結婚ラッシュ、取引先のパーティ…《お呼ばれマナー講座》で余裕のスタンバイ♡

大人になると増える社交シーン。直前に「どう振る舞うのが正解?」と迷った経験は誰にでもあると思います。美しい振る舞いやマナーをわきまえておくことは大人女子のたしなみ。今回は、会話術やお悔やみ、SNSなど知っておきたい数々のマナーをご紹介します!

デキる女になるための《お呼ばれマナー講座》開講♡

大切な社交シーンの直前になって「あれ?!こういう時どうするのが正解だっけ?」と慌てたことはありませんか?

振る舞いやマナーは1度やってみただけで身につくものではありませんし、場面や相手によって臨機応変の対応が求められます。

大切な場面できちんと振る舞えるように、まずはマナーの基本をおさらいしましょう♪

お呼ばれマナー① 返信、署名の心得

招待状の返信は早めに!

パーティなどの招待状が届いたら、できるだけ早く出欠の返信を。印刷された「ご出席」の「ご」など自分に対する敬語は直線で消しましょう。

結婚披露宴などお祝いごとの場合は直線ではなく、「寿」の文字で消すのも◎「おめでとうございます」という言葉を添えると相手もうれしいです。

返信葉書には出欠のみを記し、お祝いの言葉を添え封書で送ればより丁寧な印象になります。表面の送り先名の下にある「行」を消し「様」の字を添えるのも忘れずに♡

署名は書き慣れておくことが大切

受付で芳名帳に名前を書くときは、自分が書きやすい筆記具を選びましょう。サインペンでも差支えありませんが、マイ筆ペンなどを携帯しておくとより美しい文字を書けます。

署名は、芳名帳の枠の下半分(横書きの場合は右半分)に収まるように。中心線と文字の間隔を揃えるだけできれいに見えます。

文字だけでなく、書く姿も周囲には意外と見られているもの。屈んだり肘をつかずに書く練習をしておくことで印象アップ。

お呼ばれマナー② スマートなスピーチの仕方

1. 自分を選んだ理由と話すことをリサーチ

スピーチを依頼されたら、快く引き受けましょう。自分が話したいことを話すのではなく、相手が喜ぶ内容を話すことが大切です。

そのために、自分がどういった理由でスピーチを依頼されたのか、カジュアルな会なのかフォーマルな会なのか、何番目にスピーチをするのか、どのくらい時間をかけてもよいのかなどの情報を集めましょう。

2. 内容は出来る限り具体的に

スピーチをするときは、まずは自己紹介をします。主催者との関係性、どういう立場でこの場にいるのかを話しましょう。

内容は漠然とした抽象的なものよりも、年月日や固有名詞などを入れ込み、出来る限り具体的なエピソードを。そうすることで聞いている側にイメージが湧き、話が入ってきやすくなります。

3. ストーリーのまとめは「オチ」「締め」が肝心

スピーチを構成する場合、つい冒頭から考えてしまいますが、大切なのはどのように締めくくるか。特に女性は思いついた順に話しがちなので、話したい順にポイントを絞り順番を決めましょう。

印象的な「オチ」「締め」に向かって話すことで、聞く人の心に残るスピーチになります。

4. 原稿は堂々と読んでOK

無理に暗記して話そうとすると、緊張で記憶が飛んでしまう可能性もあります。でも、小さいカンニングペーパーをチラチラと見ながら話すのも、素敵とは言えません。

それならば堂々とメモを手に話したほうがスマート。美しいカードなどに書いて用意しましょう。正面から見た時にカードと顔が重ならないように低めの位置で持つと◎

5. 美しい立ち姿や視線配分で印象アップ

仕草ひとつとっても多くの視線を集めるスピーチ。美しい立ち姿をキープしたいところです。スピーチに慣れていないのなら、手持ち無沙汰になるスタンドマイクではなく手持ちマイクで。

