【保存版】最新人気ファンデーション！年代別おすすめランキング
zuyu
2017/02/22
コラム30633
告白
著者：湊かなえ
発行日：2008年8月5日
発行元：双葉社
最初にご紹介するおすすめのミステリー小説は湊かなえデビュー作の「告白」
「告白」の第一章は小説推理新人賞を受賞し、このミステリーがすごい！第1位にも選ばれました。
映画化もされた「告白」
名前だけでも知っている方は多いでしょう。
告白のあらすじ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
全6章からなるミステリー小説で、章ごとに語り手が変わっていきます。
ラストまで目が離せないおすすめの1作。
告白の評価
章ごとに語り手が変化していき、読みやすかったです。色んな登場人物がそれぞれ歪んでいますが、どこか共感できるところもありました。行為自体は許されないことばかりですが、何故か全員を守りたくなってしまいます。
娘を殺された教師の独白から始まり、クラスメイトや、犯人の家族や本人の手記など、主観が入れ替わる。同じ人物でもどんな人かは人によって感じ方が違っていて、直くんは本当は犯人じゃないのか？とか考えたり。一見優しい子だけど、心に深い闇を持っていたり。思春期の暴走は大人の目から見ると痛々しい。そしてラストはミステリーというよりホラーでした。怖かった。
ミステリー小説「告白」は全編登場人物の告白という形で語り口調になっています。
それ故、とても読みやすい文体で普段読書をしない方々にもおすすめできるミステリー小説です。
主人公の愛娘を殺した犯人とは一体誰なのか、徐々に浮き彫りになっていく真実とは。
続きが気になって思わず手が止まらないことでしょう。
本当におすすめの1作です。
映画化もされたミステリー小説「告白」
松たか子の熱演は当時話題になっていましたね。
原作だけではなく映画も見ることをおすすめします！
容疑者Xの献身
著者：東野圭吾
発行日：2005年8月29日
発行元：文藝春秋
続いてご紹介するおすすめのミステリー小説は東野圭吾の「容疑者Xの献身」
「本格ミステリ・ベスト10 2006年版」や、「このミステリーがすごい!2006」、「2005年「週刊文春」ミステリベスト10」など沢山のランキングで1位を獲得したおすすめの超大人気作です。
ミステリードラマ「ガリレオ」の映画版として映画化された本作についてご紹介します。
「容疑者Xの献身」のあらすじ
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな思いを寄せていた。
彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。
だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
大人気シリーズ「ガリレオシリーズ」の初の長編となった今作。
今作はガリレオシリーズ3作目なのですが、ガリレオシリーズを一度も読んだことがないという方でも作品世界に引き込まれるおすすめのミステリー小説です。
「容疑者Xの献身」の評価
東野圭吾の全作品の中でも、最高傑作の一つといっても過言ではない図抜けた作品が、この「容疑者Ｘの献身」だ。
この作品の見どころは、何といっても、凄まじいとしかいいようがないトリックの真相と、その結果、明らかとなる、凄まじいまでの純愛だろう。
ガリレオ長編の第一弾。天才すぎるがゆえに、人と深く関わる事無く孤独に生きてきた数学者。そんな人物が人を愛した事により命を救われ、人を愛した事によりに犯罪に手を染めていく。そこに迷いは無く、ただ不器用なまでの純愛がありました。切ないけど、いい話です。
ミステリー小説「容疑者Xの献身」は長編小説ではありますが、主人公の天才物理学者・湯川と天才数学者・石神の謎解きの攻防に思わず夢中になることでしょう。
天才数学者・石神が孤独であるが故の苦悩と一途なまでの純愛に感情移入してしまう読者は多いはず。
是非読んでおきたいおすすめの作品です！
福山雅治主演で映画化されたミステリー小説「容疑者Xの献身」
原作と比べると登場人物の追加など改変部分はありますが、湯川学役の福山雅治の華麗なる謎解きにキュンときてしまう女性続出です。
