あなたは大丈夫?
女性の60%以上が隠れ貧血といわれていますが、貧血の原因や症状は様々です。最近、気になる症状はありませんか?
いちばん多い貧血の種類は?
貧血といっても失血性貧血や溶血性貧血などいろいろな種類がありますが・・・
貧血とは血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)が正常よりも少なくなってしまった状態をいいます。もっとも多い貧血の種類は、鉄欠乏性貧血です。鉄欠乏性貧血の予防のためには、食事からしっかりと鉄など必要な栄養素をとることが大切です。そのために動物性食品・植物性食品をバランス良く食べることがポイントです。
「鉄欠乏性貧血」は字のとおり鉄が足りないことが原因です。症状改善のためには鉄をとることが大切ですね。
鉄欠乏性貧血の3つの原因
①食物からの摂取不足
これは主に偏食やダイエットが原因で起こります。
食物からの鉄分の摂取不足によって、ヘモグロビンをつくることができなくなり、貧血を起こしてしまいます。
好き嫌いや単品ダイエットは鉄分だけでなく深刻な栄養不足につながることがあります。
②鉄需要の増加
これは主に成長期や妊娠時に起こります。
成長期や妊娠時は、通常時よりも鉄分を多く必要とします。
そのため、 鉄分の摂取量よりも必要量の方が上回ってしまうため、貧血となってしまいます。
貧血予防のための1日に必要な鉄分は、成人男性で10mg、成人女性で12mg、妊娠後期や授乳中で20mgとされています。
③鉄の排出の増加
これは出血をあらわしています。
消化管内などで出血があると少量であってもそれが長期間に渡れば、その分赤血球が減少し、再利用される鉄分を失うために貧血となってしまいます。(例:胃潰瘍・痔など)
自覚症状がない胃潰瘍の場合の貧血は、なかなか原因がわからないこともあります。
特に女性は注意!
女性の場合は、月経によって鉄分を失いますので、しっかりと鉄分を補充しないと、鉄欠乏性貧血になりやすいので注意が必要です。
また女性特有の病気で月経過多を引き起こす、子宮筋腫や子宮内膜症も鉄欠乏性貧血を起こす原因となりますので注意しましょう。
月経過多による貧血はゆっくりと進行します。貧血の症状が自覚しにくいので注意が必要ですね。
急な貧血症状のときは
ひどい場合には足を高くして横になりましょう。鼻血が止まらないなどの貧血症状が改善できないときは病院へ行きましょう。
日常で気をつけたいことは
貧血になると体のすみずみまで酸素が供給されないので、新陳代謝が低下し、手足や全身が冷たく感じることがあります。体を冷やさないように、温かく保ち血行を良くすることが必要です。
ゆっくりとお風呂で温まったり、手足のマッサージをして貧血の症状をやわらげましょう。
レバーを食べよう!
貧血改善といえばレバーですね!においが気になる人は少し水に浸してから調理するとにおいがやわらぎます。
きくらげを食べよう!
貧血改善以外にも老化防止、美容効果なども期待されています!
ひじきを食べよう!
ひじきに含まれる鉄は、非ヘム鉄といって体に吸収されにくい特徴があります。ひじきを貧血対策に用いる場合は、ビタミンCや動物性タンパク質を含む食品と組み合わせて食べるようにしましょう。
貧血改善のためには毎日でも食べたいですね!
モヤシを食べよう!
貧血改善に効果のある食材と一緒に食べたいですね。
貧血改善にビタミンC!
ビタミンCと組み合わせて摂取することです。ビタミンCは、鉄を吸収しやすい形に変えてくれるのです。食事の中で、レモンを添えたり、ビタミンCと鉄分が摂取できるブロッコリーなどを食べるようにしましょう。
貧血改善とビタミンCは関係がないイメージですが、鉄分の吸収を良くするためには欠かせない栄養素です。
タンパク質も必要
体内で鉄分と結びやすく、腸からの吸収を促進してくれる働きがあります。その為、鉄分を摂る際は必ずたんぱく質も摂るようにしましょう。
鉄分が利用されるときは、タンパク質と結合します。貧血を改善するためにはバランスの良い食事が大切です。
ビタミンB12と葉酸も大事なんです
ビタミンB12か葉酸のどちらか一方でも不足すると貧血の症状が現れることがあります。
葉酸を多く含む食品は、牛、豚レバー、卵黄、大豆納豆、ほうれん草、ブロッコリーなどがあります。動脈硬化の予防もできます。
ビタミンB12を多く含む食品 は、牛、豚レバー、魚介類、卵黄、チーズなどがあります。
よく噛んで食べよう
よく噛んで食べることも貧血対策につながります。よく噛むことで胃液が分泌され、鉄分の吸収を良くするのです。梅干や酢、柑橘類などの酸味のある食べ物も胃酸の分泌を高めてくれるので、食事に取り入れるようにしましょう。
よく噛むことは、貧血改善以外にも歯を丈夫にしたり、生活習慣病予防やダイエット効果などうれしいことがいっぱいです!
貧血改善用の鍋?
貧血改善のためには、コーティングしている鍋類よりも鉄鍋がおすすめです。
ただの貧血ではない?
食生活を改善しても貧血が治らないときはすぐに受診しましょう。
どこの病院に行けばいいの?
貧血が治らない場合は、貧血の原因を探り、適切な治療を受けることが必要です。一般的には内科の受診になりますが、血液内科がある病院であれば専門的な診察や治療を受けられます。
貧血改善のための専門的な設備が整っている病院が良いですね。