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繊細で美しいグリーンのアジアンタム、育て方とその注意点は?

繊細でグリーンの美しいアジアンタム。フラワーアレンジメントや鉢植えで人気があります。そんなアジアンタム育てたことがある方で、枯らせてしまった方も多いはず。花言葉などのご紹介と、育て方と注意点をご紹介します。少しの手間をかける育て方で、枯れるのを防げます。

アジアンタムの学名と原産国

観葉植物としても人気の高いアジアンタム。育て方のご紹介の前に、名前の由来や原産国についてご紹介します。

ギリシャ語の「濡れない」という意味の言葉「adiantos」が語源です。
葉が水をはじく性質を持つ所からつけられました。

出典:http://www.hanakotoba.name

アジアンタムの学名は、「Adiantum raddianum」科・属名は、ホウライシダ科・ホウライシダ属です。※イノモトソウ科・クジャクシダ属など分類には諸説あります。

英名は、「Maiden hair fern」「Delta maidenhair」です。

アジアンタムは緑色の小さな葉が密集し、草丈は15~100cmに生長します。ちいさな葉が水を弾くことから、ギリシャ語「adiantos(アディアントス)=濡れないことの意」が名前の語源です。

アジアンタムの原産地は、世界の熱帯、亜熱帯、温帯地域です。開花期、花の色はともに開花せず結実しません。別名は、ホウライシダ、カラクサホウライシダと呼ばれています。

世界の熱帯から亜熱帯におよそ200種が分布するシダ植物で、日本にもおよそ8種が自生します。 その中でも単に「アジアンタム」と言うとアジアンタム・ラディアヌム種を指すことが多いです。

出典:http://www.yasashi.info

育て方の難易度は、「ふつう」とされています。耐寒性は、熱帯から温帯地域が原産なので、「ややよわく」育て方に適した温度は8℃以上が必要です。

アジアンタムの種類や品種

世界の熱帯・亜熱帯・温帯に分布しているアジアンタム、その中でも熱帯アメリカ原産の「アジアンタム・ラディアヌム種」と、品種改良された園芸品種が「アジアンタム」の名称で流通しています。

アジアンタムは、シダ類のため、花や実(種子)はつけない特徴があります。

種類は、「トラペジフォルメ」、「ペルーウィアヌム」、「カピルスヴェネリス(A. capillusveneris)」があります。

アジアンタム「トラペジフォルメ」は、大型アジアンタムで希少株です。植物園等に限られたところでしかお目にかかれません。一般には流通していないアジアンタムのひとつです。葉の小羽片が4cmほどにまでなります。

和名のホウライシダは、日本でも沖縄、九州、四国に自生しています。姿形はアジアンタム・ラッディアヌムと非常に似ていますが、カピルスヴェネリスです。葉先が細かく切れ込みがあり垂れ下がって茂るタイプで園芸品種があります。

和名のクジャクデンダは、アフリカ~南太平洋にかけて広く分布するアジアンタムです。葉の形状は葉柄に沿って2列に並んでいます。長さは30cmほどになります。垂れ下がる特徴がありハンギング(吊り鉢)に向いています。

和名のヒシガタホウライシダは、熱帯アメリカ原産の大型種。草丈が1mに達するアジアンタムです。葉の形状が菱形になります。観葉植物としては見かけませんが、植物園の熱帯植物温室などに植えていることがあります。

アジアンタムの花言葉

アジアンタムの花言葉、ご存知ですか?アジアンタムはシダ類ですので、花が咲いたり結実はしませんが、花言葉があります。

花言葉は
「無邪気」「天真爛漫」「繊細」「上機嫌」「無垢」

出典:http://www.hanakotoba.name

「無邪気」「天真爛漫「上機嫌」「無垢」は、細かい切れ込みのある葉が、そよ風にも細かく揺れる姿を愛すべき姿として表現したものからとされています。また、「繊細」は、細やかな葉のつくりと、生育環境を選ぶ繊細な性質からつけられました。

風水からみたアジアンタム

金運に影響があるといわれる西には、観葉植物の「アジアンタム」「アスパラガス」「プミラ」が相性がいいものとしてあげられています。

また、葉が下に垂れ下がって成長する観葉植物は「陽」の反対、落ち着いたパワーを示す「陰」の性質とされています。アジアンタムように下に向かって成長する植物は、気を優しく静める風水効果があります。

アジアンタムの育て方のポイント

それでは、アジアンタムの育て方をご紹介します。

アジアンタムの育て方のポイント1

育て方のポイントは、高い湿度とこまめな水やりが上手に育てるコツです。アジアンタムは葉が傷みやすいので、水切れさせたまま乾燥した環境が続くと枯れてしまいます。

育て方のポイント2、アジアンタムに適した場所

アジアンタムは直射日光を好みません。育て方のポイントは、明るい日陰やカーテン越しに日が入るところに置くことです。土を乾燥させないように、水やりは小まめにしましょう。

