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鬼束ちひろの名曲「眩暈」の解釈とは?鬼束ちひろの精神不安は?

鬼束ちひろと言えば、ドラマ「TRICK」の主題歌「月光」。鬼束ちひろさんの名曲です。しかしその名曲を超える名曲が「眩暈」。鬼束ちひろの「眩暈」については様々な解釈がされています。鬼束ちひろという人物と併せて「眩暈」を紹介していきます。

名曲「眩暈」を生み出した鬼束ちひろのプロフィール

鬼束ちひろさんとはどんな人か

鬼束ちひろプロフィール

本名・芸名:鬼束ちひろ
生年月日:1980年10月30日
血液型:O型
職業:シンガーソングライター
事務所:NAPOLEON RECORDS
活動:鬼束ちひろ & BILLYS SANDWITCHES(ボーカル)
レコード会社:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

鬼束ちひろの生み出した”名曲たち”

「眩暈」を含め鬼束ちひろさんの名曲紹介

リリース順に紹介する鬼束ちひろの名曲

鬼束ちひろさんの「眩暈」を含め、
鬼束ちひろさんの作品を紹介します。

鬼束ちひろ作品

2000年2月9日  シャイン
2000年8月9日  月光
2000年11月8日  Cage
2001年2月9日  眩暈/edge
2001年9月7日  infection/LITTLE BEAT RIFLE

2002年2月6日  流星群
2003年5月21日  Sign
2003年8月20日  Beautiful Fighter
2003年10月29日  いい日旅立ち・西へ
2003年11月27日  私とワルツを

2004年10月27日  育つ雑草
2007年5月30日  everyhome
2007年9月19日  僕等 バラ色の日々
2008年8月6日  蛍
2009年5月20日  X/ラストメロディー

2009年7月22日  帰り路をなくして
2009年9月2日  陽炎
2011年4月6日  青い鳥
2013年3月11日 悪戯道化師
2013年12月18日  This Silence Is Mine/あなたとSciencE

2014年5月28日 祈りが言葉に変わる頃
2015年4月30日 「スター・ライト・レター」
2016年10月19日 UNCHAINのバンド結成20周年記念コラボレーションアルバム
         『20th Sessions』に楽曲「緊張」で参加
2016年11月2日 JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントよりシングル
         「good bye my love」

2017年2月1日 オリジナルアルバム「シンドローム」
2017年6月7日 吉田拓郎のトリビュートアルバム『今日までそして明日からも、吉田拓郎         tribute to TAKURO YOSHIDA』に楽曲「夏休み」で参加
2017年6月21日 『Tiny Screams』
2017年11月29日 『ENDLESS LESSON』

中でも鬼束ちひろさんの特に人気な名曲をご紹介

眩暈をはじめとする名曲ご紹介

鬼束ちひろ名曲①眩暈

眩暈

第4弾シングル。ナチュラルで穏やかなミディアムの作品。内には力強さを秘めつつ、しかし暑苦しくもなく、どこか淡々としているようにも聴こえるヴォーカルは、おしつけがましさもなく、聴き手の世界を限定しない広がりを感じさせる。

鬼束ちひろ名曲②月光

月光

2010年、デビュー10周年を迎えたシンガーソングライター、鬼束ちひろの2000年8月9日リリースのセカンドシングル。仲間由紀恵・阿部寛 主演によるテレビ朝日の大ヒットドラマ「TRICK」初回シリーズの主題歌。この楽曲を収録した2001年3月7日リリースのファーストアルバム「インソムニア」は150万枚のミリオンセールスを記録した。

鬼束ちひろ名曲③流星群

流星群

テレビ朝日系ドラマ『トリック1』の主題歌。彼女が最も得意とするミディアム・テンポのバラード。中盤からストリングスやゴスペル風のピアノが劇的に盛り上げていく。カップリングの「Fly to me」にはアメリカの女性シンガー・ソングライターの影響が色濃い。

鬼束ちひろ名曲④私とワルツを

私とワルツを

ドラマ『TRICK』の主題歌。哀愁漂うスロー・バラードであり、丁寧で繊細な歌声は、慈愛に満ちた詞の内容とあいまって、胸に染み入るような聴き心地だ。羽毛田丈史のピアノ・アレンジも美麗。

鬼束ちひろ名曲⑤Cage

Cage

3枚目のシングル。一度聴いたら忘れない、力強いが悲愴感のある彼女の声と、どの年代にもアピールする歌詞、ピアノとストリングスの利いたアレンジがマッチしている

鬼束ちひろ名曲⑥茨の海

茨の海

2ndアルバム「This Armor」に収録された壮大バラード曲。静かで力強い楽曲。

鬼塚ちひろ音楽に対する思い

鬼束ちひろさんは一つ一つの曲に対してのエピソードがすごい

鬼束ちひろさん曲のエピソード紹介

鬼束ちひろさんの音楽づくりに対する姿勢についてのエピソードがとても印象的です。

皆さんが知っているあの曲にはこんなに深い思いがあったなんて、知ってましたか?鬼束ちひろさんの名曲をまた聴きたくなるようなエピソードの紹介です。

楽曲制作の手法として大まかに、曲を先に制作してからそこへ詞を付ける作曲先行(いわゆる曲先)と、詞を先に書いてから曲を乗せる作詞先行(いわゆる詞先)の2通りがあるが、鬼束の場合は必ず詞先で曲作りを行う。

