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日本サッカー界の牽引者【中田英寿と中村俊輔】を比較してみよう!

1990年代後半、 それまで手の届かなかったワールドカップ出場にこぎ着けた日本代表。その進化を促したのが中田英寿であったことは間違いありません。
中田英寿と共にプレーしその存在を追いかけていたのが中村俊輔です。今回はそんな中田英寿と中村俊輔を比較、まとめてみました。

中田英寿 プロフィール

日本代表時代の中田英寿

中田 英寿(なかた ひでとし)
1977年1月22日 生まれ
日本・山梨県甲府市出身の元サッカー選手
元日本代表
FIFA親善大使。株式会社東ハト執行役員。
日本代表のFIFAワールドカップ(以下W杯)3大会連続出場に貢献

出典:https://ja.wikipedia.org

日本サッカー界が世界を意識するようになった1990年代後半から2000年代の代表を牽引し、自らは欧州クラブチームで活躍した中田英寿。

当時欧州では、キタノ(北野武)、サカモト(坂本龍一)、に並んで知名度のある日本人として中田英寿の名前が挙げられるほどでした。

そんな中田英寿と同時代に日本サッカー界を牽引していたのが中村俊輔です。

日本代表で一緒にプレーし日本サッカーを牽引したこの二人、中田英寿と中村俊輔を比較、まとめてみました。

中村俊輔 プロフィール

中村俊輔

中村 俊輔(なかむら しゅんすけ)
1978年6月24日 生まれ
神奈川県横浜市戸塚区出身の日本のサッカー選手である
ポジションはミッドフィールダー
J1・横浜F・マリノス所属。元日本代表。

出典:https://ja.wikipedia.org

中村俊輔は得意の左足フリーキックで代表を勝利に導き、欧州クラブでも活躍しました。

中田英寿とはトップ下としてポジションがかぶる部分もあります。

中村俊輔の創造性豊かなプレーは欧州クラブでも高く評価されました。

求心力では中村俊輔が中田英寿より上?

中田英寿と中村俊輔

中田英寿(フィオレンティーナ)対中村俊輔(レッジーナ)の「ナカナカ対決」がグラニッロ・スタジアムで行われた。中田英寿と中村俊輔にとっては、チームを勝利に導くためだけではなく、サポーターから「10番」を背負うにふさわしい選手として認められるためにも、絶対に負けられない試合だった。

出典:http://number.bunshun.jp

中田英寿と中村俊輔がともにセリアAでプレーしていた年の記事です。

開幕からずっと調子が上がらず、不要論まで浮上した中田英寿だが、レッジーナ戦では「より多く、攻撃に絡む」の信念に基づき、中盤とストライカーとの間のバイパス役に専念した。

出典:http://number.bunshun.jp

中田英寿はチームメイトとの連携に不安のあるシーズンを送っていたようです。

一方、レッジーナのエース・中村俊輔は、チームメイトからの絶対的信頼の下、すべてのパスが中村俊輔を経由すると言っても過言ではないくらいに、持ち前のアイディアあふれる攻撃センスで相手のディフェンスを威嚇した。

出典:http://number.bunshun.jp

中村俊輔はチームメイトとの連携を上手く取っていたということです。

 多くの記者が中田に不可の評価を与える「求心力」について両日本人選手を比較してみると、この試合のあとの会見で敗戦の理由を適切に語った中村の方が上のように思える。頑なに口を閉ざすことが美徳と考える中田に比べ、素直な性格の中村は、セリエAで求められる「コミュニケーションの巧みさ」を十分に満たしている。「チームメイトが責任を押し付けるかのようなパスを(ぼくに)出す」とエースナンバーを付けているがゆえの「性(さが)」を自覚する中村は、「10番」に相応しいジョカトーレだと感じた。

出典:http://number.bunshun.jp

様々な意見はあると思いますが…

中田英寿が寡黙であったことは周知の事実です。かといって中村俊輔が饒舌だったかといえばそうではないはずですが。

黙々と役目を果たすある意味日本人的な美徳を体現していた中田英寿も、欧州ではその点をマイナス評価されていたということでしょうか。

日本代表での中田英寿と中村俊輔の評価を比較

日本代表戦のときの中田英寿と中村俊輔

中田英寿
●代表77試合、11得点(5得点がアジアの雑魚、チュニジアが最強の相手)、6アシスト(3試合が親善試合)
●中立地W杯:6試合0勝5敗1分け(全試合90分フル出場)、0得点0アシスト0起点
●アジア最優秀選手(98年)、バロンドール候補(0票)
●欧州最低年俸提示額:2000万円(ボルトン)=交渉中の06W杯直後に中田が現役引退したため実現せず。