育て方のポイント3、アジアンタムが苦手なもの

アジアンタムは亜熱帯地域の原産、寒さには耐性がありません。鉢植えが適しているのは屋外が15℃以下になる時、室内に取り込むことが大事だからです。室内でも最低5~8℃の室温を保って下さい。

アジアンタムの育て方と管理のタイミング

アジアンタムの育て方、植え付けの時期と場所

アジアンタムの年間スケジュールをご紹介します。5~9月の期間、植え付けや植え替えをしましょう。また、育て方で大事なのはアジアンタムは乾燥が大敵、鉢植えにして育てるのが一般的です。

乾燥に弱いアジアンタムの育て方でおすすめなのが鉢植えです。植え方は、アジアンタムの苗よりも大きい鉢を選びます。

底に軽石と土を入れて苗を植えましょう。植えたら、しっかり手で根の周囲の土押し固めて水やりをします。

底に軽石と土を入れて苗を植えましょう。アジアンタムの苗を植えたら、しっかり手で根の周囲の土押し固めて水やりをします。

地植えの場合は、アジアンタムの好む環境を探しましょう。日の直接あたらない、明るい日陰に植えます。庭土を掘り返して土の準備をし、2週間ほどしたら苗を植えます。

アジアンタムの育て方、植え替えの時期について

アジアンタムの育て方で、植え替え、株分けのタイミングについてご紹介します。

2~3年に1回を目安に、植え替えをするのが育て方のポイントです。鉢植えの場合は、鉢の底から根が出てきたり、葉の色が薄くなってきたら、植え替えのタイミングです。

植え替えは、根についた土を1/3ほど落として、一回り大きな鉢あるいは新しい庭土に植え替えます。

アジアンタムの育て方、株分けについて

アジアンタムは、株分けで数を増やします。植え替えが必要になるほど大きく育った株を、切り分けます。植え替えのポイントを同じように、根についた土を1/3ほど落とします。

葉も半分ほど取り除いてから、それぞれ別の鉢に植えます。植え替えの時期に、株分けをしてしまうのも、育て方のポイントです。

アジアンタムの育て方、アジアンタムの好む土作り

アジアンタムの育て方のポイント、土についてご紹介します。

アジアンタムは、水はけのよい土を好みます。赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2の配合土がおすすめです。市販の観葉植物用の土を使っても手軽です。

市販の土の場合は、1割ほど川砂を混ぜると理想に近い配合になります。
地植えの場合は、腐葉土を庭土に混ぜて2週間ほど寝かせてから植えて下さい。

アジアンタムの育て方、水やりについて

水はけがいい土を好み、乾燥に弱いというアジアンタムの育て方は、水の管理のコツがわかれば楽になるはずです。

育て方の大事なポイント水やり。アジアンタムは乾燥を嫌います。土が乾く前に水やりをしましょう。気温の高い夏は、朝と夕方の2回、葉は水を弾いてしまうので、根元に水を注ぎます。

乾燥にも弱いので、水やりとは別に直接葉にこまめに霧吹きで水を吹きかけ、湿度を高めに保つのも大切です。

アジアンタムの育て方、肥料について

肥料の与え方は、春から秋の生育期には、液体肥料を7~10日に1回。緩効性の化成肥料を2ヶ月に1回与えます。根が傷みやすいので、肥料を与え過ぎる枯れてしまいます。ご注意ください。

アジアンタムの育て方、大敵と注意点

アジアンタムは湿度の高い環境を好みます。ですから、ナメクジやカタツムリの被害も多くなります。両方とも葉の上に粘液を残しながら移動して、やわらかい新芽を食べてしまいます。害虫は、見つけ次第、割り箸や手で取り除きましょう。事前対策で、ナメトックスやグリーンベイトなどの薬剤を使って駆除するのも大切です。

注意したはずなのに、乾燥と水不足が原因で、葉が枯れてチリチリになってしまうことがあります。乾燥するので温風にあたる場所は避けましょう。また、室内の湿度が低いときは、霧吹きで湿度を与えることも大切です。

チリチリに一度枯れてしまった葉は元に戻りません。根元から切り取ります。この時苗元から数cmの枝だけになったとしても、根が生きていればまた枝が伸びてきます。

おわりに

繊細な葉が魅力のアジアンタム。枯らせてしまう人も多く、少し注意が必要です。今回は、育て方の注意点をご紹介しました。お役に立てましたでしょうか。

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