【厳選!!】人気作家・村上春樹のおすすめの小説を4作品ご紹介!!
あやぽんた。
2016/07/30
村上春樹
生年月日:1949年1月12日(66歳)
出身地:日本・京都府
ジャンル:小説・翻訳・随筆・紀行文・ノンフィクション
代表的な著書:「海辺のカフカ」「アフターイン・ザ・ダーク」「1Q84」
新しい著書を発表する度に社会現象を巻き起こし、「ハルキスト」と呼ばれるファンがいたり、ノーベル文学賞の最有力候補として知られる村上春樹。
村上春樹の著書は日本だけではなく世界中でもベストセラーを連発し、もはや世界的な小説家と言ってもいいほどの功績を文学界に残していきます。
しかし、いくらベストセラーでも村上春樹の著書を一度も読んだことがない方は多いはずです。
村上春樹の著書をこれから読んでみようという方にオススメの著書を選んでみました。
ノルウェイの森
発行日:1987年9月4日
発行元:講談社
ジャンル:長編小説
読んでおきたい村上春樹のオススメ著書1作目は「ノルウェイの森」です。
村上春樹の著書の代表作を挙げろ、と言われたら「ノルウェイの森」と答える方は多いでしょう。
村上春樹の名前が世間に知られるようになるきっかけの名作で、日本では上下巻合わせて1000万部を超える大ヒットを記録し、世界でも様々な言語に翻訳されています。
松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子が出演し話題にもなったノルウェイの森の映画化。
村上春樹の著書をあまり知らない、という方でも名前だけは知っているであろう有名作です。
37歳の主人公の「僕」(ワタナベ・トオル)は、ドイツに降り立つ飛行機の中で、ビートルズの楽曲「ノルウェイの森」を耳にします。高校時代の同級生で、のちに自殺をした直子に関する記憶が蘇り、取り乱します。『ノルウェイの森』は、大人になった「僕」を語り手とする回想の物語です。
この物語は、主人公「わたなべ」が、自殺した友人「キヅキ」の恋人だった「直子」と、大学で仲良くなった「みどり」の2人の女性とのかかわりの中で「生と死」について考え成長していくストーリーを描いた作品です。
村上春樹の著書・「ノルウェイの森」は村上春樹自身の実体験を元にした自伝小説である、と見られていますが本人はこれを否定しています。
村上春樹の小説は「駄作」か「名作」かという両極端な評価に分かれることが多いようです。本作もその例に漏れることなく、やはり評価は賛否両論ですが、事実として「ノルウェイの森」は、ノーベル文学賞候補に毎年選ばれるほどの作家の代表作であり、世界の各国でベストセラーになるほどの小説であるわけですから、本質的に「名作」なのか「駄作」なのかはさておき、それだけの「魅力」が、小説内のどこかにあることだけは誰にも否定できないことでしょう。
「ノルウェイの森」は今までのファンタジー色の強い村上春樹の作品に比べたら少し異端な作品です。
ですが、村上春樹の著書の中でも一番とっつきやすく、村上春樹独特の、作品に引き込まれるような流麗な文体も相まって、入門者の方々に1番オススメしたい著書です。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
発行日:1985年6月15日
発行元:新潮社
ジャンル:小説
さて、読んでおきたい村上春樹のオススメ著書2作目は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。
著書・「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は村上春樹がはじめて書き下ろした長編小説であり、162万部の大ヒットを記録しました。
私は『組織』に所属する「計算士」として、とある老科学者から依頼を受けます。計算士とは暗号処理を行いデータを守るための専門家です。一方で『工場』には「記号士」と呼ばれる暗号解読を行う者たちがいて、彼らは互いに情報戦争における敵対関係にありました。
一方で僕は周囲を高い壁に囲まれ、額から一本の長い角が生えている獣がいる街で暮らしていました。街に入るときに僕は門番によって自分の影を引き離され、街に来る以前の記憶を全て失いました。僕は静かで平和な街の中で「夢読み」の仕事を始めます。街にいる一角獣たちの古い頭骨から古い夢を読み取るのが夢読みの仕事でした。
村上春樹の著書・「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は「ハードボイルド・ワンダーランド」の章と「世界の終り」の章が交互に進行していく独自の形式で、全く異なる世界の「僕」「私」を中心に展開されていく物語です。
それまで、冒険活劇が繰り広げられてきた「ハードボイルドワンダーランド」の結末は、悲しくなるほど穏やかで内省的。主人公が手放さざるをえない“日常”を想ってなぜか涙が出た。
もう一方の「世界の終わり」は、眠りから目覚めたような展開で、希望へとつながっていきそうな描写で終わる。
絶対に、読み終わってもすぐには現実世界に戻れず、深い余韻にゆっくり浸りたくなる1冊だ。
何度読んでも圧倒され、引き込まれますね。
「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」との2つのストーリーが最初は何で交互に出てくるのだろうと思い、その内に何か関係ありそうだと思い、最後に繋がるのだけれども、それが本当にどんな繋がりなのかを読後も考えされられてしまう物凄い作品です。
「ノルウェイの森」に比べれば知名度は低い方の村上春樹の著書・「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
数々の村上春樹の著書の中では最高傑作という声が多く、村上春樹の才能が遺憾なく発揮されています。
読めば一度独特の村上春樹ワールドに惹かれること間違いなし。
1Q84
発行日:BOOK1: 2009年5月29日
BOOK2: 2009年5月29日
BOOK3: 2010年4月16日
発行元:新潮社
ジャンル:長編小説
それでは読んでおきたい村上春樹のオススメ著書3作目は「1Q84」
様々な図書館で「1Q84」に予約が殺到し、借りられるのは数カ月先?!なんてニュース記憶に新しくありませんか?
そんな社会現象を起こした村上春樹の著書・「1Q84」は「2009年年間ベストセラー」総合1位を記録しました。
2人の主人公、天吾と青豆は孤独な10歳の少年少女として、誰もいない放課後の小学校の教室で黙って手を握り目を見つめ合うが、そのまま別れ別れになる。
そして相思いながら互いの消息を知ることなく長年月が過ぎた1984年4月、2人は個別にそれまでの世界と微妙に異なる1Q84年の世界に入り込む.
Book1、Book2では、スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公とした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。Book3では2つの物語に加え、青豆と天吾を調べる牛河を主人公とした「牛河の物語」が加わる。
村上春樹の著書・「1Q84」はBook1、Book2、Book3で構成されていて、基本的には「青豆」「天悟」2人の主人公の視点で代わる代わる展開していきます。
1Q84は村上春樹さんの小説の中では、比較的わかりやすくて、村上春樹さんに長編から入る方にはすっごくおすすめの本だと思います。そして、きっと読み終えた後、月をみたくなる。
本作には分かりやすい“面白さ”がある。
軸をなす2つの話の展開が比較的テンポよく進み、早く次を知りたいと思わせるドキドキ感
で飽きることがなく、“面白い”と素直に感想を述べられる。
あまりの話題作のために、賛否両論が別れている村上春樹の著書・「1Q84」
しかし、ページをめくるごとに手に汗握る展開や、ここでも広がる村上春樹ワールドに夢中になるはずです。
入門者の方々には是非読んでいただきたい1冊。
いかがでしたか?
少しでも村上春樹の著書に興味を持っていただけたでしょうか。
村上春樹の著書はここでは紹介しきれないほどの名作だらけです。
このまとめでは挙げなかった村上春樹の著書・「アフターイン・ザ・ダーク」「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル」なども本当にオススメです。
みなさんも是非、村上春樹の著書に一度は触れてみてください。
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