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演奏会で映えるドレスって何色?会場の大きさでドレスを変えるの?

演奏家にとって演奏会は一大イベントです。それまで精進してきた成果を披露する晴れ舞台でもあります。そこで、演奏会で着用するドレスにもこだわりがあります。たとえば、演奏曲目が日本のものばかりだったら日本調のドレスを着る選択をします。演奏会の聞き手もきっと満足します

演奏会のドレスは何色が一番映えるかな?

演奏家が美しく見えるドレス

真っ赤なドレスのチェロ奏者です。パッと見た目が鮮やかで印象深いですよね。ステージではくすんだ色より華やかな色の方が顔うつりも良いように思います。さまざまなステージシーンの中、演奏会でのドレスを見てゆきましょう。

演奏会では、情熱的な赤いドレがステージや会場を明るく華やかに彩ります。ピアノ演奏の場合は、裾に膨らみがないほうが、ペダルが踏みやすいので好評です。座って弾くチェロの場合は、少しふんわり感があった方が美しく見えます。立って弾くヴァイオリンなどの器楽も、スレンダーな形状のものより膨らみがあるAラインがおすすめです。

続いてはブルーカラーのドレスです。ブルーは清涼感を感じさせるドレスになります。見ている人に爽やかな清潔感を感じさせてくれます。演奏会の会場を引き締めてくれること間違いなしです。
また、若々しさや初々しさなども表現できますので、ちょっと若作りしたいと思われる方にも最適なドレスカラーと言えます。
夏のシーズンなど特に映える色です。でも、ネイビーブルーだったら、年中様々なシーンで着用できると思います。

ブルーカラードレス

ブルーのドレスは、演奏会で目立つこと請け合いです。清々しさと初々しさを印象付けてくれます。演奏が始まれば、演奏の腕前と共に、お客様の目はあなたにくぎ付けになります。夢見心地の非日常をお楽しみくださいね。

演奏会で黒のドレスを着る機会はあまりありませんが、宗教曲やヴェートーヴェンの第9などの場合、ソリストが黒を着ることが多いです。黒はどうしても暗い印象を与えてしまうので、特別な意味があるときだけ着用したいドレスです。
モーツアルトのレクイエム(鎮魂歌)などの演奏会には黒ドレスが多いようです。

黒にピンクの切り替えし付きドレス

同じ黒でもこのように、胸元にピンクの別布があしらわれると、ちょっとホッとします。黒だけですと、重い感じになってしまいますが、鮮やかなピンクが加わることによって、愛らしさが添えられて重く感じられなくなります。演奏会のドレスは、やはりデザインと色が大いに関係しますね。

演奏者としたら、黒のドレスは一着は必要です。儀礼的な演奏などの時は、演奏者が全員黒い服で演奏するということがあります。また、オーケストラなどとの共演の場合は、オーケストラにあわせて黒で、という注文が来ることがあります。ドレスメーカーによると、黒はステージで映えないから、という理由で黒いドレスを持っていない演奏家が、大慌てで黒のドレスを注文することがあると言います。ですから、転ばぬ先の杖ならぬ、慌てないために黒のドレスをご用意ください。

演奏会のドレスの選び方は?

ウエディングドレス

演奏会のドレス選びに迷われる方は多いと思います。演奏する器楽などによっても違ってくると思います。もちろん演奏しやすいドレスを着ることが大前提ですが、色や形を決めるのにどうしても迷いが出ます。選び方のヒントを探してみました。

演奏会用ドレスは、ウエディングドレス・ブライダルドレス・パーティードレスなどとは違います。演奏会用ドレスは、演奏する時に着用するので、演奏時の利便性を考える必要があります。演奏の妨げになるような飾りがついていたり、大きく膨らんだ裾が演奏の邪魔になるようでは困ります。
ウエディングドレス・ブライダルドレス・パーティードレスなどは、その用向きの会場にふさわしく、華やかさが第一に考えられるドレスです。ですから、身動きなどの機能性はあまり要求されません。特にウエディングドレスは、主人公となる花嫁さんの長年抱いてきた、ウエディングドレスへの想いを託し、華やかで見栄えするものが選ばれています。