出典:https://ja.wikipedia.org

これは鬼束が楽曲において歌詞を最重要視しているためであり、もし歌詞と曲がマッチしていない時でも、「詞の世界を壊したくない」「直感を大事にしたい」との理由で歌詞を変更することはいっさいなく、曲のほうを無理やり詞に合わせたり、曲のフレーズに詰め込む等の手法を用いる。

出典:https://ja.wikipedia.org

曲作りは大抵夜中自宅の部屋の中で行い、思いついた歌詞を書き上げ(本人は「(歌詞が)降りてくる」と表現・説明することもあるが、神がかり的に受け取られることを嫌ってその表現を避けることもあった)、それに曲をつけるという方式が主である。常にその場で曲を作り上げるというが、例外として「everyhome」は曲を作り上げるまでに3日間を要したという。

出典:https://ja.wikipedia.org

作り上げるまで3日間かかった「everyhome」

鬼束ちひろさんがこだわるという歌詞ですが、歌詞活動を始めたのは小学校のときの夏休みの自由課題がきっかけだったようです。

現在の作詞スタイルを確立させたのは中学2年生の時、アラニス・モリセットの世界観に影響されてからで、その時の詞は上京する際にそれまでの詞はすべて焼却処分したという。

出典:https://ja.wikipedia.org

感情を吐き出すように作詞をしていたスタイルから、自分を客観的に見て歌詞を書いたり、
映画からインスピレーションを受けて歌詞を書くなど多岐にわたるようになったようです。

鬼束ちひろ「眩暈」歌詞

名曲「眩暈」の裏側に迫る

鬼束ちひろ「眩暈」

鬼束ちひろさんの「眩暈」ですが、まずは「眩暈」の歌詞をご覧ください。


何かに怯えてた夜を 思い出すのが非道く怖い
ねぇ私は上手に笑えてる?

今は貴方のひざにもたれ 悪魔が来ない事を祈ってる
ねぇ「大丈夫だ」って言って

嘘みたいに私を 強く強く信じているから

貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ
逃げる事など出来ない 貴方は何処までも追って来るって
泣きたい位に分かるから 分かるから

出典:http://homepage2.nifty.com


残酷に続いてくこの路で 例えば私が宝石になったら
その手で炎の中に投げて

邪魔なモノはすぐにでも消えてしまうの ガラクタで居させて

貴方の腕が声が背中がここに在って 私の鈍った本音を掻き乱す
気付きたくなんて無い 自分を振り切る自分を
何処まで走らせていればいい?

出典:http://homepage2.nifty.com

貴方に聞かせられるような 綺麗な言葉が見当たらない
卑屈になって叫ぶ私を 縛りつける前に 優しくなんかしないで



貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ
逃げる事など出来ない 貴方は何処までも追って来るって
泣きたい位に分かるから 分かるから



貴方の腕が 声が背中が ここに在って

貴方の腕が 声が背中が ここに在って

出典:http://homepage2.nifty.com

鬼束ちひろさんの当時の思いを詰めた曲

この「眩暈」は鬼束ちひろさんにとって新境地の曲だったのではないかと言われています。

「眩暈」までの曲の歌詞では「一人で生きる、一人で生きたい」という印象でしたが、
この「眩暈」の歌詞を見ると一人じゃないんですよね。

「眩暈」の歌詞で感じるのは寄り添う相手がいるからこその温かさ。
そんなものを感じませんか?

鬼束ちひろ「眩暈」の解釈①

世間の声から解釈する「眩暈」

鬼束ちひろさんの「眩暈」の歌詞については
様々な解釈がされているようです。

鬼束ちひろ 眩暈 でググってみると実に色々な解釈がでてきます。

歌手「鬼束ちひろ」

「眩暈」世間の声

たぶん、「貴方」は (鬼束さんにとって)『救世主」なんですね。砂漠の
ような乾いた心をイヤしてくれる存在。オアシス?

