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なつかしのドラマ『スチュワーデス物語』の主題歌はあの映画の曲!?

1983年~1984年にかけて放映されていたドラマ『スチュワーデス物語』をご存知ですか?当時のアイドルだった堀ちえみを主人公にして大ブームを巻き起こしました。『スチュワーデス物語』は主題歌も人気でしたが、この曲は人気アメリカ映画の主題歌でもありました。

スチュワーデス物語とは?

大ブームを巻き起こした超人気ドラマ

『スチュワーデス物語』は1983年10月から1984年3月にかけて全22話で放送されたドラマです。ストーリーは1人の少女が厳しい訓練を経て一人前の客室乗務員になっていく姿を描いたものです。主人公のけなげさとドジな様子が視聴者の共感を呼び大ブームになりました。今は「スチュワーデス」という呼称はほとんど使われることはなく「キャビン・アテンダント」と呼ばれることが多くなっています。

主演は堀ちえみ

『スチュワーデス物語』の主人公、松本千秋を演じたのは、アイドルだった堀ちえみさんでした。「ドジでのろまなカメ」というキャラクターがぴったりとハマって、このドラマで彼女はトップスターとなりました。

教官役に風間杜夫

『スチュワーデス物語』で主人公の松本千秋の教官であり、彼女に思いを寄せられる村沢浩役を風間杜夫さんが演じました。風間さんが歌う挿入歌「100℃でHEARTBEAT」も主題歌とともにヒットしました。若い頃の風間さんはスマートなハンサムぶりで、訓練生に思いを寄せられるのも納得でした。

片平なぎさの手袋を取るシーンも話題に

『スチュワーデス物語』の中で、毎回のように繰り広げられていたシーンが、浩の元婚約者、真理子(片平なぎさ)が歯で手袋を取るシーンです。真理子は浩とのスキー旅行中に浩と衝突して手首から先が義手になってしまいました。そのためにいつも手袋をしているのですが、何かと浩につきまとい監視し、怒りに触れるようなことがあると浩の目の前で手袋を取ってしまうのです。このシーンは少し怖いのですが見慣れてくると「はずした手袋はどうやってつけるのだろう?」と素朴な疑問が生じたものでした。

『スチュワーデス物語』は大映ドラマ特有の大げさな台詞回しやあり得ないようなシチュエーションで、瞬く間に大人気となり、ドラマを見ないと翌日の学校や職場での会話についていけないほどでした。大ブームになったのはドラマそのものの面白さもありますが、主題歌の素晴らしさにもありました。

『スチュワーデス物語』の主題歌とは?

『スチュワーデス物語』の主題歌「What a feeling」

『スチュワーデス物語』の主題歌になったのは「What a feeling」です。ドラマを見たことがなくてもこの曲は聴いたことがあると言う人は多いかもしれません。大ヒットした曲でした。

歌と日本語歌詞は麻倉未稀さん

『スチュワーデス物語』の主題歌「What a feeling」の日本語歌詞と歌は、今もなお現役の歌手として活躍する麻倉未稀さんです。パワーがある歌唱力が素敵でした。洋楽のカバーが多かった印象です。

映画が好きな人なら気がつくかと思いますが「What a feeling」はアメリカ映画『フラッシュダンス』の主題歌でもあったのです。もちろん、もとは英語の歌詞ですので、それを麻倉さんがうまく日本語歌詞をつけて『スチュワーデス物語』の主題歌となりました。

『スチュワーデス物語』の主題歌の原曲は映画『フラッシュダンス』の主題歌

大ヒット映画『フラッシュダンス』の主題歌「What f feeling」

日本でも大ヒットした映画「フラッシュダンス」からたくさんのヒット曲が生まれましたが、その中でも「What a feeling」は日本でも大ヒットし、『スチュワーデス物語』で主題歌として歌われた日本版カバーもまた大ヒットしました。

映画『フラッシュダンス』とは?

映画『フラッシュダンス』は1983年に公開されたアメリカ映画です。いろいろなバイトをこなしながらプロのダンサーを目指す女性アレックスがオーディションに合格するまでを描いています。ダンスシーンが話題になり、ブレイクダンスを取り入れた初の映画となりました。主題歌「What a feeling」はオーディションのシーンでも使われました。

主題歌はアイリーン・キャラ

『フラッシュダンス』の主題歌「What a feeling」を歌っていたのはアイリーン・キャラでした。アイリーン・キャラは映画『フェイム』の出演と主題歌で有名になりアカデミー歌曲賞を受賞しました。また全世界でヒットした「What a feeling」では二度目のアカデミー歌曲賞とグラミー賞の最優秀女性歌唱賞を受賞しています。現在はバンド活動などで音楽活動を続けています。