また、一口に演奏用会ドレスと言っても、演奏する楽器は多種多様で、その楽器演奏にふさわしいドレスを選ぶことが重要です。
一般に演奏会用ドレスは、演奏人口の多いピアノ・ヴァイオリン奏者の方々が着用されているドレスが目に馴染んでいて、それが演奏会用のドレスだと思われがちですが、決してそうではありません。

着物のリメイクドレス

友禅のつけさげをドレスに作り替えました。落ち着いた上品な色合いが、着物柄を生かした仕立てでまた違った輝きを放っています。ドレスの形状は、ピアノなどの器楽演奏にぴったりのものだと思います。美しいピアノの音色を楽しみたくなります。

器楽別、演奏会ドレス選びの注意点 まとめ

1. ピアノ演奏用ドレス

立ち姿・座り姿とも確認。両腕がスムーズに動く軽いドレス。
ピアノのペタルにからまらない素材やドレス裾の広がり、胸元がしっかり体に添っているもの。ドレス丈は床までの丈が良い。
演奏中の後ろ姿(背中)も見られています。装飾品は身頃より腰辺りが良い。

出典:http://birood.jp

座った姿勢で弾くピアノは、肝心な腕がよく動かせるドレスで、ピアノのペダルを踏むとき支障が出ない、デザインや素材にこだわって選ぶことが必要です。舞台に対して直角に座って演奏するので、後ろ姿に重点を置き、髪飾りなどにもこだわって、ライトが当たって光るようなものを付けるとさらに印象深くなるでしょう。

2. ヴァイオリン演奏用ドレス

両腕を上げた演奏が続くため、腕繰り・背巾など演奏に支障が出無いもの。
軽いドレス。ドレス丈は床まで袖下が開き過ぎない。胸元がしっかり体に添っているもの。身頃に付いた特にスパンコールやビーズ装飾は楽器をキズつけるので注意が必要です。

出典:http://birood.jp

ヴァイオリンは立った姿勢で弾くので、裾は床までのもので、手や腕が動かせやすいデザインのものがいいでしょう。ヴァイオリンを傷つけないためには、ドレスにスパンコールなどの装飾品が縫い付けてないモノがベストだと思います。すらりとしたスタイルを見せる、スレンダーなドレスが最適だと思います。

3. トランペット演奏用ドレス

管楽器の女性演奏者が注目されるようになり、男性っぽい衣装から女性らしい演奏着が注目されつつあります。
ピアノ・ヴァイオリンのドレスとは全く別スタイルのスレンダータイプのドレスや、ミニ丈からミディー、ミモレ丈などロングドレスとは違ったスタイルが出てきました。
大人の女性の雰囲気のあるものが良いでしょう。胸元がしっかり体に添っているもの。軽いドレス。

出典:http://birood.jp

オーケストラの演奏会では、堂々とした管楽器の響きが魅力的ですよね。最近は、重いチューバやホルンを演奏する女性が増えています。管楽器の演奏者は女性もスーツ姿が多いですが、中にはドレスで演奏をされる方もいらっしゃいます。楽器が重いので、楽器演奏に差し障りのない、軽めで飾りが少ないシンプルなドレスを選ぶ方が多いようです。

4. チェロ演奏用ドレス

楽器を両足に挟んでの演奏のため、座り姿が一番大事になる。
スカートの広がりが十分あるもの。ボリュームは少なめ。胸元がしっかり体に添っているもの。
軽いドレス。スカート丈は床まで。

出典:http://birood.jp

チェロは大きな楽器です。持ち運びも大変です。ソロ演奏などでは、自分で楽器を持ってステージに登場することもあるので、自分で扱えないと困ることがあります。オーケストラの場合は、あらかじめセッティングされているので、自分で持ち運ぶことはありません。足の間に挟んで安定させて弾く楽器ですから、ドレスもそれを考慮して選びたいものです。丈は、床すれすれより長めの方がいいと思います。

クラリネットや管楽器演奏にお勧めのドレス

シンプルなデザインのドレスです。肩紐だけなので両腕は自由に動きます。また飾りがないので、重い楽器を抱えても大丈夫です。身体にピッタリ合ったドレスを着ると、何の気兼ねもなく演奏に集中できます。女性らしい雰囲気から生まれる爆発的な音に、きっと観客は魅せられるはずです。

