miyakasa
2015/10/09
人と話すとき、メールを書くとき、あなたはどんな風に言葉を選んでいますか?
特に目上の方や、取引先などとのやり取りは、事務的なテンプレートやワンパターン化した表現が多いのではないでしょうか。
「ありがとう」の一言でも、様々な表現があります。
たった一語、いつもの言い回しを変えるだけでも、文章がぐっとカラフルに彩られていきます!
一言添えるだけで、印象がガラリと変わる、言葉の引き出しを増やしてみませんか?
「すごい」と思った事を、強調する時に、日常では「超〇〇」という表現を使うことは、多いと思います。
しかし、それは砕けた表現であり、目上の方や取引先の相手には使う事ができません。
この「超」「すごい」を、もう少し丁寧に、奥ゆかしく表現する言葉をご紹介します!
「心から感激しました」
「心より、お礼を申し上げます」
「お目にかかるのを、心から待ち遠しく思っています」
真心からくる感情を、そのまま口にしているようで、相手も嬉しく感じてくれる表現です。
自分よりも年上の方や、目上の方とお話するときは、「いたく」という表現が適切です。
「先生のお話に、いたく感動いたしました」
すごく感動しました、と言うよりも、古風で優雅な印象を与えてくれます。
苦労や努力が報われ、嬉しさが増す様子を「ひとしお」と表します。
「苦労して作った作品が認められたときは、感動もひとしおです」
「ひとしお」は、漢字で書くと「一入」。
「入」というのは、もともと染め物の用語で、染料に何回浸すかという意味で使われていました。
染める回数によって、色が濃くなっていく様子を、嬉しさの程度が増す様子と重ねた、粋な表現なのです。
「ありがとう」という言葉は、人に不快感を与えない美しい日本語です。
より丁寧に、より感謝の思いを伝える表現をご紹介します!
目上の方にお礼を申し上げる時には、「ひとかたならぬ」を使ってみましょう。
「ひとかたならぬお世話になりまして、大変感謝しております」
月並みに「大変」「非常に」と表現するよりも、丁寧でやわらかい印象を与える事ができます。
誰かに良くして頂いたり、助けて頂いたりしたときに使う「お力添え」という表現。
「お力添え頂きまして、ありがとうございました」
「〇〇さんのお力添えのおかげです」
「ご協力頂き」「お世話になる」などのよく使われる表現よりも、丁寧でより真心がこもっているように感じられます。
「褒め上手は愛され上手」という言葉があります。
人を褒める事ができる人は、コミュニケーション能力が高く、周りからも愛される人が多いですね。
誰かを褒める時に、どんな相手でも必ず喜ばれる言葉をご紹介します!
相手が持つ雰囲気全体を褒める表現で、服装や見た目だけを褒めるだけの言葉よりもずっと喜ばれます。
特に、初めて直接会ったときなどに使える表現です。
「お話はかねがね伺っていましたが、こんなに凛としていらっしゃる方とは」
「とても凛々しいですね」
凛としているあなたを、眩しく素敵に思っています、というニュアンスが伝わりますね。
立ち振る舞いが美しい方や、ハキハキとしている方にピッタリの褒め言葉です。
「洗練」という表現は、垢抜けた印象を持たせてくれます。
「たたずまいが洗練されていらっしゃいますね」
「いつも洗練されたバッグをお持ちで、センスが光りますね」
こちらは、全体の雰囲気にも使いますが、バッグや洋服などのアイテムにも使える表現です。
さまざまな趣味のお話や、専門的なお話を聞いた後に使いたいのが、「造詣が深い」という表現。
「絵画に造詣が深いなんて、素敵ですね」
「お詳しいんですね」「すごいですね」と褒めるよりも、深い敬意が伝わり、相手も気持ちよく感じてくれる表現です。
身なりや、外見を褒められ、どう答えたらよいのか困った経験はありませんか?
褒めてもらったことへの喜びは表現しつつ、上手に謙遜することは、相手にも好感を与えてくれます。
謙遜する言葉にも様々な表現がありますが、一番スタンダードでどんな相手にも使えるのが「恐れ入ります」という表現です。
「お褒めにあずかり、恐れ入ります」
どんなシチュエーションにも使う事ができる、美しい謙遜の表現です。
嬉しい事があり、照れくさいような、思わず頬が赤らむような気持ちを「おもはゆい」と表現します。
「過分にお褒め頂き、おもはゆい思いでおります」
しっとりとした、古風な表現は、さらに女性を凛とみせてくれます。
「身に余る」は、相手から頂いた好意や言葉が素晴らしく、もったいないほどです、という表現です。
「身に余るお言葉、大変嬉しく思います。ありがとうございます」
嬉しい気持ちと、光栄だと感じている様はしっかりと表現しながら、相手を立てる感謝の気持ちを述べられると良いですね。
普段使っている言葉を、たった一語変えてみるだけでも、ずいぶんとニュアンスが変わってきます。
美しい言葉づかいを心がけて、美人言葉を使ってみましょう!
Copyright© 運営事務局