視線を前に合わせると緊張しますし、後ろの方に話が届きにくくなります。会場の中ほどを見るようにして、1文話したらゆっくりと移動させましょう。

お呼ばれマナー③ ドレスコードの知識

招待状を読み解いて♡

ドレスコードに加えてパーティの時間帯、どんな趣旨のパーティでどこで開催されるのかを読み解くことが、何を着るかのヒントになります。

皇族の方や国賓の方が臨席されるようなパーティではドレスコードを遵守することがマナー。しかし自分らしくアレンジしてファッションを楽しめるパーティもあります。

進化形ドレスコード「ブラックタイ・オプショナル」

ブラックタイほど厳格でなく、タキシード+足元はルブタンのスニーカーなどアレンジ可能なドレスコードです。

女性でも「ブラックタイ・オプショナル」の場合は、フルレングスのドレスだけでなく、ジャンプスーツやセパレートタイプのドレスもOK。

黒に逃げず色を楽しんで♡

パーティに行き慣れている人でも「黒はとても難しい色」と言います。男性がダークトーンを着ているので、女性も黒を選ぶと埋もれる上に会場全体がかなりシックな雰囲気に。

安易に黒に逃げるのではなく、桜の季節にはピンク、クリスマスには赤や緑などイベントや時期に合うカラーを選ぶと、女性らしい華やかさを演出できます。

黒を着るならとにかく華やかに

どうしても黒を着たいのなら、素材感やシルエット、ディティールなどに華やかさがあることがマスト!

肌を覆いすぎると重い雰囲気になるので、程よい露出や透け感も重要です。「華のある黒」で会場全体を魅了して♡

「品よく露出」がキーワード

日本では何事も隠すことが美徳と考えられていますが、夜のパーティでは肩やデコルテ、腕など自分の魅力的な部分を見せたほうがより素敵に見えます。

着席スタイルのディナーパーティなら、ドレスのポイントを上半身に持ってくるとなお◎

色、シルエット、柄などどこに華やかさを持ってくるのかで、自分らしさを演出しましょう。ジュエリーやバッグをアクセントにするのも素敵です。

知っておきたい!洋のドレスコードの原点

【日中のお呼ばれ】
肌を露出しすぎず、生地も光沢を控えめにするのが基本。バッグや靴は、ドレスと同じ布製のものが正式です。ジュエリーは真珠や半貴石など輝きの強すぎないものを選びましょう。

◯正礼装
男性のドレスコードが「モーニング」の昼間のパーティでは、女性は正式には「モーブ・モンタント」という襟元の詰まった長袖のロングドレス。

◯準礼装
男性のドレスコードが「ディレクターズスーツ」または「ブラック(ダーク)ドレス」のデイタイムのパーティの場合、女性はセミアフタヌーンドレス、またはスーツを着用します。

【夜のお呼ばれ】
光沢や透け感のある華やかな生地のロング丈ドレスが基本。バッグは小さめのクラッチバッグなどを選びましょう。ジュエリーはダイヤモンドやルビー、サファイヤ、エメラルドなど照明に映えるものを。

◯正礼装
男性のドレスコードが「タキシード」または「ブラックタイ」の場合、女性はロング丈のイブニングドレスを着用。靴はつま先もかかとも覆われた同色で布製のものが正式です。

◯準礼装
男性のドレスコードが「カクテル」または「ブラック(ダーク)スーツ」の17時から20時ごろに開催されるパーティの場合、女性はカクテルドレスを着用。丈やシルエット自由、靴はサンダルも可です。

お呼ばれマナー④ 心が伝わるギフトの選び方

忙しい花嫁をフォロー!《結婚祝い》

結婚式の準備で忙しい花嫁が忘れがちな、白いハンカチ。また、自分のために高級なハンカチを買うのは勇気がいるもの。

結婚祝いとして、事前に繊細なイニシャル入りの美しい白ハンカチを差し上げると、何よりのギフトに。

安全上質な品を《出産祝い》

母子の体調が安定した知らせを聞いたら、赤ちゃんが触れても安全な、名入りや干支でプレミア感のあるものを贈りましょう。ママへの労りの気持ちを込めてコレスポンデンス・カードとともに。

また、すぐ着れて長く使えるツーウエイオールや、ドレスオール、カバーオールなどを贈るのも◎

かぶらない×華やか《ホームパーティーの手土産》

他の人とかぶるような定番の品やすぐ買えるものは選ばず、パーティーの場が盛り上がる新しさや話題性、楽しさ、美しさがあるものを。

京都祇園あのんの「あんぽーね」は自分たちで餡とマスカルポーネを最中に挟むお菓子。盛り上がること間違いありません!

