登山に行く前に知っておきたい!変わりやすい山の天気の見極め方

登山に行く時に気になるのが山の天気ですよね。事前に調べていっても途中で雨に降られたり雷が鳴っていたり怖い思いをすることもあるかもしれません。そんな変わりやすい山の天気について調べてみました。悪天候時の対処法等、登山に行く方はぜひ参考にしてくださいね!

人気の富士山や白山に登る前に、天気について知っておこう!

過ごしやすいこれからの時期にチャレンジしたい登山でも心配なことといえばお天気ですよね。

朝の天気は雲一つない青空、登山日和!と登り始めは良かったのに、頂上に付いてお昼を食べてたらなんか雲が出てきたような…下山し始めたら一気に暗くなってきてという事も珍しくありません。

そこで今回は登山する前に知っておきたい、山の天気が変わりやすい、その仕組みを調べてみました。

山の天気が変わりやすい理由

山というのは複雑な地形をしていますよね、実はそのまわりではいろいろな風の流れがあります。
その風が山の斜面を駆け上がりながら、草木や空気中の水分をたくさん含んでいくと、雲ができます。

特にいくつもの山が連なったところでは、気温が低い事と、上昇気流や下降気流が発生しやすいため、雲ができたりなくなったりを頻繁に繰り返すことで天気が変わりやすくなります。

特に天気が変わりやすいのは午後。午後は雲や霧が発生し易く、夕立となることも、できるだけお昼過ぎぐらいには行動を終えるような登山計画をたてるといいかもしれません。

登山を予定していたけど天気が悪い、どうしよう?

登山を計画していたけど、天気が悪い。午後から悪くなりそう…そんな時、あなたならどうしますか?実際にそんな判断を迫られた方の声を集めてみました。

雨の日の登山に関する意見

山は雨でも綺麗で気持ちいいし、テン泊も雨天の方が好きだから、
晴れの日はバイクやらチャリやら別の趣味やるよ。

出典:http://outdoormatome.com

雨露にぬれたブナの木を見たくて行くことあります。
雨上がりに少し日が射すと、とてもきれいな色に
見えるんですよ。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

例え雨が降っていても、登山を中止しない方もいらっしゃいます。ちょっと意外かもしれませんが、雨の日にしか見る事が出来ない風景もあるようです。

天気が悪い日は嫁と漫画喫茶に行く

良ければ登山だな

出典:http://outdoormatome.com

雨なら中止にしますね。天気予報で晴れる山に行くようにしています。
苦しい思いをして歩いても、青空や山の姿が見えれば元気が回復します。
しかし雨だとそれが期待できず、消耗するだけのような気がして。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

もちろん登らないという方も多いです。やはり綺麗な景色は晴れの日のクリアな視界で見たい、という理由が多いですね。

どちらの意見が正解ということではありませんが、初心者の方は行かない方が良いでしょう。悪天候での登山は危険な場合もあり、お勧めしません。

登山中に天気の悪化で遭難事故

登山中に天気が悪化すると、霧による道迷い、雨によりゆるくなった地面や突風による滑落などの事故が予想されます。それに加えて、小雨だからと甘く見ていると濡れた服や靴下から体温が奪われていきます。

低体温になると具合が悪くなったり体が動かなくなることもあります。登山に行く時は事前に仲間同士で装備を確認しあい、天気の悪化にそなえて準備を怠らないように心掛けることが重要です。

近年の遭難者の特徴は「中高年登山者」であること、「体力の技術不足」、そして「登山の基本的な知識や行動を欠いている」為、おこる事が多いそうです。そこにはもちろん気象判断の誤りも含まれています。

山での遭難事故

北アルプス・白馬岳遭難事故

平成24年5月、長野県の北アルプス白馬岳で登山をしていた60~70代男性6人が遭難し全員死亡するという事故がありました。

この日、天候が悪化し午後から吹雪となりました。しかし彼らの服装は夏山登山のような格好で、雨具に登山用シャツや下着などでした。

「5月にこんな軽装で入るのは自殺行為」と批判されましたが、亡くなった6人の鞄には、きちんと防寒用具が入っていたのです。一体なぜ防寒具を身につけなかったのでしょうか?

