城ヶ崎 香乃
2016/07/03
よく「結婚は幸せの絶頂」などという言葉を耳にします。それは本当に心から愛した相手と一生を誓い合う瞬間ですから、そうであると思います。ではなぜ、結婚後はそうもいかないのでしょうか?幸せな結婚をしたはずなのに、満たされないのはなぜでしょう?
お互いに愛し合って結婚した。自分で選んだ結婚のはずなのに…。どうして今こんなに「幸せじゃない」と感じるの?結婚式を挙げたあの日に帰れたら…。なんて考えたことありませんか?
結婚前はお互いに「恋人同士」でした。そのおかげで、相手の見えない部分もありました。しかし、結婚後は「家族」になり、あけすけな生活へと変わっていきます。結婚後変わっていくものはなんでしょう?もしかするとそれが「幸せじゃない」と思わせる原因かも知れませんん。
結婚すると、ほとんどの女性が苗字が相手の男性のものに変わります。最近では夫婦で別の性を名乗ることもありますが、ほとんどの場合は男性の姓に変わりますね。
自分の家の籍を離れて、相手の家の籍に入るため、そうなるのは致し方ないことですが、どことなく、今までの家族から離れてしまうようで、寂しさを覚える方もいるようです。
結婚を機に、新しい土地に引っ越すのは珍しいことではありません。しかし、それも寂しさや虚しさを生む原因になってるかも知れません。
特に遠距離恋愛の末の結婚であれば、他県へ引っ越しをしなくてはならない人もいますし、全くの新しい環境で、頼る人もなく、新しい生活を始めるのはかなりのストレスを抱えることになりかねません。
最近では結婚後も仕事を続けるという人もいますが、結婚を機に他県への引っ越しを控えていたり、結婚相手が家庭に入って欲しいと望む場合はやむを得ず退職することもありますね。
今まで特に仕事に重きを置いてきた女性としては、これによりこれまで積み上げてきたキャリアが一気になくなってしまうようで、虚しさを感じる方もいるようです。
結婚前は恋人同士だった関係も、毎日一緒の場所で生活をしていくことで「家族」に変わっていきます。この「家族」として相手に見られることも虚しさを生む原因かもしれません。
家族になっていくのは当然のことであり、嬉しいことですが、この「家族」という響きとともに、恋人時代のような新鮮さはどうしても薄れてしまいます。特に男性は女性と違い、家族という響きに敏感ですし、刺激をうけなくなります。そのせいで、あなたへの関心が前よりも希薄になってしまっているかも知れませんね。
結婚前は会えない日はもちろんありました。そしてその会えない寂しさが互いの愛を育むのに一躍かっていたのですが、結婚後は毎日顔をあわせます。そのせいで、相手の見たくなかった一面も目にすることになります。
結婚して一緒に住みだすと、今まで喧嘩と無縁だったカップルでも喧嘩が増えるようになると言います。今まで全く異なる環境で暮らしてきた二人が一緒に住み始めるので当然のことかも知れませんが、「幸せじゃない」と感じるスタートラインはもしかしたらここかもしれません。
結婚して赤ちゃんが生まれると、女性は母親としての役割を担うようになります。男性ももちろん父親へと変化しますが、母性よりも父性の方が育ちにくく、育児も女性中心になりがちです。
母親になるのはとても素晴らしいことですが、その育児に奮闘する姿が男性には「女性」ではなく、あくまでも「母親」として映るようで、妻を女性として意識しなくなる一つの要因ともいわれています。
このように結婚は女性に大きな変化をもたらします。この変化が「空しい」「寂しい」という幸せじゃないかも知れないと思わせる原因かも知れません。
結婚前はすごくよく話を聞いてくれて優しかった夫。あなたのご主人は結婚後も話を聞いてくれますか?
逆に、あなたはご主人に対してどうですか?聞いてほしい!して欲しい!と求めるばかりになっていませんか?
「うちの旦那は返ってくるなりケータイゲームばっかり。」「妻の機嫌が悪そうで話掛けれない。」よくこんなことを耳にします。夫婦の会話がなくなるのは危険信号!もしかしたら「幸せじゃない」と感じる原因はここにあるかも知れません。
結婚後も女は女です。女性は時に話を聞いてほしい時がありますよね?別に解決策を求めているのではなくて、ただ「聞いてほしいだけ」そして「共感して欲しい」。なのにうちの主人は「疲れているから…。」といってろくに話も聞いてくれない!
