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大人気法廷コメディドラマ『リーガルハイ』シリーズの名言集

法廷ドラマのお堅いイメージを覆す、コメディ色の強い大人気ドラマ『リーガルハイ』。ですが、ストーリーは現代社会への風刺もあり、考えさせられるような名言も多く飛び出します。古美門弁護士をはじめとする『リーガルハイ』登場人物の名言を紹介します。

『リーガルハイ』とは?

『リーガルハイ』主演の堺雅人さん(古美門研介役)と、その部下役の新垣結衣さん(黛真知子役)。

2012年に1作目がフジテレビで放送された、コメディタッチ弁護士ドラマです。
全作通しての最高視聴率は21パーセント越え。
どんでん返しが起きる意外なストーリー、濃いキャラクターたち、時に笑えて時に考えさせられるセリフ、そしてパロディなどから人気を集め、一般だけでなく、著名人のファンも多いようです。
その人気は、シリーズを2作、スペシャルを2作やるほど。
脚本は、数々の名台詞や名シーンを生み出した、『ALWAYS 三丁目の夕日』や『デート ~恋とはどんなものかしら~』などでおなじみの古沢良太さんです。

あらすじ

『リーガルハイ』は、法廷で全戦全勝の敏腕弁護士の古美門研介のと、正義感が強く真面目な新米弁護士・黛真知子のふたりが織りなす、法廷コメディドラマです。初めは、高額な報酬を依頼人に要求し、勝つためなら手段を選ばない、毒舌で高慢な古美門に反発を覚える真知子ですが、その実力や時折垣間見える思慮深さから、徐々に信頼を深めていくのがわかります。
手八丁口八丁のでたらめをならべ、時に幼稚な古美門弁護士ですが、人間の本質など真に迫る名言が多いのが見所です。

『リーガルハイ』の主要登場人物

名台詞の前に、まずは登場人物をご紹介します。
濃いキャラクターがズラリと並んでいますよ。

古美門法律事務所の関係者

古美門研介(演・堺雅人)

今までの弁護士像を覆す笑みですね。

弁護士は依頼に従って勝つことだけに専念すれば良いという考えの持ち主。
そのために手段は選ばない、罠を仕掛ける、さらには倫理から外れる事をすることもしばしば。
一見むちゃくちゃですが、意外に芯の通った人物であったりもします。

黛真知子(演・新垣結衣)

打って変わって、素直な笑顔ですね。対照的な二人です。

非常にまじめで正義感が強い。
逆に言うと、六法全書を丸暗記するなど要領が悪く、融通が利かないところも。
その性格から、古美門に「朝ドラのヒロイン」とあだ名される。
彼女の目標は、いずれ自分の手で古美門を倒すこと。

服部さん(演・里見浩太朗)

まさに執事といった面立ち。なんでも器用にこなしてくれます。

古美門法律事務所の事務員。
ですが、それ以上のことを楽々こなす、経歴不詳の人。
毎度変わる、「昔、○○をしておりまして」も見どころ?

加賀蘭丸(演・田口淳之介)

蘭丸という名前からも、どことなく現代の忍者といったところ。
いろいろな仕込みをします。

古美門から「草の者」と呼ばれる、スパイのような役回り。
時には違法な手段を使った情報収集だけでなく、証拠のねつ造のようなことまで。その仕事ぶりは古美門にも認められている。
本業は売れない俳優をしている。

このほかにもたくさんの濃いキャラクターたちがいますが、それはぜひ実際に作品を見てチェックしてみてください!
豪華なキャスト陣も見どころの一つといえるでしょう。

『リーガルハイ』の名言集

『リーガルハイ』では、めちゃくちゃに見える古美門の口から、奥の深いセリフが飛び出すことがしばしば。このあたりもその人気の理由でしょう。
ふっと笑ったあと、つい考えてしまうような、そんな名台詞をご紹介します。

『リーガルハイ』 名言その1 「わたしが無罪にしてあげよう」

第1シリーズ1話より。
シリーズの中では珍しい、刑事事件の裁判です。

着手金が一千万、報酬金が二千万、計三千万円。それがわたしの弁護士費用だ。(中略)金さえ払えばわたしが無罪にしてあげよう。

出典:http://meigenatsumemashita.web.fc2.com

裁判に負けた真知子がすがる思いで古美門に力を借りに行った際に出た名言。
古美門の性格、弁護士としてのスタンスなどが端的にわかるセリフになっています。
後々、古美門の下で働くこととなる真知子は、この裁判費用3,000万を古美門に借金し、給与から支払う事となります。

『リーガルハイ』 名言その2 「正義は」

第1シリーズ4話より。
作中、固有名詞がちょこちょこ出てくるところにも注目。

正義は特撮ヒーローものと『少年ジャンプ』の中にしかないものと思え。自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして闘う。我々弁護士にできるのはそれだけであり、それ以上のことをするべきではない。わかったか、朝ドラ!

