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pikamame
2017/10/30
全国にクラシックブームを巻き起こしたコミック『のだめカンタービレ』。テレビドラマでもブレイクし、映画化された『のだめカンタービレ最終楽章・前編』では320万人超を動員。
この人気の中に「のだめ」を演じた上野樹里さんと「千秋真一」役の玉木宏さんの切実な演技がありました。
『のだめカンタービレ最終楽章』は前編が2009年12月19日に公開、後編が2010年4月17日に公開されました。
この映画に出演した感想を、玉木宏さんは次のように語っています。
「僕の名前を多くの方々に認知して頂けるきっかけとなった作品です」
(出典:『のだめカンタービレ最終楽章』後編パンフレット
発行元:フジテレビジョン・講談社・アミューズ・東宝・FNS 27社
発行年月:2010年4月)
「cantabile(カンタービレ)」は音楽用語で「歌うように」という意味です。クラシック、例えばピアノ曲の第2楽章などで綺麗なメロディーに変わる所があります。ここが「カンタービレ」です。
そこで映画のタイトルは「野田恵(「のだめ」の本名)、歌うようにピアノと恋を楽しんで」という意味合いになるそうです。
のだめカンタービレ最終楽章 前編(プレビュー)
のだめ(本名「野田恵」)は桃ケ丘音楽大学ピアノ科3年生。天才的なピアニストである反面、部屋は散らかし放題のとぼけた所が際立つ不思議な不思議なな女の子。
そののだめを支えてやるという、同じ音大ピアノ科4年生でありながら指揮者を目指す千秋真一を玉木宏さんは演じました。
生年月日:1980年1月14日(現在37歳)
出生地:愛知県名古屋市
身長:180cm
血液型:A型
1998年:俳優デビュー
2004年:歌手デビュー
玉木宏さんは大変な努力家で、『のだめカンタービレ』において指揮者役だけではなく、ピアノやバイオリンを演奏するシーンがあるとなると、必死に練習したそうです。
玉木宏さんは映画全編を収録し終えた感想を振り返り、こう述べています。
「『のだめカンタービレ』の中の「千秋真一」が存在してこそ、今の僕がいる。そう言っても過言ではないほどです」
(出典:『のだめカンタービレ最終楽章』後編パンフレット
発行元:フジテレビジョン・講談社・アミューズ・東宝・FNS 27社
発行年月:2010年4月)
玉木宏さんの指揮者ぶりにはプロの音大生など、本格的に音楽と関わっている人々も絶賛。プロの目から見るとやや違和感と思われる部分があっても、玉木宏さんの指揮者としての魅力に圧倒され、玉木宏さんならではの音楽の世界に数多くの人々が魅了されました。
Piotr Ilich Tchaikovsky, 1812 Overture - Nodame Cantabile Movie
こちらは玉木宏さんがチャイコフスキー作曲『序曲1812年』を指揮する場面です。
コンサートホールの豪華さも然ることながら、堂々たる玉木宏さんの指揮ぶりは錚々たる勇姿ではないでしょうか。
この時、のだめも千秋先輩を微笑みながら見守り、最後は「ブラボー!」と叫びます。
この場面では、まだ二人の恋は良好だったようです。
のだめカンタービレ最終楽章 後編(プレビュー)
『のだめカンタービレ最終楽章』前編では、音大講師で世界的指揮者シュトレーゼマンの弟子となり、数々の潰れかかった楽団を奮い立たせる役割、千秋真一を演じた玉木宏さん。
そしてプラハで本格的に指揮者デビュー、また若き日のシュトレーゼマンが音楽監督を務めたパリの老舗であるルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者に就任する千秋真一。
この『のだめカンタービレ最終楽章』全体において、玉木宏さんの指揮者としての大事な役を務める場面は大変豪華で、映画館がまるでコンサートホールになったような映画でした。
二ノ宮知子さん原作のコミックに忠実に、天才的ピアニストだけどオトボケどころが可愛いのだめ役は、ピアノをずっと習っていた上野樹里さん。上野樹里さんと玉木宏さんとは、制作報告会見を音楽の聖地ウィーンで行いました。
この映画後編では、オトボケのだめ像を支える「千秋先輩」だけではありませんでした。
