今さら聞けない「硬水」「軟水」の違い!使い分けて快適な毎日作り

    硬水と軟水の違いをご存知ですか?味はもちろん、健康と美容に与える影響も違います。改めて違いを詳しく知っていただき、あなたの体や必要に合った水を選びましょう。日本自慢の軟水や、海外のおしゃれボトルの硬水もご紹介します。体に必要な水をしっかりと取り入れましょう。

    「硬水」と「軟水」を上手に取り入れたい!

    「硬水」と「軟水」があることはご存知かと思いますが、普段の生活で使い分けしていますか?上手に使い分けすることで、様々なメリットがあるんです。

    まずは「硬水」と「軟水」の違いを確認しましょう!気になる美容や健康に良い効果をもたらしてくれるのはどちらでしょうか。

    「硬水」と「軟水」を分ける基準とは?

    ミネラル量の違い

    水1リットル中に含まれている「カルシウムイオン」と「マグネシウムイオン」の量を表す【硬度】があります。この硬度が低い水を「軟水」、高い水を「硬水」と言います。

    硬水

    ヨーロッパには硬水が多く、その地域の人は皆好んで飲んでいます。
    日本での基準:100mg/L以上
    WHO(世界保健機関)での定義:120mg/L〜180mg/L(それ以上は非常な硬水と分類)

    ヨーロッパの水に多い。アメリカ合衆国では東部・南部・太平洋岸では軟水が多く、南西部は硬水が多い。日本では関東地方の一部や南西諸島に見られる。日本では、ほとんどの地域の水は軟水であり、上水道に硬水が供給される沖縄本島では、水道水の硬度を下げる処理を施している。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    欧米では硬水が主となっていますが、日本では一部地域のみなんですね。しかし沖縄では水道水が硬水というのは意外ですが、飲みやすい軟水に変える方向なのでしょうか。

    軟水

    日本では軟水が多く、日頃わたし達が飲んでいるボトルウォーターも軟水がほとんどです。
    日本での基準:100mg/L未満
    WHO(世界保健機関)での定義:60mg/L未満(60mg/L〜120mg/Lは中程度の硬水と分類)

    日本の水は外国に比べて、硬度が低いとされている。日本の水道水は、硬度80前後の軟水が多いと言われており、日本では、南西諸島や関東地方の一部、福岡県の一部を除く地域の水はおおむね軟水に属する。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    日本のミネラルウォーターだけでなく、水道水も軟水なのですね。軟水の生活に慣れているので、少し硬度の高いミネラルウォーターを買って飲むと少し違和感を感じてしまいます。

    日本の地域別硬水度

    硬度分布マップ

    日本は比較的雨が多い国で、さらに透水性の火山地層が水を地下に長く滞在させない仕組みになっています。ミネラル分をあまり含まずに海まで流れることから、軟水になると言われています。

    日本のミネラルウォーター

    日本で製造されているミネラルウォーターをご紹介します。採水地域によって硬度は変わりますが、軟水の国日本なのでどれも飲みやすい商品です。

    サントリー天然水

    硬度:約30
    「サントリー天然水」シリーズは採水地によって名称が違います(南アルプス・奥大山・阿蘇)。口当たりは良く、さらっとした飲みやすい軟水ミネラルウォーターです。

    六甲のおいしい水

    硬度:32
    富士山の六甲山麓の天然水を、熱を加えずにろ過する独自の製法で作れている軟水ミネラルウォーターです。甘みの感じる水として人気があります。

    い・ろ・は・す

    硬度:27.7~40.3(採水地により異なる)
    全国6か所で採水している軟水ミネラルウォーター。採水地は異なっても近い硬度の水を使用しているので、どれも安定したまろやかな味です。

    アルカリイオンの水

    硬度:59
    厳選した天然水をアルカリイオン化した軟水ミネラルウォーターです。電気分解された陰極側(−)に集まった水が、口当たりの良いまろやかなイオン水となります。

    miu

    硬度:88
    「海洋深層水」由来のミネラル成分が入っているミネラルウォーターです。他の商品と比べると高い硬度ですが、軟水の飲みやすい商品です。

    「硬水」「軟水」味の違いは?

    硬水はミネラル分が多いために、口当たりが硬くしっかりとした飲みごたえがあります。軟水は柔らかな口当たりで、さっぱりと飲みやすいです。

    飲み物との相性は?

    【硬水】緑茶:風味が出にくいが苦みや渋みを抑えます。コーヒー/紅茶:香り深く、酸味が際立ちます。  
    【軟水】緑茶:色や風味が出やすいです。コーヒー/紅茶:すっきりとした苦み、深みのあるコクを味わえます。  
     

    料理での使い分けは?

    硬水

    ヨーロッパフード

    硬水はミネラル作用でたんぱく質が固まり旨み成分が溶け出さない場合があり、ヨーロッパの家庭では水を使わない、蒸す、牛乳で煮込むような工夫をしています。

    煮込み料理に最適!

