良い匂い・・・。彼氏の匂いが大好きな現象には深い理由があった!
峯
2017/02/06
ふとした匂いに蘇る記憶
ふと漂った匂いに「あれ、この匂いって・・・」とハッとなったこと、誰にもありますよね。わくわくする匂い、懐かしい匂、甘酸っぱい思い出、ほろ苦い記憶・・・匂いには記憶を甦らせる効果があります。
匂いが記憶に刻まれるわけ
臭覚は五感の中で唯一「大脳新皮質」を経由せずダイレクトに「大脳辺縁系」に届きます。この「大脳辺縁系」は本能を司る部分で、臭覚は本能に直接届くわけです。そしてここには「海馬」という記憶を保管する場所があり、嗅いだ匂いはそのまま海馬まで情報が送られ記憶を呼び覚ますのです。
匂いの記憶「プルースト効果」
フランスの作家マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の中で、主人公がマドレーヌの匂いに幼少期を思い出すことから名づけられました。ある特定の匂いを嗅ぐとそれにまつわる記憶を思い出す現象。匂いで思い出す過去の記憶、誰にも経験ありますよね。匂いは脳の本能や感情の部分に直接届きますので自分の意思とは関係なく記憶が甦るのです。
意外なあの匂いが第1位!
良い匂いではないけれど実は好きな匂いランキング、堂々の1位は何の匂いだと思いますか?
なんと1位は『ガソリンスタンド・ガソリンの匂い』給油しながらついクンクン・・・なんてわかる気がします。2位図書館・図書室、3位紙袋・包装紙、4位文房具屋さん、5位新車の車内、6位マニキュア、7位仏壇のある部屋、8位歯医者さん、9位プールの消毒液、9位古書店
意外な匂いのオンパレードです。あなたの「実は好きな匂い」はなんですか?
「実は好きな匂い」と言えばやっぱりこれ?!
ランキングには意外な匂いがランクインしていましたが・・・「実は好きな匂い」といえば、なんといっても『好きな人の匂い』なのではないでしょうか?女性の嗅覚は男性よりも鋭いのだとか。これは、女性の方が本能や感情で動かされることが多いため原始的な感覚である嗅覚も敏感である、と考えられるからです。実に女性の95%が彼氏・好きな人の匂いが好き、と答えています。
遺伝子レベルで好きな人
彼氏や好きな人の匂いが好き!という女性に、理由を聞いてもうまく答えられないのではないでしょうか。そう、もはや理由を説明できるレベルではないのです。本能ですから。
恋人の写真と知らない人の写真を見たときの脳活動の違いを観察したところ、原始的な領域が活発になっていることがわかりました。
原始的な領域とはのどの渇きや空腹を感じる場所です。
つまり人は本能的に恋愛をしているのです。
恋に落ちているときには、脳の腹側被蓋野という部分と尾状核という部分が活性化するそうです。
「知的探検スペシャル 恋愛は科学だ」(フジテレビ系)『恋のはじまり』より。
匂いを感じる部分と同じ原始的な領域から人は恋に落ち、渇きや空腹を埋めるかのように相手を求め、本能で好きな人を欲しているのですね。匂いはその中でも大事な役目を担っているのです。
「好きな人の匂い」は精神安定剤?!
ここでいう好きな人の匂いとは、彼のつけている香水の匂いなどではありません。その正体はズバリ『体臭』。好きな人の体臭を嗅ぐと女性は精神的に安定し、長期間嗅がずにいると精神的に不安定になる、という実験結果もあります。好きな人の匂いを嗅ぐと安心して眠くなっちゃう、なんて経験もあるのでは?好きな人の匂いは女性にとって精神安定剤にもなるのです。
本能で求めている、好きな人の匂い
自分の意思を越えて匂いで相手を求めるって、ちょっと不思議な感じがしますよね。この、嗅ぎ分けの能力は女性特有のものらしいです。特に好きな人の「首筋」や「背中」のあたりの匂いが好き!という女性が多いそう。こう聞いているだけで、好きな人の匂い嗅ぎたくなりませんか?
実は、好きな人の匂いを求めるのは本能。自分にとってより相性がよい相手を嗅ぎわける材料のひとつとして、「匂い」を判断材料として用いているのです。
未来の旦那様、もうきまってるかも♡ 話題の「HLA遺伝子」って?
