記事ID16476のサムネイル画像

中島みゆき「宙船」から見る世界感!【動画・歌詞・コード】

「宙船(そらふね)」は中島みゆきさんが楽曲提供したことでも知られるTOKIOの曲。その「宙船」が異例のロングヒットとなった理由は?中島みゆきさんが渾身の一作を提供した理由とは?動画も歌詞もコードも含めて中島みゆきさんの世界感ご紹介します。

中島みゆきの「宙船(そらふね)」が異例のロングヒット!

TOKIOが歌って有名になった「宙船(そらふね)」。
中島みゆきさんの作詞・作曲と、長瀬くんの歌声が見事にマッチして、発売から何年たっても人気曲のひとつになっています。

中島みゆきさんのプロフィールを改めてご紹介。

中島みゆき

本名、中島 美雪。
1952年2月23日生まれ、札幌市出身。


975年にシングル「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。
2009年11月3日、紫綬褒章を受章。
シンガーソングライター、ラジオパーソナリティーとしても活躍。

国語教科書、『新しい国語』(中3)には「永久欠番」が載っています。

国語教科書に採用されるほど、美しい日本語を使う中島みゆきさん。

低く伸びる歌声と、ラジオでのかわいらしい声に、驚いたことがある人もいるのでは?

中島みゆきの「宙船」とは?

「宙船」はこうして生まれました

「宙船 (そらふね)」は、中島みゆきさんが自身のオリジナルアルバム『ララバイSINGER』のメインとして作っていたものでした。

ですが、時同じくしてジャニーズ事務所より「TOKIOのボーカル長瀬さんに合う曲は無いか」とのオファー。
そこで提供されたのが、「宙船」でした。

その心境は?

TOKIOに提供した理由として、「派手な柱になって帰って来るのも悪くないと思った」からだそう。

「宙船」は後に中島みゆきのアルバム『ララバイSINGER』にセルフカバー曲として収録されました。

TOKIOの大ヒット曲に!

ドラマ主題歌に!

長瀬智也くん主演のドラマ、『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の主題歌に起用。

オリコンチャート初登場1位!

6週連続TOP5入り、9週連続TOP10入りを記録。
この年、「Mr.Traveling Man」もオリコンチャート初登場1位に。

同じ年にシングル2作がオリコンチャート初登場1位になったのはTOKIOにとって初でした。

「宙船」チャートイン数は62回!
それまでの最長記録であった『AMBITIOUS JAPAN!』の記録(32回)を大幅に更新しました。

着うたでも!

着うたダウンロード件数は100万件突破。
ジャニーズで着うたダウンロードがミリオンを突破したのはこの曲が初。

中島みゆき「宙船」の凄さはココにあった!

いろんな人が書いている、「宙船」の歌詞の魅力。

不遇な家庭の子供たち・受験生・人生に迷う若者・幸せな主婦・ビジネスマンなど、それぞれの立場に置き換えられる歌詞だからこそ、
魅了し続けるのだと思います。

そんな歌詞の力について、まとめてみました。

「宙船」の言葉に込められた思い

人生という航海に乗り出す船。
海を川をゆく船は数多くありますが、空に舞い上がろうとする船はごく少数。
その気概を持つものを「宙船」と表現したのではないでしょうか。

空ではなく、宙としたところに中島みゆきさんの気持ちの強さが感じられます。

「おまえの手で漕いでゆけ」

先へ進もうと必死に漕いでいるうちに、身も心も傷だらけになっている事も。
それでも自分の力でオールを動かし続ける事が大切。

「おまえが消えて喜ぶものに お前のオールを任せるな」
自分の船のオールを握るのは、自分なのです。

「宙船」、発表後の大反響!

「宙船」TOKIOオリジナルバージョンです。
出だしのインパクトが強烈。聴いたことのない方は是非一度!!

力強いメロディーと、意志の強さがこめられた詞。
中島みゆきさんの熱さ・激しさが前面に押し出されています。

第79回選抜高校野球大会の入場曲にも選ばれました!

SMAPや嵐というジャニーズの2大スターに挟まれているTOKIO。
TOKIOが立ち位置を模索している姿と、オーバーラップするというファンも。

「宙船」を弾き語りしたい!

「宙船」を弾き語りしたい!そんな方にギターのコードをお教えします。

宙船(そらふね) TOKIOバージョンのギターコード

「宙船」 のギターコードが動画で確認できますよ。
アップで指の動きが映されているため、分かり易い!

まだまだあります!中島みゆきの楽曲提供

中島みゆきさんが提供された楽曲は、各年代ごとでオリコンシングルチャート1位を獲得しています。

1970年代

1976年発表、「あばよ」。
研ナオコさんが歌いました。
徳永英明さんバージョンを聞いたことがある人も多いのでは。

この曲を作った時、中島みゆきさんはなんと24歳でした。

1980年代

「FU-JI-TSU」、「MUGO・ん…色っぽい」、「黄砂に吹かれて」 がチャートイン。
工藤静香さんが歌いました。

1990年代

「私について」、「慟哭」。
こちらも工藤静香さん。
そういえば・・・工藤静香さんの雰囲気がなんとなく中島みゆきさんに似ているような?!

2000年代

2000年代は「宙船 (そらふね)」 。
工藤静香さんもカバーされました。

2010年代

「泣いてもいいんだよ」。
ももいろクローバーZ。

ぐっと胸に入り込んでくる歌詞。
これまでのももクロのイメージにも合っていてカッコイイ!

「泣いてもいいんだよ」も、中島みゆきさんがセルフカバーされています。
『マッサン』の主題歌、「麦の唄」のカップリング曲としてCDに収録されました。

これも聴いて欲しいYoutubeで見るおススメの曲たち

「宙船」の他にも、何度も聞きたくなる曲がたくさん。
いくつかご紹介します。

「命の別名」

重い歌詞なのに、すっと入ってきます。
中島美嘉さんのカバーでどうぞ。

「悪女」

路上ライブの「悪女」。
この歌詞を味わい深く聞ければ大人な気がします。

「ファイト!」

「宙船」が好きな人にはたまらない一曲。
闘うすべての人への応援歌。
満島ひかりさんのカバーでどうぞ。

「地上の星」

忘れてはいけません、この曲。
これだけで、記事が書けちゃう名曲です。

歌詞からみる「宙船」の魅力

中島みゆき「宙船」に隠された日本語の輝き

「宙船」では、
 お前
 ゆけ
 まかせるな

など命令形が特徴的。
迷いなく言い切るところに、中島みゆきさんが歌詞にこめた強さがうかがえます。

何の試験の時間なんだ
何を裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ
何が船を動かすんだ

畳みかけてくる歌詞。
自分の在り方を問われる歌詞に、ドキッとした人も少なくないはず。

中島みゆきとTOKIOの力で舞い上がった「宙船」!

中島みゆきさんの曲の魅力のひとつは歌詞。
韻を踏んで2つの意味を持たせたり、日本語の美しさを最大限に発揮する比喩表現を選んだり。
その美しい日本語を操る力に、中島みゆきさんの稀に見る優れた音感覚と表現力の高さを感じさせます。

「宙船」の世界感は、中島みゆきさんの強いメロディーと歌詞がTOKIOの立場や状況ともリンクした相乗効果を生んだ名曲なのかも知れません。

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