出典:http://footballzu.blog.jp

数字以上の存在感を示していた印象がある中田英寿。

中村俊輔
●代表98試合、24得点(最強の相手はブラジル)、23アシスト
●中立地W杯:4試合0勝3敗1分け、1得点0アシスト0起点
●アジア最優秀選手(07年)、アジアカップベストイレブン2回(00、04年)、
 スコティッシュプレミアリーグ06-07MVP(日本人初の海外MVP)、バロンドール候補(0票)
●欧州最低年俸提示額:5000万円(エスパニョール)

出典:http://footballzu.blog.jp

日本代表出場時の数字だけを見ると中村俊輔のほうが貢献度が高く見える。

サッカーダイジェスト 2011年4月12日号
識者&解説者へのアンケートでBEST of BESTを決定
日本代表 ポジション別歴代最強プレーヤー(選者は元サッカー選手10名、サッカー評論家や解説者10名の計20名)

トップ下部門
1位 中田英寿 87pts
2位 中村俊輔 45pts
3位 本田圭佑 42pts

出典:http://footballzu.blog.jp

圧倒的な中田英寿人気ですね。

中田英寿が評価されるのは当時の日本サッカー界の状況も加味されていると思われます。

まだまだ日本サッカーが世界的にも評価の低い中で、ただ一人欧州クラブで活躍し、代表で孤軍奮闘した時期が確かにありました。

いい意味で中田英寿は日本サッカーに幻想を抱かせてくれた存在なのでしょう。

現代表選手と比較する中田英寿と中村俊輔

練習中の中田英寿と中村俊輔

中田英寿と中村俊輔が今、22歳として来年のサッカーオリンピック代表には選ばれたと思いますか??

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

なかなか興味深い質問が知恵袋に…

そんなことは誰にもわかりませんが中田英寿の全盛期は別格です。

今のスペイン代表の中盤以外ならどの国でもレギュラーなれたと思います。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ずばり中田英寿押しの上記回答がベストアンサーです。

この両者とも今のロンドン世代なら間違いなく中心だと思います。
余程コンディションを落とすか、監督と衝突しない限りはレギュラーでしょう。
というのも、ロンドン世代は選手の能力の平均値は上がっていますが、
中田や中村みたく世界に通用する個の力という部分では弱いです。
圧倒的な長所を持ってる選手が少ないと思います。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ベストアンサーではありませんが、納得の回答かと思われます。
中田英寿の強靭なフィジカル、中村俊輔のフリーキックは共に突出した能力ですね。

そして現在の日本代表を牽引する本田を元日本代表の前園真聖がこう評しています…

ある時期まで本田はヒデを意識していたと思います。チームの中でのポジションの作り方とか、自分をプロデュースしていくやり方とか、ヒデに憧れていた面はあったと思う。

 そして、そんな本田を包む周囲もヒデの頃とは随分違っていました。ヒデは、チームの中でひとり突出していた。彼と同じ目線を持てる選手がいなかったということです。海外でプレイしている選手がいなかった僕らの時代はもちろん、ドイツW杯の頃でさえ、すでに海外組はいましたが、やっぱりヒデだけが特別だった。だから、ヒデの言葉に共感できる選手はほとんどいなかったはずです。ツネ(宮本恒靖)がそのギャップを埋めようとしていたけど、結局うまくいかず、チームもいい成績を残すことができなかった。

 でも、今の代表はそうじゃない。本田と周囲の選手の間にギャップはない。だから、彼の言葉も受け入れられる。それどころか、ライバル意識を持っている選手さえいます。

出典:http://sportiva.shueisha.co.jp

本田と中村俊輔

前園真聖のコメントにあるようにやはり時代の違いはあるようですね。

中田英寿がいかにあの時代に一人高いレベルでプレーしていたかがわかります。
唯一その中田英寿に肉薄していたのが中村俊輔だったのかもしれませんね。

中田英寿と中村俊輔は日本サッカーの一時代を築いた!

親善試合時の中田英寿と中村俊輔

不仲説もある二人ですが、どうやらそれも噂の範疇を出ないようです。

お互いに率先してコミュニケーションを取るタイプではなさそうですし、妙に仲がいい、というほうが想像できなかったりもします。

「最近は動けなくなってきたから、もうこういうの(チャリティーマッチなどへの出場)はやめようと思ってる、見に来る人に失礼だからって言いながら、服脱いだらバキバキに鍛えてるっていう(笑)。絶対2週間前から鍛えてたでしょって」

出典:http://footballnet.2chblog.jp

笑顔で握手する中田英寿と中村俊輔

引退した中田英寿とチャリティーマッチで共演した中村俊輔が明かした不仲を一蹴するエピソードです。

現役時代は熾烈なポジション争いが当然のようにある日本代表選手ですから、お互いに火花を散らすのは当然のことですよね。

二人にはぜひ将来、指導者として日本サッカーを牽引して頂きたいものです!

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