恋愛遺伝子ともいわれるHLA遺伝子。運命の相手、好きな人が遺伝子レベルで決められていると言われる所以です。
「HLA遺伝子」とは
『HLA(ヒト主要組織適合抗原)遺伝子』私たちは両親からひとつずつを受け継ぎ生まれてきています。そしてこの遺伝子の型が離れている相手にほど惹かれるのです。遺伝子の型が離れているほど免疫のバリエーションが複雑になり、より強い子孫を残せるからです。つまり私たちは子孫繁栄の本能により好きな人を決めているのです。
好きな人を探し当てる手掛かりとなるのは・・・
では何を手掛かりに自分にあった遺伝子の相手、好きな人を探し当てているのでしょう。それがずばり「匂い」。フェロモンと言った方がぴったりでしょうか。フェロモンの匂いを頼りに、自分とはできるだけ遠い似ていない遺伝子を持つ相手を探しているのです。
匂いは重要なバロメーター
こんなデータがあります。「相手の匂いが好きなカップルはお互いに満足している」。
好きな人の匂いを嗅ぐことができるのは恋人の特権ですよね。離れている時もふと彼のことを思い出すと、匂いも一緒に思い出されて幸せな気持ちになる・・・なんてとても素敵だと思います。2人にしかわからない、他人には理解されなくてもいいのです。好きな人の匂いに思い切り埋もれてみるのは何より幸せな時間ですね。
好きな人の匂いならどんな匂いでも好き♡
好きな人の匂い、特に汗の匂いが好き!という女性も多いことでしょう。他人から見れば「え~!そんな匂いが?!」と思われるかもしれませんが、好きな人の汗の匂いにはパートナーにしかわからないフェロモンがたっぷり。一日の仕事を終えた彼の汗の匂いを嗅ぎたいという女性も多いことでしょう。
しかし稀に・・・
しかし残念なことに好きな人の匂いがどうしても受けつけない・・・という女性も稀にいるようです。遺伝子の話から考えれば、遺伝子の型が似ているか近いせいで本能で拒絶しているということでしょう。いくら好きな人でも遺伝子レベルで受け付けられないのであればどこかで無理がくるのかもしれません。『匂いを我慢して付き合った場合女性の満足度が低くなる』という調査結果もあります。好きな人の匂いだ!と言い聞かせ付き合ったとしても、やはり生理的に我慢できない、となってしまうのでしょうか。
あれ?好きだった匂いのはずが・・・
好きな人の匂いがいつしか嫌いになっていた・・・なんていう人もいるかもしれませんね。実はこれも遺伝子のなせる技。特に結婚し子供ができると急に旦那の匂いが無理になる女性が多いよう。これも遺伝子レベルで相手のことを近い存在、近親者とみなすため「こいつは恋愛の相手ではないぞ!子孫繁栄には役立たないぞ!」と匂いを通して訴えているのだとか。つまり、『芳しいフェロモンの香り』から『お父さんの加齢臭』に変わってしまうのです。女性は実に本能に忠実にできているのです。
『366日』 HY
「こわいくらい覚えているの あなたの匂いや しぐさや すべてを・・・」匂いは忘れられないものなのです。なんでもない時にふっと思い出して、胸が苦しくなることも・・・
『カブトムシ』 aiko
「少し背の高い あなたの耳に寄せたおでこ 甘い匂いに誘われたあたしは カブトムシ」
好きな人の耳から首にかけての匂い、嗅ぎたくなるんですよね!わかります。カブトムシが蜜の匂いに誘われるように好きな人の匂いに誘われてピッタリくっつきたくなるのです。
『さくら』 ケツメイシ
「君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香りもどってくる」
舞い散るさくらの花びらと恋人の髪の香りが結びついているのですね。さくらを見ると匂いとともに記憶が戻ってくる、プルースト効果ですね。男性目線の歌ですが、情景が目に浮かび共感できます。
『口笛』 Mr.Children
「その香り その身体 そのすべてで僕は生き返る」
男性目線の歌ですが、女性でも共感できるのではないでしょうか。好きな人の匂いは何よりの癒し、幸せを感じる生き返りの糧になるのです。
『恋の終わりは意外と静かに』 ケツメイシ
「君が残した香りの中 僕は変わらずあの日のまま」
一人残された部屋、月日は経って愛する人の匂いはもう消えているはずなのに、まだ記憶が匂いを覚えている・・・切ない一曲です。
『Flavor Of Life』 宇多田ヒカル
「忘れかけていた人の香りを 突然思い出す頃。降り積もる雪の白さを もっと素直に喜びたいよ」
やはり、記憶に残るのは匂い。その頃の感情とともに匂いも思い出されるものですよね。
『さよなら冬美』 ゴールデンボンバー
「冬の香りがすると 君が すぐそばにいるようで」
季節と恋しい人の記憶が結びつくこともありますよね。ふと感じた空気の匂いや風の匂いで好きな人を思い出す、きっとそんなこともあるでしょう。
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