仕事・私生活…キャリアって本当に大切?《キャリアダウンのすすめ》

1週間の大半を仕事に費やし、毎日を“頑張りすぎている”皆さん。そのキャリア、本当にあなたにとって必要ですか?「夢を叶えたはずなのに…。」「仕事は楽しいけどプライベートは?」きちんと今後の将来と向き合えていますか?ここで一度立ち止まって考えてみましょう。

《キャリアダウン》をネガティブに捉えていませんか?

みなさん日頃のお勤め、ご苦労様です。

働く女性はとても立派で、キラキラと輝いているもの。その影には、一週間の大半を仕事に費やし、平日はきちんと眠れない日が続く…なんて状況もあるかと思います。

そんなあなたに前向きな“キャリアダウン”のご提案です!

“キャリアダウン”と聞くと、大半の人がネガティブな印象を抱かれるかと思います。しかし、視点を変えれば、あなたの人生をより潤ったものにしてくれます。

今、仕事について立ち止まって考えてみる良い機会かもしれません。

今が本当に幸せ?これからは?《バリキャリ女性のリアルな叫び》

これまで仕事に燃え、全力で進んできたキャリアウーマン達。
“バリキャリ”として仕事では大きな充実感を得ているのは確かですが、そんな彼女たちも心の中には深刻な悩みを抱えているようです。

バリキャリ女性のリアルな本音見てみましょう。

望まない昇進で遠のく個人の幸せ <35歳:金融関係>

入社後、同じ会社でまじめにコツコツと働いてきた結果、どんどん昇進。

周りの同僚は結婚をして、子供を産んで、と変化する中、独身の自分はもっと仕事が増え、キャリアが積みあがっていく日々。

自分も結婚と出産を当然夢見るものの、仕事に疲れ休日に出かける意欲もなくプライベートはおざなり状態。

このまま現状が変わらず過ぎていくのか心配。

このままの結婚生活で大丈夫なのでしょうか <32歳:コンサル業>

会社経営で3年間全力で仕事をこなしてきました。

いつも通り夜遅くに帰宅すると、台所に積み上がったコンビニ弁当の空…
毎日毎日、夫はなにも言わずに、1人でコンビニ弁当を食べていたことにようやく気がつきました。

大好きな人と結婚をしたのに、ゆっくりと2人の時間を取れず、食事ですら顔を合わせない。口は開けば「疲れた」と漏らしていただろうな、と自分に失望しました。

今後このまま進み続けるのか、どうすればいいのか不安でたまりません。

どんどん遠のいていく私の夢…キラキラした自分はどこへ <30歳:メーカー勤務>

オシャレが好きで、アパレル関係のお仕事をするのが夢でした。

しかし、現実は制服勤務を良いことに、昨日と同じ服で出勤し、帰宅したかと思えば、仕事に疲れ果てメイクも落とさず眠ってしまう日々。

夢であったはずなのに、オシャレとは遠ざかる私の生活に嫌気がさします。

慌ただしい毎日で、何がしたいのか目標すら分からず、転職にも踏み切れません。

ワークライフバランスが崩壊しています…<29歳:アパレル関係>

ずっと憧れていたアパレル関係の仕事に就き、充実した社会人生活。それ以上に、想像以上の激務に毎日クタクタで帰宅しています。

彼氏との時間もだらだらと過ごし、たまのデートも「思う存分寝ていたい…」と発してしまう始末。

3年の付き合いでアラサーということもあり、結婚を考えはじめた矢先に「家庭が想像できない」とお別れすることになりました。確実に、私に余裕がなかったのが原因ですね。
彼に甘え過ぎていました…

仕事は楽しいですが、正直プライベートが崩壊しています。

女性がキャリアを積みにくいのは、「ロールモデル」が少ないから

女性が社会に出て働くことが一般的になってきましたが、それでもまだ歴史は浅いもの。

男女平等と謳われ、男性と同じ働き方を求められる中、いまだに女性は結婚と出産が大きなターニングポイントと考えられ、家庭内の仕事=女性の役割としての認識は根強く残っています。

それに加え、キャリアの積み方が多様化したことも原因です。仕事の選択の幅が広がる中、産休や育休、その後の社会復帰も可能となりました。

キャリアを積みやすい社会にはなりましたが、先輩達の歴史が浅くが事例が分かりにくい。やらなくてはいけないものに追われ続け、自分を見失いがち。

明確なビジョンが見えにくく、目標を定めることに悩むことが問題だといえます。

キャリアダウンってどうやって実現するの?