出典:http://homepage2.nifty.com

『貴方』は悪魔に襲われる“醜い私”と比べて、とても
純で、天使のような人、なのではないでしょうか。悪魔の存在に
気付いていない、幸せな人。そして、それでも「私」を愛して、どこ
までも追ってきてくれる人。

出典:http://homepage2.nifty.com

先ほど、歌詞に温かみがでてきたと書きましたが、
「眩暈」には何か「救い」のようなものを感じるからなのかもしれません。
また、次のように解釈している人も。

サビの部分。
『貴方』の体があるから、『私』の乾いた地面を雨が打つ・・・
え、何のこと?? 潤うってこと?
多分、この歌詞を一つずつ分析すると、
『腕』=『抱擁』『声』=『導き』『背中』=『寄り添う場所』
の偶像化したものなのでは?
っていうか、もうここはシンプルに
、 「貴方がいるから私はこうなるの」でいいでしょ。

出典:http://homepage2.nifty.com

歌手鬼束ちひろ

鬼束ちひろさんの「眩暈」には苦しむ「私」を救おうとする「貴方」と、
「貴方」を苦しめたくないから逃げようとする「私」のあがきが
見えるような気がします。

だから「眩暈」は「救い」を描いたようで、まだそこに行きついていない曲?

鬼束ちひろ「眩暈」の解釈②

「眩暈」に対してこんな意見も

歌手鬼束ちひろ

鬼束ちひろさんの「眩暈」の解釈について、次のように
つっこんだ解釈をしている人もいます。

「眩暈」に対する世間の解釈

●何かに怯えてた夜→病んだ日々

●ねぇ私は上手に笑えてる?
→今の男の前ではメンヘラを隠して普通の人のようにふるまっている。自然にふるまえているか気にする。


●悪魔
→不安感、精神的な爆発、またはその苦痛

出典:http://ameblo.jp

●嘘みたいに私を強く強く信じているから
→女がメンヘラだとはつゆ知らず、女を愛する男を、一歩ひいて見る感じ

●貴方の腕が声が背中がここに在って私の乾いた地面を雨が打つ
→男に抱かれ、一時的な充足を得る

出典:http://ameblo.jp

●逃げる事など出来ない
→病を打ち明けたところで「理解する」や「支える」などの綺麗事を言われるのはわかっている。事態はそんなに簡単じゃないのに。


●宝石
→飾る自分

出典:http://ameblo.jp

●ガラクタで居させて→本当はありのままの私を許容してほしい

出典:http://ameblo.jp

などなど、鬼束ちひろさんの「眩暈」についてこのように解釈されている方がいらっしゃいました。

歌手鬼束ちひろ

世の中の鬼束ちひろさんの「眩暈」の解釈を見ていると、
きれいに、きれいに、確かにきれいな曲ですし、ファンだとあまり嫌な風に考えたくはないですけれど、きれいな言葉で解釈しようとする傾向があります。

しかし鬼束ちひろさんという人物を(マスコミの情報上ですが)考えたときに、
この方の「眩暈」の解釈は当たらずとも遠からずなのではないかと
一番しっくりくるのです。

「眩暈」から見る鬼束ちひろという人物

眩暈から見える鬼束ちひろ

鬼束ちひろとは

「眩暈」という歌から、鬼束ちひろという人について
想いを馳せてみました。

そういえば、鬼束ちひろという歌手はデビュー当時から
精神的に不安定そうだったような・・・Coccoに似ている、という印象でした。

03年に声帯結節を発症して活動休止。手術を経て復活したが、活動方針をめぐって事務所と対立し、移籍騒動によって長期の活動休止に追い込まれた。この期間中、鬼束は大量服薬によって自殺未遂を図り、体重が36キロまで落ちたという。さらに、05年にストーカー被害にも遭い、移籍したSony Music Artistsとの契約を僅か9カ月で打ち切られるなど相次いで悲運に見舞われた。

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

彼女は02年の全国ツアーで「観客の顔が突然悪魔に見えて、マイクを持つ手がガタガタと震えた」という経験を何度もしたことで、パニック障害を患っていることが判明。そのツアーを最後に発作は出ていないが、今でもステージに立つと不安になるという。

出典:http://plaza.rakuten.co.jp

精神的に不安定だった時期に製作した「眩暈」

鬼束ちひろさんが「眩暈」を発表したのは2001年のことですから、パニック障害が
判明するより前ではあるのですが
もともと精神的に不安定な人なのではないかと思います。

鬼束ちひろさんの歌詞の世界には、狂気めいたもの、孤独感、
キンッと張りつめたような緊張感、そういった雰囲気がありますよね。

鬼束ちひろさんの「眩暈」にもその独特の世界が感じられます。
きっと鬼束ちひろさんの心の声が曲に現れているのだと個人的に思っています。
「眩暈」にでてきた「貴方」の存在は鬼束ちひろさんを救ってはくれなかったのかな。

今後の鬼束ちひろさんの楽曲に注目

これからも目が離せない鬼束ちひろ

鬼束ちひろ

鬼束ちひろさんは紆余曲折を得て、音楽活動を続けていらっしゃいますが、
彼女の心が少しでも救われていることを願わんばかりです。

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