これでは不満を独りでため込む一方で寂しさや虚しさが募ります。「幸せじゃないかも…。」そう思いたくなる気持ちもわかります。
女性は男性と違い過去のことをよく覚えています。そのこともあり「結婚前ははこうしてくれた!」「前はこうだったのに!」と以前の対象と比べがちです。それをそのままご主人にぶつけてしまってはいませんか?
結婚前の素敵だったご主人に戻ってもらいたいのもよくわかります。しかし、求めるばかりでは叶わない不満からどんどん「幸せじゃない」と思い込む原因になります。たまにはご主人の話に耳を傾けてあげることも大切ですよ。
幸せじゃない…。そう感じているあなたはもしかしたら寂しいのかも知れません。ご主人と二人の時間を楽しめていますか?
休日にドライブやショッピングに出かけたり、家で一緒に映画を観たり、何でも構いません。ご主人と一緒の時間を共有することで寂しさが解消されるかもしれませんよ。
このように、夫婦になるとどうしても恋人時代のようなドキドキ感や、刺激はなくなります。だけど中にはずっとラブラブでいられるご夫婦もいます。そういう人たちはお互いのことを尊重し合うのが上手なのかも知れませんね。
結婚したのに幸せじゃないかも知れない。一体何があなたにそう思わせているのか。
「幸せじゃないかも…。」なんてできればそんな悲しいことは考えたくないですよね?それを解消するために必要なことをいくつか挙げてみたいと思います。
あなたにはどんな理想の結婚像がありましたか?優しい旦那様と、かわいい子供と幸せに暮らすこと?夫婦二人でいつまでも恋人のように暮らすこと?まずは自分が結婚に何を望んでいたかを明確にしてみましょう。
自分の理想の結婚像を思い浮かべ、改めて現状と照らし合わせてみましょう。そしてそのうえで何が「幸せじゃない」と思わせているかを考えてみましょう。それによって漠然と「幸せじゃない」と感じていた時よりも不安が軽減することもありますよ。
一人で抱え込んでしまってはどうしても悲観的になりがちです。その悲観的な気持ちが「幸せじゃない」をどんどん加速させてしまっているかも知れません。まずは不満に思うことを整理して、友達でも、自分の両親でも、気のおける人に相談してみましょう。
結婚を機に遠方に引っ越してきた女性にありがちなのが、ご主人への依存です。ご主人しか心から頼れる相手がいないので、そうなってしまうのも仕方がないことだと思います。
依存してしまうと、ほんの少し自分の思い通りにならなかっただけで不満に思うことが多くなり、その結果「幸せじゃない」という志向に辿り着いてしまいます。ご主人を頼りたい気持ちは分かりますが、依存してはいけませんよ。
自分が何を幸せじゃないと思うかを明確にしたら、直接伝えてみるのもいいでしょう。ただ、男性は察するのがとても下手です。ですので、察して欲しい気持ちはグッと抑えて、「もっとこうして欲しい」などできるだけストレートに、あくまで感情的にならないように話してみましょう。
幸せじゃないと感じるのは、ご主人との日頃の生活に刺激がないからかも知れません。もし、そうならば旅行に行くのもオススメです。旅行に行って普段と違う環境に身を置くことで、新鮮な気持ちにもなれますし、二人の時間を共有することもできます。
二人の時間を共有することで、お互いを見つめなおす機会にもなります。また、旅行という非日常的な環境ではお互いの本音も話しやすくなるため、あなたが思う「幸せじゃないこと」をご主人にうまく伝えられるかも知れません。
会話がなくなると幸せじゃないかもという気持ちもどんどん加速していきます。会話するタイミングがない!というあなたにはマッサージがおすすめです。「肩揉んであげるよ!」と気軽に話しかけてあげられますし、スキンシップも図れます。
「幸せじゃない」という気持ちを排除するためにはスキンシップは欠かせません。いつまでもラブラブな夫婦は毎朝の出勤前に「いってらっしゃいのキス」がセオリーのようですから、その効果は絶大です。もちろん手をつなぐとかでも大丈夫ですよ。
世の中にはいろんな夫婦がいて、その形は様々です。みんながみんな理想通りの夫婦になれるわけではありませんし、毎日が幸せであるとも限りません。もちろん喧嘩もしたり、すれ違うこともあります。そんな時は誰しもが「幸せじゃない」と感じるものです。
時折やってくる「幸せじゃない」という気持ちと上手に向き合い、対処する方法を探ることで、新たな幸せを見つけることに繋がったりもするのです。大丈夫、「幸せじゃないかも」なんてみんなが思うことです。あなただけじゃありませんよ。肩の力を抜いて、まずは自分自身と向き合ってみましょうね。
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