「キャリアダウンを!」とすすめられても、どうして良いのか戸惑います。
考えはあるけど、一歩踏みきれない…どのように進めていくことが効果的なのでしょうか。

“キャリアダウン”と一言にいっても、人によって目的は様々。一概にこれ!という方法はありませんが、大まかに3タイプに分かれます。

結婚・出産などのライフワークの変化に合わせて緩やかな働き方にチェンジするパターン。夢や目標の実現に標準を合わせて仕事を選ぶパターン、うつや体調の改善を目的に穏やかな部署や会社の移動するパターン。

リアルな悩みを通して、解決策を紹介していきます。

【悩み①】「妊娠をしたい」で仕事を選ぶのはわがままですか?

自分の子供が欲しい。というのは女性の夢ですよね。
実際に妊娠をしていないから、「妊活で異動したい」なんてわがままと思われないかな…と不安になる気持ちも分かります。

ある程度の規模の会社でしたら産休や育休が当たり前のように取得できます。まだ声を上げる方が少なく馴染みがないだけで、同じように考える方は多くいるかと思います。

これは異動理由の伝え方の問題になるでしょう。

一言で「妊活したいから」と言うよりも、「妊娠のために通院をしたい」「体質の改善が必要である」と具体的に予定を伝えることが重要です。

「通院するうえで、他の方に仕事で迷惑をかけたくないのですが…」という伝え方だと、会社側も受け入れやすいかと思います。

【悩み②】独身でのキャリアダウンに勇気が要ります。

配偶者がいない場合、寄りかかる場所がないので、自分1人で立っていかなければならない!という、責任感が強くあるかと思います。

しかし、逆に1人だからこそ決断がしやすいのではありませんか?配偶者や子どもがいる場合、他者との調整が必要となりますし、自分ひとりの考えで生活を変えることはできません。

自分が1人で責任を負う分、物事の裁量は自分で決められます。

自由な判断が可能なのです。収入面の不安がぬぐえないようなら、実家に避難するのも一つの手かもしれません。これも1人だからこそ与えられる選択肢。

これまで仕事に費やしていた時間を活用できることで、新たな出会いもあるかもしれません。

【悩み③】仕事がステータス。”見栄キャリア”が捨てきれない

勤めている会社名で、周りからの反応が変わるのは社会人ならだれでも体感したことがあるはず。名刺を出しただけで、すごいという反応が返ってきて、自身の満足度も違うのかもしれません。

外から見た景色が素晴らしくても、中身に不安があるのであれば、それは自分に必要なキャリアですか?

これまでその場所で培ってきたキャリアは、あなたを裏切りません。「元○○」という看板もは十分に仕事の幅を広げてくれる大きなものです。

もし”ダウン”という響きに抵抗があるのであれば、資格の取得などステップアップの方法を挟んでみることで、他の道が開けるかもしれません。

【悩み④】転職には踏み切れない…社内でのキャリアダウンは可能?

まずはじめに、部署移動が可能な会社であるかどうかです。定期的な面談が設けられている場合は、その機会を利用して上司へアピールをしましょう。

面談がない場合、人事への影響力のある人に相談を持ちかけてみるべきです。

転職活動の際もそうですが、この話を切り出す際に、ネガティブな意見は絶対にNG。「業務量が多くてしんどい。」なんてことは、口が裂けても言ってはいけません。

あくまで社内貢献をするためということをアピールすること!
「他の部に異動して視野を広げたい」「仕事に対する対応の幅を広げたい」など、ポジティブな理由を挙げることです。

自分の人生を長期的に眺めて、よく考えてみて

社会の風潮として、頑張っている人は評価されます。イコール、頑張り続けないいけない雰囲気が生まれています。

しかし、「右肩上がり」でいることだけが良いことではありません。1歩引いて全体を見渡すことで、視野は広がりますし、余裕が生まれます。

世間の“頑張り続けなければならない”という視点を一回取っ払い、自分自身にとってはなにが今必要なのかを見つめなおす必要があるのではないですか?

今30歳だとしても後約30年はキャリア生活を続けることができます。ここで数年、緩めたとしてもその働き方が0なわけではありません。

トータルで見たとき、どのようなキャリアが形作られるのかを考えることが、重要ではないでしょうか。

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