映画版も勿論原作も等しくおすすめいたします！
ゴールデンスランバー
著者：伊坂幸太郎
発行日：2007年11月30日
発行元：新潮社
続きましておすすめしたいミステリー小説は伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」
本屋大賞、山本周五郎賞受賞のおすすめのミステリー話題作です。
勿論映画化もされた今作についてご紹介していきましょう！
「ゴールデンスランバー」のあらすじ
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
伊坂幸太郎の集大成と称される今作。
伊坂幸太郎の入門作としてもおすすめしたい1作です。
ゴールデンスランバーの評価
ストーリーの展開方法と展開のスピード、伏線の張り方と収束、キャラクターの描写など、想定以上に大変満足する内容で、楽しめました。特に主人公の周辺キャラクターの描写が秀逸で、サスペンスのストーリーの中においても暖かい気持ちになりました。
次々と展開されていく話に引き込まれた。犯人や敵が曖昧なままの小説は好きではないが、この小説はそれを必要としなくても充分スリルを味わえる。『人間の最大の武器は、信頼と習慣だ。』そうだと思います。
ミステリー小説「ゴールデンスランバー」はジャンルこそハードボイルドミステリーではありますが、主人公を支えるキャラクターたちの人情にほっこりする場面がいくつか出てきます。
しかしながら、それだけではなく首相暗殺の冤罪を掛けられてしまった主人公・青柳雅春。
日本中が青柳雅春を手配している中でどうやって追っ手から逃れるのか。
スリルとサスペンス満載のおすすめの作品です。
堺雅人の迫真の演技が光る映画版「ゴールデンスランバー」
改めて映像を見ると原作のスリル感がうまく再現されていてドキドキがとまりません。
映画版もおすすめの1作。
悪の教典
著者：貴志祐介
発行日：2010年7月30日
発行元：文藝春秋
さて、4作目におすすめしたいミステリー小説は貴志祐介の「悪の教典」です。
「このミステリーがすごい！2010」「週刊文春ミステリーベスト10」第1位を獲得したおすすめの話題作です。
原作も映画版も両方とも様々な賛否両論を巻き起こしてきた本作ですが…
「悪の教典」のあらすじ
晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れこんだとき―。
ミステリー小説「悪の教典」は上下巻で構成される長編ミステリーですが貴志祐介の読ませる文体ですらすらと読めてしまいます。
何度でも読み飽きないおすすめの1作。
悪の教典の評価
この本の評価が低いので今まで読んでいなかった。
しかし、他の貴志作品と変わらず、面白かった。
よくこんなストーリー思いつくよなぁ。やはり天才だと思う。
あとは、この人のエロとグロの描写、ブラックユーモアがやっぱり好きだ。
感情移入して本を読む人には苦手なんだろうけどね。
ミステリー小説「悪の教典」はスプラッター要素もあり内容が内容で評価が両極端に別れるほどの作品です。
それでもおすすめのミステリー小説に選んだのは貴志祐介の才能がところどころで発揮されており、一度読んでしまったら本作の虜になってしまうこと間違いなしだからです。
サイコパスの高校教師「蓮実聖司」が繰り広げていく完全犯罪。
生徒たちはどうやって蓮実聖司に立ち向かっていくのか。
結末までワクワクが止まらない作品です。
伊藤英明の怪演にドキドキする映画化された「悪の教典」
映画としての出来は原作を読んだ人間なら首を傾げてしまうほどですし、グロテスクな描写が苦手な方にはおすすめできない作品ですが…
作中で伊藤英明が惜しげもなく披露する筋肉美に目を奪われてしまうのは確かです。
さて、今回はおすすめのミステリー小説についてご紹介してきましたが如何でしたか。
惜しいことにおすすめしきれなかったミステリー小説は山ほどあります。
日本のミステリー小説はおすすめしたい作品を選ぶのに凄く迷うほど沢山名作があって素晴らしいですよ。
この記事でミステリー小説の世界に触れてみるきっかけになっていただけたら幸いです。
