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節句という言葉の意味は?子供のお祝いだけなの?節句お祝い料理は?

初節句、端午の節句などという言葉を耳にします。そもそも節句とはなんでしょうか?季節に関係しているようにも思います。季節の節目でのお祝いする日本の文化だと思います。そこで節句についてそのお祝いはどうするのか?お祝いには何を用意したらいいのかなどについて調べました

節句 お祝い 節句とはなんでしょうか?

端午の節句のお祝い料理

男の子の成長を祝う端午の節句は古くから行われてきました。風習的にはちまきを食べてお祝いをするようですが、現在は、お手製のお料理で節句をお祝いすることも多いようです。

節句は古来中国から渡って、武家や公家の間で季節ごとにお祝いする歳時として行われてきたものです。それらは五節句と呼ばれ、徐々に庶民の間にも広まり始めました。
古来より中国では、奇数は陽数とされ、さらに二つの同じ数字が並ぶのは縁起のいいことだとされてきました。日本古来の季節の行事にそれが加わって、日本の文化となりました。

人日(じんじつ)正月7日は七草の節句ともいわれ、七草がゆを食べる風習が今でも残っています。この歳時も中国から伝わったもので、新年7日に邪気をはらう為に七草が入った粥を食べることで、一年の無病息災を祈ったのです。これが日本に伝わって七草がゆになりました。お祝いをするというより、健康を願う行事ですね。

七草の節句 お祝い 七草がゆの食材

正月7日に、これらの野菜を刻んで炊いたおかゆを食べるのが習わしになっています。一説には、お節料理やお餅を食べすぎて、胃が疲れているのを休ませるために、七草がゆを食べるのだと言われています。正直なところ、苦みがあってあまりおいしいとは言えませんが、t良薬は口に苦し、ですから辛抱してお祝に頂戴しましょう。

上巳3月3日は桃の節句です。これは女の子のための節句です。上巳とは3月上旬の巳の日という意味です。古来中国ではこの日に川で身を清め、不浄をはらいおとしてから宴会を開くという習慣がありました。これが日本に伝わって、平安時代宮中の人形遊びと結びついて、「流しびな」へと発展したと言われています。
桃の節句には雛飾りを飾り、桃の花や白酒、菱餅、あられを供えてお祝いをします。ひなまつりのお料理は、ちらし寿司と蛤のお吸い物です。ちらし寿司はお祝いごとには欠かせないお料理です。

桃の節句 お祝いに白酒を

桃の節句のお祝いにちらし寿司を作るのは、寿司の具材に、レンコン(蓮)やエビなどの縁起のいいものが入っているからです。ですから、桃の節句にかかわらず、多くのお祝いごとに作られます。

端午の節句、5月5日は男の子のお祝いの日です。しかし以前は、古代中国の薬の日にちなんで、厄病を祓う節句ということで、「菖蒲の節句」と呼ばれていました。5月は悪月とされていましたので、その邪気を祓うために菖蒲に浸した酒を飲んだり、ちまきを食べたりしていました。それが江戸時代になって、3月3日の桃の節句と「女の子の節句」と対応させて、菖蒲が尚武と音が同じなので男の子の節句となり今日に至っています。

端午の節句 お祝いのお菓子、ちまき

笹の葉やかしわの葉に包んだお餅が、端午の節句のお祝い菓子です。生ものを青い葉っぱで包むことで、傷むのを遅らせたのではないかと言われています。どのお菓子を見ても、今も食べられているものばかりです。端午の節句は江戸時代、幕府の公式行事だったと言います。

旧暦の7月7日は七夕の節句です。星まつりともいわれ、7月6日の夜に、願い事を書いた短冊をつけた笹竹を軒下に飾って、7日の朝に川に流すという行事です。しかし、現在は環境美化の配慮から川へ流すことはなくなりました。神社などでお焚きあげをしているところもあるので聞いてみてくださいね。
織姫と彦星悲しいお話とともに、七夕の節句はロマンチックな伝統行事です。

七夕の節句 笹竹に短冊や吹き流しなどをきれいに飾り付け

里芋の葉っぱの露を集め、それで墨をすって短冊に願い事を書きました。字が上手になりますように、という願い事が一番多かったようです。保育園で作る七夕の短冊には、仮面ライダーになりたいとかケーキ屋さんになりたいなどと、将来の夢を書く子供が多いようです。

