50歳になっても女性の7人にひとりは独身?! 生涯未婚率14.9%

女性の生涯未婚率(50歳までに結婚経験がなく、独身の人の割合)は、2015年で14.9%と推計されています。つまり、女性の7人にひとりは「生涯独身」。しかもこの割合は、今後増えていくことが予想されています。あなたの将来は「50歳独身女性」?!

私、独身女性として一生を送るの?!

20~30代で独身のあなた。今はまだ若いし、日々楽しく仕事も私生活も充実しているから、結婚なんて考えられない!そう思っているかもしれません。でも……

2015年時点で14.9%と推計されている生涯未婚率(50歳までに結婚しない人の割合)は、2030年時点には約19%に。現在35歳の人が50歳になるころには、なんと女性のおよそ5人にひとりが生涯独身なのです。その「ひとり」はひょっとしたら、あなたかも!

「50歳独身女性」、お金が心配……

ひとりで生きていくための「お金」

もし、50歳を過ぎても結婚せずに独身者として生きていくとしたら。働いている間はお給料で暮らせますが、退職したあとの生活費の備えが必要ですね。一般的に男性よりも収入が少ない女性の場合、かなり意識してお金の準備をする必要があります。

将来もらえる年金はいくらぐらい?

現在30歳の女性が、65歳(年金を受け取れる年齢)になったときにもらえる年金はいくらぐらいでしょうか? 試算によれば、生涯の手取り平均が20万円の人で年金は約9万円、手取り平均が30万円の人で約12万円です。
結婚していれば、これに男性の年金が加わりますが、独身女性の場合はこれが全てです。

「50歳独身」の可能性に、どう備える?

毎月自動的に貯まる、積立がオススメ!

備えあれば憂いなし。20~30代で独身の働く女性のあなたなら、月々確実に貯金ができる「積立式定期預金」がオススメです。「余ったら貯金しよう」と思っていても、お金は貯まりません。

働く女性としては、ときには「自分へのごほうび」も大切ですが、この積立には手をつけないようにしましょう。ちょっと貯まったから……と、旅行やレジャーに使ってしまっては、将来への備えはできません。

保険は死亡保障よりも、病気・ケガへの備えを

独身女性の場合、万が一のことがあった場合に「遺された家族に」とお金を残す必要はあまりないので、死亡保障はそんなに手厚くなくても大丈夫。

むしろ考えたいのは、病気やケガへの備えです。50歳を過ぎるとあちこち老化が始まります。特に女性は、50歳前後から卵巣の機能が低下して、それまでからだを守ってくれていた女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少するため、老化も急激に進むのです。
エストロゲンの減少に伴って、50歳を過ぎると「骨粗鬆症」の心配も。乳がんのリスクが一番高いのも50歳前後。動脈硬化も50歳ごろからはじまり、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。
女性特有の病気にかかったときのための「女性医療特約」や、高額医療費制度(後述)の対象にならない先進医療を受けたときのための「先進医療特約」がついた保険がおすすめです。

高額療養費制度とは、公的医療保険における制度の一つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

出典:http://www.mhlw.go.jp

この制度により、一定以上かかった医療費は後日戻ってくる場合もあるので、保険に必要以上にお金をかけすぎず、貯蓄とのバランスを取ることも大切です。

お手本にしたい! 50歳過ぎて独身でも輝く女性たち

独身であっても、充実した人生を送ってる先輩たちがたくさんいます。50歳時点で独身だった女性、あるいは生涯独身だった女性について調べてみました。

「聞く力」の阿川佐和子さん

タレント・エッセイストの阿川佐和子さん。親友の檀ふみさんとともに「美人独身女性」として有名な彼女は、テレビでも切れ味鋭い発言で活躍中です。週刊文春に連載されている「阿川佐和子のこの人に会いたい」という対談コーナーは、1993年、阿川さんが39歳のときから、もう23年も続いています。また、50歳前から始めた「ビートたけしのTVタックル」のMCも、27年目となります。

そんな彼女の著書、「聞く力」は2012年のベストセラーになりました。
謙虚な姿勢と、人に対する好奇心。これが彼女を、50歳を過ぎても女性として人間として、輝かせているのかもしれませんね。

社会活動にも熱心に取り組む、黒柳徹子さん

1933年生まれ、現在に至るまで独身の黒柳徹子さん。1976年からかれこれ40年も続く長寿番組「徹子の部屋」の司会者として有名です。48歳のときに「窓際のトットちゃん」が戦後最大といわれるベストセラーに。50歳のときにはNHK放送文化賞を受賞、51歳からはユニセフ親善大使を務めるなど、50歳前後での大活躍が目立ちます。
ユニセフの親善大使としては、戦争や内戦に苦しむ国のこどもたちに援助の手を差し伸べています。黒柳さんが今までに集めてユニセフに送った寄付は、50億円以上とも言われています。また、自ら危険な内戦地域に入り、現地の様子を広く世界に知らせています。