また、冷めても美味しいキッシュなどであれば残ってもホストの負担にはならないのでおすすめです。

みんなが好きなものを!《オフィスへのおつかいもの》

オフィスにお手持ちするときは、取り分けの負担の少ない小分けの食べ物や、年齢性別関係なく喜ばれるものがスマートです。

「上質な消耗品」という視点を大切にするなら、今治タオルがおすすめ。ユニセックスなデザインが人気です。先方の人数よりも少し多く準備しましょう。

細やかな配慮が求められる《お見舞い》

病室で邪魔にならない、病状によっては食べ物はNGなど、細やかな配慮が求められるお見舞いギフト。

急な入院で気が回らないタオルケットやアイマスクなど、不安な入院生活をサポートする快眠グッズがおすすめです。肌触りのよい柔らかなものをセレクトして。

後に残らないものを選ぶのがマナー《お詫び》

有名店や老舗の名品などきちんと感が伝わる菓子折りを贈りましょう。すぐになくなるものを選ぶのもポイント。日持ちする焼き菓子などはNG。

お呼ばれマナー⑤ お悔やみのシーンは、基本に忠実に

訃報に接したら

現代は葬儀の形式も多様化し、大勢で見送るのか、お身内だけで送られたいのか、ご遺族の意向もさまざまです。

訃報が届いたら周囲に知らせたり弔問に伺う前に、ご遺族の気持ちを考え「自分に何ができるか」を考えましょう。

場合によっては花を送ったり、代表者のみが伺うほうが良いこともあります。

お通夜と告別式、どちらに伺うべき?

本来通夜は親しい身内が夜通し棺を守る儀式です。通夜に伺うほど親しい関係であれば告別式にも伺うべきであり、オフィシャルな関係であれば告別式だけに伺うのが正式です。

訃報を聞いてすぐに通夜に駆け付ける場合は平服でも許されますが、明るい色は避け、黒または紺、グレーでまとめましょう。

お悔やみのドレスコードは?

服は黒。光沢のあるものや透けるものは避け、襟元が詰まり、袖丈は長いデザインで膝丈のワンピースやスーツを着ましょう。

バッグや靴は金具やロゴのない布製のものを。着飾るのではなく、慎みの心を表す装いを心がけましょう。

お焼香の作法は?

仏式の場合、宗派にもよりますが、まず遺族に礼をし、焼香台に進み遺影に合掌します。右手で香をひとつまみ取り、左手で受けて目の高さに押しいただきます。

亡くなった方に手向ける気持ちを込めて念じたら、香を香炉に落とし、遺族と僧侶に一礼して席に戻ります。

軽いものは片手で扱いがちですが、必ず左手を添えて香を両手で扱います。

偲ぶ会、お別れ会のドレスコード

通夜や葬儀を密葬とし、後日「偲ぶ会」や「お別れ会」を行うケースが増えています。案内状に「平服で」とあった場合もダークトーンでまとめましょう。

ドレスダウンしすぎることは、故人や遺族に対し失礼だということを心得ておきましょう。

ご不幸があったことを後日知った場合、親しい関係であれば遺族が落ち着いたころに焼香に伺うか、お悔やみの手紙を添えて金子包みやお供え物を送ると良いです。

お呼ばれマナーをマスターして、自分にもっと自信♡

円滑な人間関係の形成にはお互いを思いやるマナーが大切です。

大人のたしなみとしてマナーを身に付けておくことで、自分が美しく見られるだけでなく、相手の心を癒したり気持ちよくさせることもできます。

この機会にもう一度振る舞いやマナーをおさらいして、今以上に素敵なデキる大人女子になりましょう♡

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