『フェイム』の主題歌

アイリーン・キャラが最初にアカデミー歌曲賞を受賞した『フェイム』の主題歌です。映画をよく見られる方なら、耳にしたことがあるかもしれませんね。

主題歌とともに人気が高かった曲「マニアック」

「What a feeling」の他にも『フラッシュダンス』の中にはヒット曲がたくさんありました。特にマイケル・センベロの「マニアック」は主題歌よりも主題歌らしい曲と言われ人気が高く、今でもフィットネス教室などで使われることがあります。

『フラッシュダンス』は世界的に大ヒットした映画で、主題歌をはじめとして、たくさんのヒット曲を出しました。『スチュワーデス物語』は主題歌に同じ「What a feeling」を使いながらも、独自の雰囲気を出すのに成功していました。
ところで大映テレビは主題歌に外国曲のカバーを使うことが多いのですが、どういう曲が使われていたのか、紹介してみましょう。

『スチュワーデス物語』の他に外国カバー曲が主題歌になった大映テレビ

大ヒットドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌は?

『スクール☆ウォーズ』は『スチュワーデス物語』から約1年後の1984年10月から1985年4月まで放送されていた山下真司主演の学園ドラマです。続編も作られたほど大人気ドラマになりました。主題歌はアメリカ映画のカバー曲が使われ、それがピタッとはまっていました。

麻倉未稀「ヒーロー」

ドラマのオープニングで流れる主題歌はアメリカ映画「フットルース」の挿入歌ボニー・タイラーの「Holding Out For a Hero」のカバーでした。歌っていたのは『スチュワーデス物語』と同じく麻倉未稀。

映画『フットルース』の曲が主題歌として使われたもう一つの大映テレビは?

映画『フットルース』で主人公のダンスシーンで使われていた曲「NEVER」が主題歌として使われていたのは『不良少女とよばれて』でした。これも大ヒットしましたね。歌っていたのは元ピンクレディーのMIEで曲も大ヒットでした。

『スタア誕生』の主題歌は?

『スタア誕生』は堀ちえみが『スチュワーデス物語』から1年ぶりに主演したドラマで、これもまた26回の予定が28回になるほど大評判になりました。けなげに目標に向かっていく主人公の姿が『スチュワーデス物語』の主人公、松本千秋と重なります。

葛城ユキの「ハートブレイカー」

『スタア誕生』の主題歌はパット・ベネターの「ハートブレイカー」を葛城ユキがカバーした日本語バージョンが使われました。パット・ベネターと葛城ユキの声や歌い方が似ていて、ピッタリでした。

『花嫁衣裳は誰が着る』の主題歌はオリビア・ニュートン・ジョンのカバー

『スチュワーデス物語』から、すっかり大映ドラマが板についてきた堀ちえみ主演の『花嫁衣裳は誰が着る』。少女マンガが原作のドラマですが、この主題歌はオリビア・ニュートン・ジョンの「そよ風の誘惑」のカバーが使われました。

椎名恵「愛は眠らない」

オリビア・ニュートン・ジョンの名曲「そよ風の誘惑」を日本語カバーにして『花嫁衣裳は誰が着る』の主題歌にしたのが、椎名恵の「愛は眠らない」でした。ハードロック調の主題歌が多かった中で、新鮮な感じがしました。

『乳姉妹』の主題歌はボンジョビのカバー

伊藤かずえ主演のドラマ『乳姉妹』の主題歌はボンジョビの「夜明けのランナウェイ」のカバーで、『スチュワーデス物語』ですっかりと大映ドラマにはお馴染みになった麻倉未稀の「RUNAWAY」でした。

いかがでしょうか?大映テレビ制作のドラマは、オリジナルの曲も多いのですが、洋楽のカバーを使用することが多いですね。『スチュワーデス物語』もそうですが、ドラマの主題歌としてピッタリとハマっていて独自の曲として聴くことができますよね。

【まとめ】『スチュワーデス物語』の大ヒットの理由には主題歌の力も大!

いろいろな意味で忘れられないドラマ

大映テレビのドラマは、独特なものがあり、たくさんのファンの心をつかむ要因はたくさんありました。それは視聴者にとっても演じていた人たちにとってもそうであったようです。堀ちえみさんは、いつまでも『スチュワーデス物語』で主演したことが身に染み付いていて、イベントなどで客室乗務員の格好をすると身が引き締まるような気がするようです。

『スチュワーデス物語』の大ヒットの理由は、もちろん目が離せないストーリーもあったのですが、主題歌の力も大ですよね。『スチュワーデス物語』以外のドラマでも、主題歌が流れるオープニングやエンディングはワクワクしてきます。『スチュワーデス物語』を見たことがないと言う方々、いろいろな意味で面白いドラマですので、再放送やDVDで見る機会があったら、ぜひご覧になってみてください。

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