重陽の節句は、9月9にお祝いされます。重陽とは、陽の数字が二つ重なっていることからそう呼ばれています。古来中国では、9の数字は陽の極みでありそれが二つ重なるのは大変目出度いとされ、菊の香りをうつした菊酒を飲んで長命を願ったと言います。日本には平安時代に伝わって、宮中では観菊の宴が催されました。ですから別名、「菊の節句」ともいわれています。今でも、太宰府天満宮の秋思祭など各地で菊を愛でる祭りが行われています。

重陽の節句のお祝いは、菊酒で

華道の世界では、重陽の節句はとても重要な日なのです。菊だけでお花をいけます。華道では季節の節目にその季節を象徴する花を一種類だけでいけます。特に重陽の節句で菊をいけることは、とても大切な儀式となっています。

節句お祝い 節句をお祝いするお料理は特別なの?

節句のお祝い膳

ちらし寿司に蛤のお吸い物、これは桃の節句のお祝い膳です。目出鯛もそろって女の子の健康とその成長をお祝いします。

七草の節句 やっぱり七草がゆでお祝い

七草を刻むとき、何やら囃し立てながらやっているのを見たことがあると思います。江戸時代は、その声が町々から聞こえてきたそうです。昔の人は縁起担ぎをしていたのですね。

端午の節句 お祝い膳

端午の節句と言えばちまきです。せいくらべという童謡の歌詞に出てきますね。ちまき食べ食べ兄さんが測ってくれた背の丈・・・男の子の成長をお祝いする端午の節句の情景が歌われています。

重陽の節句のお祝い膳

重陽の節句には菊が欠かせません。庶民の間では、秋の収穫に合わせて、「栗の節句」とも呼ばれているので、栗ご飯などもお料理に並ぶことがあります。食べられる菊の花びらを浮かしたお料理は、何にもましてうれしい秋の味覚ですね。

七夕の節句のお祝い膳は そうめんで

時節柄、七夕の節句のお祝いはそうめんでいたしましょう。暑い時期にのど越し爽やかなそうめんは何よりのごちそうです。七夕に、夏野菜をお供えする地域もあります。夏の収穫を感謝する気持ちを込めて、七夕のお祝い膳を囲みましょう。

節句料理 お正月のお節料理も節句をお祝いする ものなの?

節句 お祝い お節料理の深い意味とは?

おせち料理は、お正月に新しい年を迎えたことをお祝いして頂くお料理のことです。新たな気持ちで迎えた新しい年に、家族そろって食べるおせち料理には色んな意味やメッセージが込められています。おせち料を漢字で書くと「御節料理」となります。漢字のように、暦の上での節句を表しています。

節句は1年で5つある「五節句」

おせち料理をもっと知るのに欠かせない言葉、「節句」。節目とは、季節の変わり目に、無病息災、豊作などを祈って邪気をお祓いする節目となる日を意味します。こうした節句は、1年で5つあり、総称して五節句と呼びます。

<五節句>

・人日(じんじつ):1月7日
・上巳(じょうし):3月3日
・端午(たんご):5月5日
・七夕(たなばた):7月7日
・重陽(ちょうよう):9月9日

五節句という言葉は知らなくても、雛祭りや七夕など馴染みの深い日が並んでいます。通常、節句は3月3日など、ぞろ目の日を指すのですが、1月だけは1月1日の元旦を別格とすることから7日を五節句に取り入れています。

出典:http://rassic.jp

ちょっとご紹介が重複しましたが、五節句以外にも節句が存在するのです。特に元旦は、別格扱いの節句の日なのです。ですからその日には、お節料理という特別なお祝い料理を食べるのです。

おせち料理は別格とされる元旦に

昔は節句を祝う料理をすべて御節料理と言っていました。お祝いとして食べられた御節料理も時代が移り、特に重要でおめでたいとされた、別格の元旦にふるまわれる料理を「おせち料理」と呼ぶようになりました。地域や家庭ごとにお重の中身や、その中身の意味は様々。今もなお、日本ならではの、文化に根付いた伝統的な食文化です。

おせち料理は、その歴史が古い分、昔の人のいろんな想いが込められている奥深い料理です。例えば・・おせち料理には、生物は入っていません。どれも、日持ちする食材や、調理をしたものを入れるのは、どんな意味が込められているのでしょうか?