    硬水のカルシウム成分があくを出やすくし、荷崩れを防ぐ効果があります。硬めの肉を煮込んだり、スープストックを作る時などは硬水の方が向いています。

    料理に使う場合も軟水の方が適している場合が多いが、肉の煮込み料理の場合は、余分なタンパク質などを灰汁として抜き出し、肉を軟らかくしたり、臭みを消したりする効果があるため、硬水の方が適している。また、糊化が抑制されるため、ジャガイモでは煮崩れが抑制されたり、豆や米では堅く炊きあげる事ができる。

    出典:https://ja.wikipedia.org

    硬水は料理には不向きと言われていましたが、使い方によってはプラスに働いてくれます。煮崩れが気になる日本食でも、上手に使い分けしたいですね。

    軟水

    素材を生かす

    軟水は一般的に料理に向いていると言われており、素材の味を生かすことができます。出汁文化の日本では、素材の味を生かす軟水が食文化を作ってきたのです。

    お米には軟水

    お米にはやはり日本の土地が作る軟水が一番!お米の細胞が網目構造になり、ふっくらとした粘り気のあるご飯が炊き上がります。

    パラパラに仕上げたい炒飯、パエリア、ピラフなどには、中硬水が適しています。ヨーロッパ同様、中国でも硬度の高い水が使われているので、やはりその土地に合った水と食が関係していますね。

    ダイエットに向いているのは?

    ダイエットには硬水!

    ダイエット時は食事制限をしたりなど、栄養が不足しがちになります。ミネラル豊富な硬水でそれを補うことができ、またミネラルが代謝を良くして効率的にダイエットをサポートしてくれます。

    便秘に効果的

    女性の大敵「便秘」。ダイエット中も水分を十分に取らないと便秘になってしまいます。硬水に含まれるマグネシウムは下剤の成分でもあり、腸内の水分を増やしてくれます。また便通が良いと肌もきれいになりますね。

    脂肪の抑制

    硬水に含まれる成分カルシウムは、脂肪を抑制する効果があると言われています。日頃から体の脂肪が気になる方は、硬水を飲むといいかもしれませんね。

    硬水にはプラスの効果がありますが、マイナス面もあります。軟水に慣れている日本人は、硬水を飲むことで胃腸に負担がかかることもあります。また普段から便通の良い方が下痢になってしまうこともあります。硬水でダイエットをしたい方は、硬度の低い水から試していくことをおすすめします。

    おすすめのおしゃれボトル硬水

    コンビニやスーパーなどで買えるペットボトルの硬水ではなく、持っているだけでおしゃれなボトルの硬水をご紹介します。飲み終えた後はインテリア雑貨として使えること間違いなしです!

    スペイン「ソラン・デ・カブラス」500ml

    ¥151(税込)

    硬度は253中硬水。とても美しい青いボトルは、紫外線から水を守る役割も果たしているのだとか。スペインのレアル・マドリードもソラン・デ・カブラスを飲用しています。

    イタリア「パラディーゾ」750ml

    ¥9,072(税込)

    16世紀から沸き続けるイタリアの硬水パラディーゾは硬度297の中硬水。値段はかなりお高めですが、カルシウムとマグネシウムの比率が理想で、ナトリウムが少ないために自然の甘味を感じる柔らかな口当たりです。

    フランス「エビアン」750ml

    ¥700(税込)

    日本でもコンビニで手に入るエビアン。硬度304の硬水です。エビアンはペットボトルだけでなく、デザイナーズボトルのおしゃれなデザインがあります。

    おすすめのおしゃれボトル軟水

    海外産では珍しい軟水のおしゃれボトルウォーターです。飲みなれている軟水なので、来客時などにちょっとしたおしゃれな水のおもてなしができそうですね。

    ノルウェー「VOSS」800ml

    ¥948(税込)

    カルバン・クラインがデザインしたスタイリッシュなボトル。硬度は11.7と超軟水です。果物を入れたフレーバーウォーターとして飲む女子が増えています。

    スペイン「フォンドール」500ml

    ¥5,143(税込)
    20本入り(ケース販売)

    人体の水成分に近い「弱アリカリ性」で優れた高品質ミネラルウォーター。硬度79の軟水です。バルセロナオリンピックの公式ウォーターとしても使われました。

    フィジー「FIJI」500ml

    ¥1,200(税込)
    (6本お試しパック)

    常夏の楽園フィジーからやって来た軟水「FIJI」。美のミネラル「シリカ」を含み美肌と健康を促進します。硬度は105で飲みやすい軟水です。

    「硬水」と「軟水」は英語でなんて言う?

    硬水の地域へ海外旅行に行った際に、硬水ではなく軟水を頼みたい時に何て言うのか困りますね。また硬水が体に合わないので軟水を飲みたい場合もあります。さて英語で何て言うのでしょうか。

    日本では「hard water」(硬水)「soft water」(軟水)で通じるとされていますが、実際の海外事情を見ると、「water of high hardness」(硬水)「water of low hardness」(軟水)など硬度の高い低いと説明を加えるような言い方が適当な表現だそうです。

    ヨーロッパなどの炭酸水をよく飲む地域は、「still」(炭酸なし)「sparkling」(炭酸あり)と区別されていることもあります。

    「お水をください」と言った場合は、水道水が出てくる場合が多くあります。水道水は「tap water」と言いますが、水道水が気になる方はボトルに入った硬水か軟水の「bottled water」を頼むことをおすすめします。

    「硬水」「軟水」上手に使い分けよう!

    硬水と軟水の違いは硬度ですが、それぞれに得意分野が異なりましたね。軟水に慣れている日本人は硬水が飲みにくいという方がいます。硬水を飲み始めたい方は、無理をせずに徐々に体に慣らすようにしましょう!

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