１度読んだら超ハマる！ホラーなのに面白い「彼岸島」の魅力

表紙だけでも充分怖い

彼岸島は吸血鬼サバイバルホラーです。吸血鬼に支配された孤島の中で生死をかけた壮絶な戦いを描いた漫画で、とにかくグロテスクな表現が多いのが特長です。ただその中にもシュールな笑いが含まれているので読んでいて「ふふ」と笑ってしまうこともあり、そのストーリー構成は私たち読者を引き込ませる魅力を持っています。

彼岸島

彼岸島１シリーズ目　「週刊ヤングマガジン」（講談社）
2002年49号〜2010年32号まで連載された。
単行本は全33巻。

彼岸島４８日後…

彼岸島３シリーズ目　「週刊ヤングマガジン」（講談社）2014年38号から連載開始。
単行本は現在までに６巻発売されています。

彼岸島最後の47日間

彼岸島２シリーズ目「週刊ヤングマガジン」（講談社）
2010年35・36合併号〜2014年35号まで連載された。
単行本は全16巻。

主人公：宮本　明

彼岸島の主人公である宮本明。商店街の宮本青果店の店長の息子。2年前に行方不明になった兄を捜すため、友人たちと共に彼岸島へ赴きます。彼岸島に来る前まではおとなしい性格でしたが、吸血鬼たちとの過酷な戦の中身も心も成長し、吸血鬼退治のリーダーとして頭角を現します。

宮本　篤

明の兄篤。頭脳明晰で運動神経抜群です。二年前、婚約者の涼子と共に来た神社で、閉じ込められていた吸血鬼の雅を開放してしまい彼岸島が吸血鬼の島と化します。婚約者の涼子を殺され、雅に復讐することを誓い明と共に吸血鬼退治を行います。

雅

明と篤の宿敵である吸血鬼です。江戸時代から生きている吸血鬼１族の末裔で、危険な存在として彼岸島にある神社に封印されていました。そこに篤と涼子がやってきて雅を助けたのですが、彼はその恩を仇で返し、吸血鬼ウィルスを島中に蔓延させます。世界中の人間を滅ぼし吸血鬼だけの世界にしようと企み明たちと戦いながら自分の領土を伸ばして行きます。

ユキ

彼岸島のヒロインであるユキは明の幼馴染です。特技は弓道で、吸血鬼が襲ってきた際は矢を射って反撃します。

けんちゃん

明やユキと幼馴染で、ユキの彼氏でもあります。情に厚く仲間思いで、明たちとともに彼岸島にきた一人です。

西山　正一

明たちと幼馴染で一緒に彼岸島に来た一人です。日本で１、２を争う大学に合格するほど頭が良く、ダイナマイトを手作りすることもできます。常に先を見て行動しており、西山の手作り道具はいつも明たちを助けるものとなっています。

彼岸島の吸血鬼たち
時代を感じさせる格好をしています。昔は彼岸島の普通の農民たちでしたが、雅に感染させられ吸血鬼になりました。吸血鬼になると強い生命力と人並外れた力を手に入れます。

とにかくグロテスク！

彼岸島に出てくるこの邪鬼（おに）元が人間だったとは到底思えないほどの異形の化け物です。この邪鬼は人間だけでなく吸血鬼も御構い無しに食べてしまいます。この邪鬼の存在も彼岸島の見所です。

邪鬼になってしまった吸血鬼たちの理由にも見所です！とても醜く残酷な邪鬼、吸血鬼がそうなってしまった理由にも注目すると彼岸島をもっと面白く読むことができますよ。

近すぎる・・・

○「彼岸島」のシュールな笑い
さすがにこの距離なら気付くでしょ！と思わずつっこまずにはいられないワンシーンです。これだけの近さで気づかず水を飲んで吸血鬼に感染してしまったこの女性が哀れです。

進撃の巨人！？

○「彼岸島」のシュールな笑い
遠近法がめちゃくちゃです。この吸血鬼たちは普通の吸血鬼です。邪鬼ではありません。
邪鬼にならない限り巨人になったりしないのです。

効果音・・・

○「彼岸島」のシュールな笑い
何かにぶらさがっている状態。落ちれば命がない危険な状況です。でも、この「もがもが…」という表現に笑ってしまいます。

魚の邪鬼

○「彼岸島」のシュールな笑い
雅が生み出した魚型の邪鬼です。魚が邪鬼になったもの。しかし、この泳ぎ方をみてください。なぜかバタフライです。

武器は丸太

○「彼岸島」のシュールな笑い
このストーリーに外せない武器は何と丸太です。吸血鬼退治には丸太！というほど丸太は信頼される武器なのです。ちなみに明は片手で丸太を振り回します。丸太に注目して読んでみると色々な面白い発見があります。