今年のバレンタインは、どこのお国のチョコレートにしましょう?

バレンタインと言えばチョコレート。バレンタインの時期になると、有名デパートには高級チョコレートがたくさん並びます。日本にいながらにして、世界中から美味しいチョコレートが集まってきます。高級ブランドチョコレートを国別にご紹介しましょう。

スペインのバレンタイン・チョコレート

チョコレートと言えば、ベルギーやフランスが有名ですよね。しかし、実はヨーロッパでのチョコレートの文化の発祥は「スペイン」だったということはご存知ですか?

まずは、そのチョコレート発祥の地、スペインから日本にやってきた高級ブランドのバレンタイン・チョコレートをご紹介しましょう。

La Maison du Chocolat(ラ・メゾン・デュ・ショコラ)

創始者のロベール・ランクス氏は「ガナッシュの魔術師」と呼ばれ、ミント味のチョコレートなど、風味をつけたチョコレートの父として有名です。バレンタインにも、風味づけチョコが人気を呼んでいます。

高級感が口いっぱいに広がるなめらかな口どけのチョコレートは、世界的にも評価が高く、現在パティシエとして繊細なチョコレートを作りだしている二コラ・クロワゾーは、ランクス氏の伝統を受け継ぎながらも、バレンタインには、クリエイティブな作品を作り続けています。

CACAO SAMPAKA(カカオサンパカ)

まだ歴史は新しく、1999年にスペインのバルセロナにオープンしたチョコレート専門店。「サンパカ」の名前は、かつて世界最高のカカオを栽培していたと言われるアフリカのギニアにあった古いカカオ農園「サンパカ」に由来しています。

カカオサンパカで使用しているカカオ豆はとても希少な品種で、取り扱いが難しいと言われています。しかし、カカオサンパカはこの特別な品種の豆を使いチョコレートを製造する高い技術を持っています。バレンタイン・チョコにもその技術は余すところなく使われています。

フランスのバレンタイン・チョコレート

スペイン発祥のチョコレートは、その後、スペイン王女がヴェルサイユ宮殿に嫁いだ際に、チョコレート職人を一緒に連れて行ったことで、フランスに持ち込まれました。

フランスに渡ったチョコレートは大きく発展をとげて、今では多くの有名チョコレート職人がフランスで次々に生まれています。バレンタインともなると、日本ではフランスのチョコレートがたくさん市場に現れます。

JEAN-PAUL HÉVIN(ジャン=ポール・エヴァン)

「黒真珠」と呼ばれるショコラは、世界中でも名高い高級ブランドチョコレートです。フランスのチョコレートガイドブック(Guide des Croqueurs de Chocolat)でも紹介されるほどの有名店です。バレンタインの季節になると、お見えの前には長蛇の列ができます。

チョコレートはフランスから空輸されてきます。そのチョコレートが最適な環境を保つために温度調節などがとても厳しく、バレンタインの混雑時などは特に、店舗に入れる人数が制限されることがあります。

Michel Chaudun(ミッシェル・ショーダン)

ミッシェル・ショーダン氏は、30代のときから数々の菓子店でパティシエを務めてきました。彼の優れた味覚と、繊細で上品な感覚、そして独創性あふれる芸術性は、本場パリでもとても評価されています。バレンタインチョコの人気もうなづけるところです。

特に、クリームをふんだんに使用しカカオの香りを引き立てた「生チョコレート」はバレンタインの一番人気です。ちなみにそのデザインは、ショーダン氏のアトリエがあるパリのユニヴェリシテ通りの石畳がモチーフになっています。

ベルギーのバレンタイン・チョコレート

チョコレート発祥の地のスペインよりも、今ではベルギーの方がチョコレートの産地として知られています。ベルギー発祥のチョコレートとしては、バレンタインにも人気を博する「プラリネ」や「クーベルチュール・チョコレート」などが有名です。

これらの高級チョコレートには厳しい規定があります。「カカオ35%以上でカカオバター31%以上を含有すること」という国際規格にのっとり、またカカオバター以外の油脂の使用を禁じられています。

GODIVA(ゴディバ)

世界的にもっとも名の知れた高級チョコレート店でしょう。バレンタインの日に限らず、一年を通してGODIVAのチョコレートは愛されています。

もちろん王室御用達のチョコレートブランド。使用するカカオ豆は、東南アジアをはじめアフリカや南アメリカから取り寄せられ、その中でも最高級品だけの選りすぐったカカオ豆だけを使用しています。

Pierre Marcolini(ピエール・マルコリーニ)

GODIVAに劣らず人気が高い有名チョコレート店です。バレンタインには幅広い年齢層の女性たちがお店にやってきます。

チョコレート職人のピエール・マルコリーニ氏は、ショコラティエ(チョコレート職人)・パティシエ・コンフィズリエ(ジャム・砂糖菓子の専門職人)・グラシエ(アイスクリーム職人)の4部門の資格を持っている、とても希少な職人。

こんな奇才が作りだすチョコレートは、独創的でスタイリッシュ。最近では、ショウガやピスタチオなどの新しい味にも積極的に挑戦しており、バレンタインにはそんな珍しいチョコレートを求めて多くのファンが集まります。

バレンタインに特に人気が高いのが、ハート型のチョコレート「クール・フランボワーズ」。ラズベリー味の苦味のあるチョコレートをホワイトチョコレートで包みこみました。

WITTAMER(ヴィタメール)

世界中でもブリュッセルのサブロン広場の本店と日本の店舗、この2店舗でしかアンリ・ヴィタメール氏の伝統が受け継がれるチョコレートを買うことはできません。バレンタインの季節に限らず、常にお客さんがたくさん訪れます。

1910年創業以来、約100年もの歴史がある王室御用達の高級ブランドチョコレート店です。元々はケーキ専門店でしたが、1960年に3代目のオーナーがチョコレートを手がけました。

ひとつひとつを丁寧に作り上げ、地元ブリュッセルでは、GODIVAよりもむしろ評判が高く、その味は、バレンタインに限らず定評があります。

もともとケーキ店だったのでケーキもとても美味しく、バレンタインには、チョコレートではなくケーキを買っていくお客さんも多いようです。

バレンタイン期間限定のチョコレート!

Olivier Vidal(オリヴィエ・ヴィダル)

日本での販売は、バレンタインデー期間のみという貴重な高級チョコレートです。2015年に「サロン・デュ・ショコラ」より日本進出。

18歳からチョコレート職人として修業をはじめ(1976年生まれ)、29歳で2005年に初めて「クープ・デュ・モンド」(パティスリーの世界大会)に参加、2007年にM.O.F.(国家最優秀職人賞)を取得しました。

David Capy(ダヴィド・カピィ)

こちらも、2015年に「サロン・デュ・ショコラ」より日本進出。日本でのチョコレート販売は、現在バレンタイン期間のみの限定販売。

2005年~2012年までえ「ヴァローナ」にて勤務。2007年にM.O.F.(国家最優秀職人賞)を取得し、2012年に独立して店舗オープン。そして今、とうとう日本のバレンタインにも進出してきました。

バレンタインのチョコレート まとめ

本場のチョコレートの味が浸透している日本では、高級なチョコレートがとても人気があります。そんな日本への店舗拡大は、スペインをはじめ、フランスやベルギーのチョコレート職人たちにとっても嬉しい市場のようです。

日本人のチョコレートへの期待も高く、バレンタインともなると高級なチョコレートほど売れ行きが高くなる傾向にあるようです。

今年のバレンタインは、どこの国のチョコレートにしますか?

TOPへ