読めばきっとファンになる。村上春樹作品ランキングおすすめTOP5
kiiroitori
2016/08/02
村上春樹ファン待望の新作!『騎士団長殺し』がついに発売され、オープン前から書店に行列ができるなど、ちょっとしたお祭り騒ぎとなりました。
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
今回の新作に、最近の政治や社会問題に対する村上自身の関心が反映されているかというのは気になるところ。
昨年10月に行なわれたアンデルセン文学賞のスピーチでは、アンデルセンの小説『影』を取り上げながら、人間一人一人に影があるように、国家や社会にも影がある、自らの「影」と対峙し受け入れることが重要だと語っています。
また、以前から歴史修正主義を批判する立場をとっており、今回の小説にも「南京大虐殺」の話が出てきます。直接的なメッセージはなくとも、社会的な問題意識を小説の中にしのばせているのです。
早速新作を手に取り、村上ワールドに夢中になる人続出!
村上春樹の騎士団長殺し 顕れるイデア編 上巻を読了。村上春樹の小説の中で一番好きかもしれない。いつもの村上春樹節は顕在だけど文体がよりシンプルで洗練され、読み易くなっている印象。ストーリーは引っ張るなぁという感じでどこに辿り着くのか分からないドキドキワクワク感を感じる。下巻も楽しみ!
騎士団長殺し、読み始めました。
少し読んだところでは作品の質感がグレート・ギャツビーっぽい印象。
過去作を想起させる雰囲気もそこかしこにあって、第一印象はかなり面白いです。
『騎士団長殺し』ものすごくおもしろい・・ゆっくり読もうと思っていたけれど、とまらない。個人的には『1Q84』をはじめて読んだときよりも、ずっと胸がドキドキしている。これからいったいどうなるんだろうと。『1Q84』はなんというか冒険色が強かったけれど、今回はこれぞ春樹ワールド的な。
今回の新作は村上作品の中でも読みやすいと評判なので、これまでの作品を読んでこなかった人にもおすすめです!
映画化したことでも有名な『ノルウェイの森』。
若い頃誰しもがもっているだろうなんとも言えない気持ち、空虚感を代弁してくれるような一冊。限りない喪失と再生の物語。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」という印象的なフレーズで始まる、村上春樹のデビュー作。
心を失った人々と一角獣が住む「世界の終わり」と、東京の地下世界が舞台の「ハードボイルド・ワンダーランド」の二つの世界を交互に描いた物語。不思議な世界観にハマってしまう。
「15歳のカフカ」と「猫とお話ができるナカタさん」の2人の話から構成される物語。情景描写などが美しく、それだけで一気に小説世界に引き込まれます。
村上春樹の作品の中で、音楽の登場は定番。ジャズやクラシックが多くの作品で重要な役割を担っています。
たとえば、人気作『1Q84』の中に登場したヤナーチェク作曲の『シンフォニエッタ』が、本の発売と同時に話題となり、CDショップで売り切れが続出する事態に。
村上春樹は出版業界だけでなく、音楽業界にまで凄まじい影響を及ぼすのです!
毎年、ノーベル文学賞候補として名前が挙がるのに、なかなか受賞に至りません。
それはなぜなのか?
その理由として、ノーベル文学賞受賞作品は「社会性」や「歴史性」が必要ですが、村上の作品はそれが含まれていたりいなかったり、ブレがあるからではないかという意見もあります。
海外での知名度も高く、作品の評価も高い村上春樹ですが、スウェーデンアカデミーの選考方針とは方向性が違うのかもしれません。
独特の作風が有名な村上春樹作品。
新作発売を機に、一冊手に取ってみてはいかがですか?
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