出典:http://rassic.jp

お節料理は、普通正月三が日いただくことになっています。ですから、日持ちする食材や味付けがしっかりしたものを入れて、お正月中食べていました。現在では事情が違うので、豪華な食材を使ったお節料理に人気が集まります。プロの料理人が作ったお節が家庭に届くようになって、正月のお節料理も様変わりしています。

1年の初めに家族そろって食べるおせち料理は、その名前の由来からも分かるように、長い年月を経て、使われる食材にも食材ごとにいろんな意味が込められていることは有名です。
中でもお正月を逃すと、おそらく1年に1回しか食べないのではないか、という珍しい食材が「慈姑(くわい)」。そんなくわいを今回は取り上げようと思います。そもそも「くわい」とはどんな食材なのでしょうか?

そもそも慈姑(くわい)とは!?

くわいとおせち料理

普段からくわいを食卓に取り入れている。なんてことはほとんどない思います。
くわいは、「畑のくり」とも呼ばれ、11月下旬から12月下旬の短い期間に収穫される野菜で、独特な風貌をしています。名前の由来は、芽の形が鍬に見えるため「鍬芋」と呼ばれ、そのうち略されくわいと呼ばれるようになりました。青慈姑、白慈姑、吹田慈姑といった3つの品種が知られていて、中でも多く出回るのが青慈姑という品種です。

補足:くわいの栄養分
くわいにはデンプンが豊富に含まれ、程よい苦さと甘味を持ち、蓮根と同じような食感があります。また、カリウムといった栄養も豊富に含むことから、余分な塩分の排出を促すのに効果的です。

出典:http://rassic.jp

お節料理の食材にはそれぞれ意味が込められているのですね。あまりそのことを気にしないでお節料理を食べていました。食も文化なり、は本当のことなのですね。季節の節目をお祝いする節句と、お料理が融合してできた、伝統文化をこれからも大切にしてゆきたいものです。

節句 お祝い 初節句とはなんでしょうか?

初めての節句を迎えた 女の子 お祝いをしましょう

初節句とは、赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のことです。周りの人とともにお祝いをしてあげましょう。

初節句は、子どもの無病息災を祈り、健やかな成長を願ってお祝いをします。 赤ちゃんにとって初めての節句は、子どもの健やかな成長を願う大切な行事ですから、 両家のおじいちゃん、おばあちゃんを招いて、家族と一緒にみんなでお祝いをしたいものです。

男の子の初節句は5月5日「端午の節句」です。女の子には雛人形、男の子には兜飾りや武者人形を贈って飾ります。 初節句は子どもの健やかな成長を願う大切な赤ちゃんを中心にした行事なので、家族と双方の祖父母、お祝いを頂いた親戚や友人をお招きして、お祝い膳などを囲んで談笑しながらお祝いをしましょう。

初節句に五月人形などの節句飾りをお祝いとして頂いた方には、初節句のお祝いの席にご招待する事がいちばんのお礼になりますが、来られない方には、頂いたお祝いの3分の1から半額程度の内祝いを贈ります

初節句 お祝いに 新聞兜をかぶって!

新聞紙で兜を折って子供の頭にかぶせることはどのご家庭でもおやりになっていることと思います。誕生してお宮参りを済ませ、そして迎えた初節句です。無事に大きくなりますようにとの願いを込めてお祝いの膳を囲みましょう。

節句 お祝い 節句とは? 節句のお祝い料理は? 正月のお節料理も節句お祝いなの? まとめ

いい夢見てね 初節句 お祝いをしましょうね。

小さな赤ちゃんの寝顔って癒されますよね。一日の疲れが吹っ飛んじゃいますよね。初節句を迎えた我が子の成長をお祝いして、みんなで赤ちゃんの写真をたくさん撮影しましょう。生長するにつれて、写真の数も増えて行くことでしょう。

節句 お祝いというキーワードでいろいろ調べてみました。いかがでしたでしょうか?節句の古来からの意味を知って、新しい時代に合わせたやり方で、節句をお祝いしたいものです。時がうつろい人の考え方も変わると、伝統文化の行事も少しづつ変化するのは当たり前です。との時々にあったやりかたで、節句のお祝いをしましょう。季節の変わり目ごとに行われる節句の行事は、日本人の生活になくてはならないものだと思います。古きをたずねて新しきをしる、その精神で日本の文化を継承してゆきたいものです。

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