山菜は、昔の人の言葉を借りると、「早く扱わないと魂が山へ帰ってしまう。」ということで、すぐに新鮮さを失ってしまいます。わらびは山菜の中でも特に灰汁が強いので、充分な灰汁抜きが必要です。面倒くさがらずに、美味しいわらびのレシピをいただくため精を出して早めに灰汁抜きをしましょう。
わらびなんか嫌い、と言っている方も一度是非口にしてみてください。山の深い味わいがお口の中に広がりますよ。皆さんも色々なレシピでお楽しみください。
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