奔放な生活から51歳で尼僧に。瀬戸内寂聴さん

瀬戸内寂聴さんには21歳でお見合い結婚をした経験があります。しかし、学者であったご主人の教え子と不倫関係になり、ご主人と3歳の娘さんを残して家出。28歳で正式に離婚、作家「瀬戸内晴美」として活動を始めました。その生き方が世間に「奔放な女性」という印象を与え、官能的な作風で「子宮作家」と揶揄されたことも。

そんな奔放な生き方をしていた瀬戸内さんが50歳を過ぎてから得度して尼僧になったときには、みんなが驚いたものです。仏門に入ると、以後は独身を守らなければいけません。
しかし彼女はそれから、著書や説法を通して、多くの人の心を救っています。たとえ過去に何があっても、人生はいつからでもやり直しができる。瀬戸内さんからは、そんな励ましがもらえる気がします。

「置かれた場所で咲きなさい」 シスター・渡辺和子さん

9歳のときに、父親である渡辺錠太郞さんが2.26事件で青年将校に銃撃されるのを目の当たりにする……という壮絶な経験をした渡辺さん。18歳でキリスト教の洗礼を受け、29歳で修道女に。神に身を捧げる修道女は、一生独身を守ります。50歳のときにうつ病を患いますが、これを克服。
現在はノートルダム清心学園の理事長として、将来を担う女性たちの教育に携わります。

2012年に発売され、ベストセラーとなった渡辺和子さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」。聖書の言葉、マザーテレサの言葉などを交えつつ、男性女性・既婚独身を問わず、人生の指標となる文章がいっぱいです。

置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。「こんなはずじゃなかった」と思う時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

出典:http://matome.naver.jp

こうした彼女の言葉は、多くの人を励まし、力づけ、人生の方向性を与えています。

「放浪記」2000回! 女優として生ききった森光子さん

39歳から4年間の結婚生活を送ったものの、仕事にのめり込むあまりに離婚。以後は「役者一筋に生きていく」と決意し、独身を通した森光子さん。亡くなる2年前の90歳まで、現役女優として活躍できたのには「女優を続けたい」一心でのさまざまな努力がありました。タンパク質が豊富な食事、有酸素運動、そして有名な「1日150回のスクワット」。
彼女の50歳は、独立して個人事務所を立ち上げた年でした。以来、ザ・ドリフターズとのコント番組でも活躍するようになり、50歳以降更に活動の幅を広げることとなりました。

50歳独身からの、異性との関係

結婚か、独身か。独身で50歳を迎えたらどうするか。女性として、今後の人生を考えるに際して、イメージが湧いてきましたか?
ここからは50歳を過ぎて結婚した女性、結婚はしないけど男性といい関係を持っている女性について、例を見てみましょう。

51歳で再婚、大地真央さん

来年還暦とはとても思えない、女性なら誰もがうらやむ若さと美しさを保っている大地真央さん。俳優の松平健さんとの離婚から4年後の51歳のときに再婚して、世間をアッと言わせました。8人ほどのグループの中で出会い、おつきあいを始めたのはまさに50歳のときでした。

お相手は、大地さんより12歳年下のデザイナー、森田恭通さん。森田さんがデザインしたおふたりのお住まいは、女性をお姫様にしてくれるお城のよう。

結婚はしない。子どもたちも公認のカップル

一方、50歳を過ぎてから、20歳も年の離れた男性とある意味「異色」のラブラブ生活を送っているのが、漫画家の西原理恵子さん。

高須院長とのラブラブっぷりを赤裸々に描き切った「ダーリンは70歳」。50歳独身女性が「今後の男性との関係性」を考えるに当たってのヒントが、たくさん含まれています。
独身女性じゃなくても、配偶者とのいい関係を築くためのきっかけが得られそう。

50歳で独身は不安……でも備えておけば余裕ができる

50歳で独身だったら……。ふだんはなかなか、考える機会がないテーマだったかもしれません。しかしこれから先、結婚するにしろ独身で過ごすにしろ、備えを始めるのは早いに越したことはありません。また、そうやって先々を考えて落ち着いて暮らしているあなたの姿は、女性としても人間としても、きっと魅力的に見えることでしょう。

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