6人が遭難した5月4日は、午前中は晴れて汗ばむほどの陽気でした。しかし、強い寒気を伴った気圧が上空を通過し、午後にかけて天候は急変。小雨は雪に変わり風も強まって、なんと吹雪に。

疲労が増すと、思考回路は落ちます。また年齢が高いと、体温調節の能力がどうしても鈍くなり、本人が気付かないうちに低体温症は進んでいるそうです。

この6人も、おそらく早い時点で低体温症になっていたにもかかわらず、思考能力が低下していたのか、天気の悪化が急すぎたのか、それともまだ大丈夫という油断があったのでしょうか、防寒することなく亡くなりました。

防寒具を持っていたのに着替えることなく意識がなくなったということに山の怖さを感じました。特に中高年以上の方は防寒を早めにしておくことが何よりも大切です。

登山中の天気で一番怖い、雷

登山中の天気の急変で一番気を付けなくてはいけないのは雷です。山で雷が落ちやすいところは 山頂・尾根などの、まわりより高いところ河原のように開けたところ、または水場、5m未満の樹木、岩の周囲です。

もしそういう場所にいて雷が鳴ったらどうすればいいでしょうか。

登山中雷が鳴ったらすべきこと

雷の前兆

夏場などは特に天気が急変して夕立になることがあります。そんな時のために、登山中でも空の様子や音などに気を配るようにしましょう。雷が鳴る前兆があるといいます。

1、積乱雲が接近。
2、パチパチ、ブーンという音。
3、髪の毛が逆立つ。
4、AMラジオにガリガリと雑音。
この4つが雷の前兆です。すぐに避難しましょう。

登山中に雷

登山中に雷が鳴りだしたら、カサをさしていたらたたみ、ザックにトレッキングポール、ピッケル、テントポールなど飛び出たものがささっていたら、外して手に持ちましょう。

テントの中は危険ですのですぐに外に出ましょう。そして何よりも姿勢を低くしてより安全な場所に逃げるのが先決です。パーティのリーダーはみんなに的確な指示を出しましょう。

メガネや時計などの金属はつけていても問題ないと言います。実は金属は電気を通す、といった説は、落雷にあまり関係がないという事がわかってきています。

雷は電気を通す、通さないに関係なく、高いものや出っ張っているものに落ちます。その為必要な事はその出っ張りに自分がならない事。身をかがめ、出来るだけ低くなる事が大切です。

登山中の急な雷。どこに避難すればいい?

もちろん近くに山小屋などの建物があれば一番いいのですが、登山中逃げ場のない山道でどこに逃げるかで生死を分けます。山小屋に避難する場合もできるだけ壁から離れるようにしましょう。

自然の地形の中で比較的安全な場所は、より低い場所、谷間や窪地(湿ってない所)、高い樹木からは4m以上離れましょう。尾根にいるよりは斜面の窪地やハイマツ帯の中に逃げましょう。

避難するときは固まらずに1人1人離れましょう。姿勢を低くして耳をふさいでしゃがみます。地べたに這いつくばったり、手を突いたりすると、地面を伝った電流を受けることがあるのでできればザックの上に座るようにするといいらしいです。

登山に行く前に確認!おすすめの天気予報

登山で何より大切なのは、やはり事前に天気を調べて行くこと。そこでこの項では、登山の時に使える天気予報サイトをご紹介します。登山に行く前にチェックしてみてください。

【tenki.jp】

日本気象協会が提供する山の天気です
日本百名山を中心に全国の山の高度ごとの詳しい天気を予報します。

【てんきとくらす】

登山に適している天気かどうかの指数をイラストで見やすく表現しています。携帯電話からも見ることができます。

【ヤマテン】

月額300円の「山の天気予報」でスマートフォン/パソコン/メール配信(要登録)で閲覧できます。全国18山域、59山の詳しい天気予報の他、大荒れ情報や周辺の雨雲チェックもできます。

アプリなどでも天気予報を確認して、楽しく登山を!

いかがでしたか?

登山に行くならできれば天気は晴れていてほしいけど、自然というものは晴れていても雨でも雪でも雄大で美しいです。雨が上がったらきれいな虹が見れるかもしれません。安全には十分注意を払って楽しい登山にしてください。

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