出典:http://meigenatsumemashita.web.fc2.com

「朝ドラ」とは、古美門が真知子につけたあだ名「朝ドラのヒロイン」のこと。
正義とはなにか、弁護士の役割とは何か、それを明確に示した古美門の名言になっています。
古美門の考え方に触れていくことで、正義感の塊であった真知子も少しずつ変わっていきます。

『リーガルハイ』 名言その3 「だからなんだってんだ」

第1シリーズ9話より。
いつも飄々としている古美門が珍しくキレるシーンは必見。

だからなんだってんだー!!!!!

だからいたわって欲しいんですか? だから慰めて欲しいんですか? だから優しくされたらすぐ嬉しくなってしまうんですか? 先人たちに申し訳ないとは、子々孫々に恥ずかしいとは思わないんですか?  
なにが南モンブランだ、絹美村は本物のモンブランよりもはるかに美しいとはどうして思わないんですか?
誰にも責任を取らせず、見たくない物を見ず、みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう、しかしもし誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない、深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない、戦うということはそういうことだ、愚痴なら墓場で言えばいい。
金が全てではない、金なんですよ、あなた方が相手に一矢報い意気地を見せつける方法は、奪われたものと踏みにじられた尊厳に相応しい対価を勝ち取ることだけなんだ、それ以外にないんだ!!

出典:http://d.hatena.ne.jp

その長台詞でも有名になった名言。
ここに挙げたのはほんの一部でしかありません。
大企業によって汚染されてしまった村人たちが、”絆”によって懐柔されてしまったことへの脱力と怒りが詰まっています。
「お金より大事なものがある」という一般的な美論を真っ向から反対しているところにも注目。

『リーガルハイ』 名言その4 「死刑にしましょう」

第2シリーズ9話より。
シリーズを通して戦ってきた、因縁の相手、醍醐弁護士との裁判です。

死刑にしましょう。
現場での目撃証言はあやふやだけれど死刑にしましょう。
被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われたものかどうか確たる証拠はないけど死刑にしましょう。
現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど、気にしないで死刑にしましょう。
証拠も証言も関係ない、高級外車を乗り回しブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから死刑にしましょう。
それが民意だ、それが民主主義だ、なんて素晴らしい国なんだ。民意なら正しい、みんなが賛成していることなら全て正しい、ならば、みんなで暴力をふるったことだって正しいわけだ。
私のパートナー弁護士をよってたかって袋だたきにしたことも、民意だから正しいわけだ。
・・・冗談じゃない・・・冗談じゃない!本当の悪魔とは、巨大に膨れあがったときの民意だよ。

出典:http://4u.providence-truth.com

「世紀の悪女」話題の安藤貴和(演・小雪)を弁護している古美門と真知子。判決の行方は国民を巻き込んで過熱、真知子は安藤貴和の死刑を望む一派に袋叩きされ、重傷を負ってしまいます。
「安藤貴和を死刑にすることは国民の民意」と言う醍醐検事(演・松平健)に対しの、古美門の怒りのセリフ。
「死刑にしましょう」という衝撃的な言葉から始まります。
法廷に民主主義を持ち込むことへの反論です。
この後にある、「判決を下すのは、断じて国民アンケートじゃない」も名言です。

『リーガルハイ』 名言その5 「人という字は」

スペシャル第2弾から。
どこかで見たような光景です……。

人、という字は、え~、人と人とが、お互い、え~支えあってできているわけではありません!!一人の人間が、両足を踏ん張って大地に立っている姿の象形文字です!人は一人で生まれ一人で生きていき一人で死んでいきます。中学時代の友人や人間関係はこの先の人生でほとんど役には立ちましぇん!それどころか、くだらない友情と地元愛で縛り付け、自由な人生を阻害する腐った鎖でしかありましぇん!

出典:http://kotobahack.com

某先生のパロディから始まるセリフ。
一人で生きていき、という古美門ですが、いつも服部さんに甘えっぱなし、実は結婚歴もあり、と、やはりでたらめとも言えますが、いじめがあったクラスを糾弾するためのセリフになっています。

『リーガルハイ』 名言その6 「やられてなくても」

最後は第2シリーズ1話より。
補足ですが、この前のクールには『半沢直樹』が大ヒットしました。
それではどうぞ。

やられてなくてもやり返す!
身に覚えのない奴にもやり返す!
誰彼構わず八つ当たりだ!!

出典:http://meigen.nekobako.sh4.jp

まさかの敗北から立ち直った古美門弁護士の迷台詞。
このセリフだけではなく、ドラマ全体の色味や構図など、『半沢直樹』に似せるといった徹底っぷり。
パロディ満載の『リーガルハイ』ならではです。

『リーガルハイ』の名言の魅力

いつでもどこでも言いたい放題の古美門ですが、それゆえ、なかなか口には出せないような深いところをついた名言を残しています。
『リーガルハイ』シリーズは人気が高く、『リーガル・ハイ(第1シリーズ)』『リーガルハイ(第2シリーズ)』と3つのスペシャル、と多く作品出ており、その分名言も多く紹介できたのはほんの一部です。
もちろん見どころはキャラクターやストーリー、パロディなどと、名言だけに限りませんが、それでも『リーガルハイ』シリーズの特徴といえるでしょう。
名言と共に、『リーガルハイ』を楽しんでみてください。

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