演奏会用ドレス、素材選びも必要です。

演奏会はスポットライトを浴びて、ステージ上は冬でも大変暑くなったりします。演奏すると、スポーツをしたように汗をかきます。そこで、着ているドレスの素材が大切な役目を果たすことになります。汗でべたべたまとわりつくような生地だと、気持ち悪さが先だって演奏に集中できなくなるかもしれません。無論四季の変化に合わせた生地選びが必要です。どんな素材がいいのかまとめてみました。

洋服からのリメイクドレス

着なくなった洋服をドレスに仕立てなおしました。絵柄の部分はボレロにしました。演奏会で暑さを感じた時は脱ぐことができます。スカート部分は柔らかな素材のシフォンを使っていますので、汗の対策は無用だと思います。

特別な演奏会ではオーダーメイドのドレスを着用します。折角だから、とシルク素材を希望する人がいます。しかし、これはちょっと考えたほうがいいです。
演奏中はスポーツと同じくらい大量の汗をかきます。シルク素材は汗対策がとても難しいので底を考えてほしいと思います。

結婚式や特別なパーティーなど、自分が主役で気を遣う場面でのドレス選びは、素材・色・デザインも最上の物と考えるでしょう。
自分のドレス姿がその会場に似つかわしいかどうかなど、第三者の目が気になりますよね。ですから、失敗しないドレス選びをするので、周りが好感の持てるドレス姿になることができます。

けれど、演奏会用のドレス選びは、もう少し考えを深めたいと思います。

オーダーメイドのドレス

ピアノ演奏の方は、ドレスをオーダーメイドされると聞きます。やはり身体にピッタリ合ったドレスの方が演奏しやすいのでしょうね。この場合、素材がシルクだと、汗が内にこもってしまい、シミになったりします。シルクにできたシミは中々落とすことが出来ません。やはり素材選びが重要だと言えます。

演奏する曲目・器楽にも寄りますが、演奏中は大量の汗をかきます。特にコンクールなどの場合は、とても緊張感するのでスポーツ選手ほどの大汗をかいてしまいます。長い演奏曲目だとなおさらのことです。

そこで、このような演奏会用のドレスには、出来ればシルク素材は避けてほしいと思います。
シルク素材の特徴は光沢がきれいで、軽くて、見た目にも上品な印象を与えます。
しかし、汗などの対応が難しく、演奏中にかいた大量の汗を発散する事もができない上に、ドレスの表にシミが出て、ドレスの後始末が大変です。
ですから、シルク素材はドレスをオーダーメイドする場合は、最高の素材ですが、演奏会用のドレスとしては向いていないことがあります。

ではどんな素材がいいのでしょうか?
それは、ポリエステルです。ええ!と意外に思われるかもしれませんが、ポリエステルは演奏会用ドレスとしては最高の素材なのです。

ポリエスル素材が良いのは、軽くて丈夫で発色が綺麗だと言うことです。軽いので持ち運びに便利で、デザインによっては自宅で洗濯することが出来ます。ポリエステルの素材によっては吸湿発汗性の物もあるので、スポーツと同じように汗をかく、演奏会で演奏をされる方には、ポリエステル素材が一番いいようです。

演奏会用ドレスのまとめ

ピアノ連弾

演奏会のドレスは、TPOをはじめ、共演者との相性なども考慮して選ぶ必要があります。あまりにもかけ離れた色やデザインのドレスで、二人がステージに出てきたら、観客は少し落ち着きを無くすかもしれません。色の対比や相性は、如何に音楽は耳で聞くものだと言っても、ビジュアル的な要素も捨て去ることはできません。
また演奏者の側から考えると、演奏しやすいが一番のポイントだと思います。また曲によっては長時間同じ姿勢でいることが要求されるので、軽くてゆったりしたドレスを着用するのが良いでしょう。音楽は、演奏者と鑑賞者の相乗効果に寄るところが大きいので、演奏者は観客の視線も考えてドレスを選ぶことが必要だと考えます。
素敵なドレスで、楽しい演奏会を皆さんにお届けください。

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