コンセルヴァトアールで「優秀」(トレビアン)な成績を取りながらも、なかなか恋する先輩との共演が叶わないのだめは、指揮者の道を突き進む千秋との距離を感じ、ある日「先輩、結婚して下さい」と打ち明けます。
しかし千秋はいつもの冗談と一旦軽く受け流してしまうものの、よくあとで考え直すと「あの口調はいつもと違った」と気づき、焦ります。
このような音楽に寄せる二人の情熱と、恋を追いかける二人の姿が絡み合いながら、楽しいけれどもシリアスな恋人たちの姿が真摯に描かれるのが後編の特徴です。
失意の中、シュトレーゼマンはのだめに「千秋のことなんか忘れて、プラハで共演しましょう」と誘いかけ、のだめはショパンの『ピアノ協奏曲第一番』を演奏します。
その見事な天才ぶりに圧倒的な喝采を浴び、のだめはピアニストとしてプロデビューしますが、のだめはこれからの夢を全く失ってしまいます。
Chopin - Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11, Excerpt (Nodame Cantabile / のだめカンタービレ)
のだめ役上野樹里さん演奏の『ショパン協奏曲第一番』の見事さとコンサートホールの美しさ。
一般的には、俳優が演奏できない場合には、他の人の演奏する手元を映し出しますが、この映画では、役者全ての演奏中の手元を見せます。
そこが爆笑シーンも織り交ぜながらも、優れた音楽映画ともなっている理由でしょう。
このコンサートでの、ピアノソロ出番がない間は魂の抜けた表情ののだめ。
完璧な演奏をしながらも、「千秋先輩との恋はもう駄目」とののだめの哀しみが表情に表れます。
その姿を見守る千秋。心の中にのだめの才気走る演奏への感嘆と共に、のだめの「結婚して下さい」を受け止めなかった悔みが走ります。
これはグランドピアノで連弾をするという、素人から見たらとてもステキで重厚な場面です。演奏と演技、どちらも兼ねた玉木宏さんと上野樹里さんはどんな心境だったのでしょうか。
上野:演奏シーンで恋愛を表現するというのは原作者の二ノ宮先生もおっしゃっていて、監督もすごく気になさっていました。
玉木:その中でも特に重要なのが、のだめと千秋の連弾シーン。二人の気持ちや雰囲気が演奏しながら変わっていくシーンなので、すごく難しかったですね。現場でも話し合いに時間をかけました。
上野:演奏しているうちに、千秋に対するのだめの思いが高まっていくんです。色が付いていくというか、ピンクになっていく感じ。顔の血色もどんどんよくなっていくし、最後にはキュン(笑)。(中略)実は、最初のリハーサルに臨んだときは、気持ちの変化を表すことができなかったんです。映画版の撮影に費やしてきた数か月間、あまりにも重い感情を抱えてきたので、それを数分間で変化させるのなんて無理だった。でも、それくらい意味のあるシーンになっていると思います。
玉木:自分で言うのも何ですが、僕が観ても心揺さぶられるシーンになっていましたね。現場で感じた以上のものがそこにある気さえしました。映画ってすごいと思いました。
このインタビューでも分かるように、観客が観て「かっこいいね」「凄いね」と感じる数分間の場面でも、俳優がどんなに打ち合わせを重ねて演技をしているか、その真剣さが伝わってきます。
玉木宏さんは『のだめカンタービレ』以前にNHK大河ドラマ『篤姫』で「坂本龍馬』役、そして2014年の映画『幕末高校生』では「勝海舟』役など、重要な役どころを次々とこなしています。
このような和風なキャスティングに選ばれるのは、玉木宏さんに昔の日本人が持っていた魅力ある色気が備わっているからではないでしょうか。
現在では『天才探偵ミタライ』シリーズの御手洗潔役(2015)や、『巨悪は眠らせない 特捜刑事の標的』での富永真一役(2017)など、テレビドラマで主役を次々と演じ、
また映画でも『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』(2016)での主演を務めるなど、活躍分野も時代劇、恋愛物、ミステリー物とバラエティーに富んでいます。
今が旬の俳優、37歳の玉木宏さん。これからもオーラの輝く素敵なスターでいてほしいですね。
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